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家族と社会が壊れるとき (NHK出版新書 642)

感想・レビュー
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くりすたー
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「私はダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」を見て心が揺さぶられたので、是枝監督の映画も大好きだし興味を引かれて借りてみた。ケン・ローチ監督がどういう人なのか全然知らなかったので、この本を通してわかったことがたくさんあった。 どういう考え方の人なのか、映画への向き合い方についても興味深い。 しかしやはり社会主義はどうにも自分とは違う考え方だと思った。
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あしぶえ
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家族崩壊と孤立を加速化させる新自由主義が支配する日英。対する文化運動の共通点と相違点が浮かび上がる。それはお二人の映画にも読み取れる。鎖で縛られるか真綿で絞められるか。
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ss
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よくよく振り返るとケン・ローチの作品見たことがなかった。 それぞれの監督の信念や想いを読めるのは嬉しい。答え合わせとまではいかないけれど、私が感じ取ったことと、監督が表現したいことが同じだと嬉しい。 2023/12/31
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燃えつきた棒
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僕がケン・ローチを知ったのは、たぶん『大地と自由』でだったと思う。 スペイン市民戦争を描いたあの映画に感銘を受け、『ケス』、『やさしくキスをして』、『麦の穂をゆらす風』、『わたしは、ダニエル・ブレイク』、『家族を想うとき』と、かれこれ十八本も彼の映画を観てきたわけだ。 いつのまにか、ワイダ九本、アンゲロプロス十本、トリュフォー十四本、ベルイマン十六本を超えて、僕が一番多く観た映画監督になっていた。 ローチが社会に対して抱え続けている怒りや、社会の底辺で貧困にあえいでいる人々に対する彼の視線が僕は好きだ。
ごじ

ケン・ローチいいですよね(私は新しいやつを3作ぐらいしか見てませんが)。ケインズもそうなのでしょうが、感想を拝読してオーウェルを思い出しました。彼のようなイギリス人監督がいることはたいへん意義深く感じます。「自由(フリー)」という語は、徹底的な隷属を意味するニュースピークになってしまいました。「ユーザー」は「ユーズド(使われる人)」に、「アクセス」は「(個人情報などの)売り渡し」に。サイバースペースには私たちを貪婪に搾取する巨大資本があって、私たちの自由もなにもほんとうに空々しく感じます。

11/10 10:01
燃えつきた棒

ごじさん、コメントありがとうございます。オーウェルは未読なので、読んでみようと思います。ごじさんのコメントの《「自由(フリー)」という語は‥‥》で、同じくケン・ローチの『この自由な世界で』を思い出しました。

11/10 12:04
4件のコメントを全て見る
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ぼや
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ケン・ローチの映画を一つも見たことがないまま読んだけど、けっこう見るのに体力と精神力が必要そうな映画ばっかりみたい。私的にはケン・ローチの言ってることはラディカルでついていけない感じがした。日本はイギリスほど階級意識がないという違いもあると思う。ただ、是枝監督も言ったように、もっと悪い事をしてのうのうと生きてる奴らがいるんだから、労働者の犯罪は裁かなくていい、というのはスカッとする。「もちろん犯罪はダメだけど…」みたいな枕詞はなし!上の世代の人達の逞しさは見習っていきたい。
ぼや

あと最後の是枝監督の、日本の放送の歴史みたいなところ面白かった。その辺もうちょい知りたいかも。

08/06 20:51
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中川 勇也
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★★★☆☆ パブリックがナショナルに吸収されていく時代に対する危機感。功利主義的、資本主義、自由主義の限界。週5日働いて安定的な生活を営めない現状に対して労働者は立ち上がるべき。労働者対資本家という単純な二項対立ではない、労働者内での矛盾もある。日本は主権者意識が低い、払った税金で公共性のある映画祭を開催するという考え方にならず国税で開催した映画祭で反日的な作品を上映するとは何事かとなる。ケンローチ監督は社会主義は未来の政治形態だと捉えており、失敗に終わった社会主義とは別物らしいがどんな政治形態なのか
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sekkey
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本書の元になったNHKの番組を先に見ていた。ケン・ローチ監督との対談も楽しいが、あらためて印象に強く残るのは是枝監督ご自身の考え方。特に重要なのは二つ。一つは税金や受信料を払うことは政権の介入を許さず、表現の自由や放送の自由、学問の自由を担保するということ。もう一つは、日本学術会議法や放送法は、元々公権力(主に政府など)の介入をどのようにして阻むかということで作られたものだということ。それがいつの間にか放送法にいたっては政権側が圧力をちらつかせる道具にする真逆の運用になっているのはとても重要な指摘
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活字スキー
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町山さんの評論で興味を持ったケン・ローチ監督と、彼を師と仰ぎ『万引き家族』でパルム・ドールを受賞した是枝裕和監督の対談に大幅加筆して書籍化したもの。両者の作品はまだ一作ずつしか観ていないけれど、お二人の真摯さと熱意と気骨を感じられて良かった。無知と不寛容が人々を分断し様々な格差が社会を蝕む現実に対して、映画という手段で立ち向かうお二人に通じるもの、異なるもの。まずは、こういう作家が堂々と活動を続けられる社会でなければ。
活字スキー

それにしてもローチ監督がこれほどゴリゴリの社会主義者であることに驚いた。まあ、これまでの社会主義者を標榜した国家はどれも後進国が資本主義先進国に追いつき追い越したい一心で無理くりでっち上げた社会主義のまがい物ばかりで失敗してきたけど、成熟というか爛熟した資本主義が本当の社会主義革命を起こせれば世の中は今よりずっと良くなる……というのは、やっぱり理想論に過ぎるんじゃないかなぁ。自分はそこまで人間という存在のポテンシャルを信じられないよ。

12/12 23:23
活字スキー

理想主義的社会主義者のローチ監督は、あくまでロールモデルのひとつとしては貴重な存在だと思う。そんなローチ監督に多大な影響を受けつつも、そうしたイデオロギーにはこだわらず、あくまで表現者としての真摯さや自由を重んじる是枝さんの方が共感度は高かった。人が家畜でなく、歯車でもなく、人として生きるためには何が必要か。しかるべき問題について問うこと、怒ること、戦うことを恐れるな。人として当たり前の権利と敬意を求めたダニエル・ブレイクの言葉が、一人でも多くの人に届きますように。

12/12 23:24
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Saeko
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しびれました。特にいちばん最後。本当に自分で考えるとは、どういうことなのか、を、問いつづけないといけないんだ、そうおもいます。
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けんとまん1007
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映画監督であるお二人の対談・評論。カメラという媒体を通して、社会を描く根底にあるものが伝わってくる。人と言うものに対する優しい眼差しと、何倍も厳しい眼差しが交差する。それぞれの手法や描き方の違いも興味深い。そこは、それぞれのお国柄(文化・歴史)の違いからきているように思う。一方、共通するのは、メデイアの本来果たすべき役割と、それと真逆の方向へますます進んでいる現状への危機感。まさに、共感するところでもある。そして、社会が何故、それを支持(消極的支持も含め)するのかがわかる。
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三日月
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★5
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真田ピロシキ
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社会派監督という雑な括りをすれば似たタイプな2人であるが、ケン・ローチ監督は『家族を想うとき』で特に顕著な資本主義がもたらす社会、ひいては環境をも破壊することへの警鐘が強く、是枝監督はメディアや市民の公共という概念の希薄さを強く憂いていると本書では感じられた。社会主義者を自認しているローチ監督に対して是枝監督はイデオロギーはないそうだが、「労働者階級こそ社会を変革するパワーを持っている」という信念を抱けるローチ監督の方が私には好ましい。『家族を想うとき』にはそれへの揺らぎと大いなる怒りを感じられたが。
真田ピロシキ

ローチ監督が極右が台頭している危険な兆候としてトランプ、ボルソナロ、ジョンソンにイスラエルや東欧の極右を挙げていたが、この時(2020年6月)日本ではまだ安倍政権だったのに言及してないのは何らかの忖度がかけられたのか、或いはアジアの右翼にはあまり興味がないのかなと少し気になった。

04/05 13:40
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YOSHI-CO
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是枝さんと、彼が師と仰ぐイギリスの映画監督ケン・ローチの対談。「家族」の考え方、映画の撮り方、表現の自由、国民の主権について...とにかく幅広いことをお話しされていて、非常に興味深かったし、共感するところが多かったです。中でもカメラの置き方の話。「映画には物語を語ろうとするカメラと、対象である人間を見つめようとするカメラがある」「見せることと、見つめることの違い」この件がとても興味深かったです。
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samandabadra
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両監督の映画のファンなのでその発想や思想の源泉を知りたくて手に取る。ローチ監督が必ずしも労働者をかわいそうな存在として描かない理由、階級対立の中で、労働者階級に力をということがテーマの底流としてあることも理解できた。ただ、リアルと思える部分が多くある一方で、労働者のなす犯罪的な行為に関して寛容であることには意見を異にせざるをえない。映画に出てくるように権力に歯向かう犯罪というよりは、お互いの間で行っていることが多いように思えるからで本当はそれでさえ「階級闘争」と読み替えねばならないのかもしれないけれど…
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あきひと
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二人のバロンドール賞監督の対談に加筆したもの。それぞれの主義主張を加筆しており、興味深く拝読。 対談から、お二人の映画には貧しい家族を扱ったものが多く、小さな部屋が舞台になって撮影する際に、カメラを何処に置いてどう撮るかというところで共通した工夫があった。テクニカルなトピックだが、撮影って奥が深いですね。
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GO-FEET
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「私は依頼人でも顧客でもユーザーでもない。怠け者でも、たかり屋でも、物乞いでも泥棒でもない。国民保険番号でもなく、エラー音でもない。きちんと税金を払ってきた。それを誇りに思ってる。地位の高い者には媚びないが、隣人には手を貸す。施しは要らない。私はダニエル・ブレイク。人間だ。犬ではない。当たり前の権利を要求する。敬意ある態度というものを。私はダニエル・ブレイク。一人の市民だ。それ以上でも以下でもない。ありがとう。」  ――『わたしは、ダニエル・ブレイク』より
GO-FEET

かたや1936年生まれ筋金入りの〈社会主義者〉のケン・ローチ、こなたイデオロギーというものに対する幻想が終わったあとに青春時代を過ごしたという是枝裕和。あの河瀨直美に読ませてやりたい一冊。

01/20 07:13
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赤鬼
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読んでいて勉強になる事が沢山存在していたからこそ、この本に書いてある事に100%同意するのではなくある程度の距離を持ってこれから先も何度も読み返していきたいなと思った。個人的に主義主張の激しい人はハッキリとしていて見栄えは良いが信用出来ない側面を多く併せ持つ印象が強いので、それはつまり作り手のエゴだと思うし、でもそれがないとフィクションを作ろうとは到底思えないからこそ大事だとも思う。
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てくてく
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ケン・ローチと是枝裕和の2人の映画監督が、お互いの映画について、映画を撮影する時に心がけていることについて、社会問題と映画の関係などについて対談している前半と、両者の我々へのメッセージからなる。感情表現にリアルさを求めるけれども演者をないがしろにするわけではないことに関する二人の考えが面白かった。あと、市民が自らを虐げている側のリーダーを選んでしまうことに関するケン・ローチ監督の意見も。
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バカ殿。
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万引き家族の背景にこんな思想があったんだね、 『誰も知らない』もよかったなぁ
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大葉
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ケン・ローチ監督の話すことは本当に正しいと思ったけどそれでも計画経済などの言葉にはびびってしまう「富裕層には、何が起きても、問題に対処するだけのお金があります。片や、労働者階級にはそれがないので、工夫をしなければなりません。ですから労働者のほうが、ずっとドラマに満ちていて興味深い。そう、私たち労働者階級は、金持ちよりもずっと面白いのです。」/東宝が戦時中に国策映画を作ってたのも知らなかった 自分の仕事に関する歴史くらい学ばねばならない
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らーめん
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両監督の映画のファンです。 特にケンローチ監督は僕を映画好きにさせてくれたきっかけの1人です。 この本は映画監督の2人がどのような視点で映画や社会を見てるかについて書かれた本です。とても読みやすく、主張ははっきりとしており、全く難解な内容ではありませんが、世の中の本質的な部分を繰り返し言及しており、ページをめくるごとにハッとさせられました。 2人の映画から、特にケンローチ作品から伝わってくる人々に対する温かな視点は、今後生きていく上で欠かせない視点であると思いました。 2人の映画が好きな方ぜひ読んで下さい
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peko
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映画監督が、社会をどのように見て、どう表現しようとしているのか、を興味深く読んだ。やはり、格差の広がりの大きさを実感する。ケン・ローチ監督の社会主義者としての話は、イギリスの階級社会の問題の深さを感じた。二人がなぜ家族を撮り続けるのか。映画として、社会から置き去りにされたものを表現し続けている姿に尊敬する。
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MioCastello
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「ジョーカー」や「万引き家族」「パラサイト」など近年のヒット作品は皆貧困問題が題材だ。このままだと更に多くの労働者が貧困に陥り長時間労働で搾取され続ける為、家族との時間も持てず家庭や社会が壊れていくと警鐘を鳴らす2人の映画監督。ケン・ローチはバーニー・サンダースばりの社会主義者で論外。一方是枝監督の主張はそこまで過激でなくクリエーターとして真っ当なものに映る。彼の言葉を借りれば彼は私の中のロマン・ポランスキー枠だ。つまり作品はあくまで作品のみで評価されるべきで作り手の政治的主張や性癖などは関係ない。
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柴多知彦@cinema365
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TV放送されたケン・ローチ×是枝裕和の対談を元に大幅加筆。一読、ローチのガチ社会主義者ぶりに驚く(是枝の又聞きだが、「社会主義は終わってる」という記者の質問へのローチの回答が奮ってる)。80歳を超えてなお、ローチは「建設的に怒り」続けている。 ローチをもっとも尊敬する監督のひとりに挙げる是枝は、そうしたイデオロギーを持たない自分は「ローチにはなれない」と心情を吐露しつつも、演者の生の感情を引き出す演出術(脚本を部分的にしか渡さないなど)や、カメラのポジション(=世界の見方/切り取り方)など共通点も多々。
柴多知彦@cinema365

なにしろ、カンヌ映画祭のパルムドールを受賞したふたりの天才監督が世代/国籍/主義を超えて語り合うのだから映画ファンなら興味は尽きない。

03/20 00:20
柴多知彦@cinema365

「僕(是枝)がローチ監督の映画で一番印象に残っているのは、そういう労働者階級の犯罪(建設現場に火をつけて燃やしたり、芝生を剥がして売ったり、樽詰めのウィスキーを盗んだり、お揃いのサッカー・ユニフォームを着て襲撃に行ったり……)が映画のなかでは絶対に裁かれないことです。対談でその理由を聞いたときの『もっと悪いことを合法的にやっている金持ちや権力者たちがいるのだから、彼らの犯罪など大したことではない』という答えは、本当にかっこいいと思いました。しびれました」

03/20 00:21
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council
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ケン・ローチ監督の映画製作哲学本で是枝裕和との対談にも章を割いている様に昨今の貧困問題を背景に話が進んでいる。万引き家族+パラサイト+家族を想うとき、は制作時期が近くてテーマに共通性はあるがなんとなくお国柄が各作品に反映されている気がするが、もう映画で問題提起をする様な段階じゃないのかもしれない。ただ、ケン・ローチ作品を予め見ておかないと監督の主張は頭に入りにくいかも?
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りんりん
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ネタバレケン・ローチ監督の作品は「わたしは、ダニエル・ブレイク」しか見ていないが、他の作品も観たくなった。カメラの置く場所など、映画の撮り方についての話も面白かったが、やっぱりケン・ローチ監督の考え方に一番興味をひかれた。一部の資本家だけが潤うような今の世の中を変えるにはどうした良いのか。どうしたらまだ見たことのない本当の社会主義の世界、労働者が力を持つ世界に変えることができるのか。考えることはたくさんある。
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スパナ
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「万引き家族」の是枝監督とケン・ローチ監督の対談を中心とした本。 2人とも、良い悪いや右左といった単純な二項対立で考えないという点で一致しているということで、それが作品の深さに繋がっているんだなと思いました。 映画撮影でのカメラの置き方や俳優との接し方などについても書かれていて、それを踏まえてもう一度映画を見てみたいなと思った。
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二人娘の父
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社会主義者であるケン・ローチと我らが是枝監督との対談とエッセー。期待通りの内容で読後しばし深慮する。「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」を続けて鑑賞したところから、ケン・ローチ監督への興味を大いに持ったのだが、実はそれ以外の作品は見ていない。早速ユーネクストに加入し鑑賞する予定。現在、破壊されているのは、実は家族と社会の根底にある「働く」ことであるという指摘。まったく同意である。8時間働けば生きていける(健康で文化的な生活)状況の根底が崩されているなかで、分断が起こり対立が顕在化するのだ。
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sarupisarupi
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ケンローチ監督、さすがだな。私は映画はジャーナリズムという大事な社会の役割を持つと思っている。ケンローチ監督はその代表格。その監督がどう思っているか、を聞き出すのが是枝監督で、これ以上のインタビュアーは日本にはいないだろう。 お二人の言うことはすごくよくわかるのだけど、資本家の合法的な盗みが横行する資本主義はどうやったら終わらせられるのだろうか。フランス革命みたいに血を流さないとだめなのかな?難しい問題。
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小僧武士
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『労働者階級の人々は、そもそも利益を得ることができないようになっています。自分たちが労働から利益を生むために作り出した余剰価値を、資本階級に搾取されているからです。そして新聞社やテレビを支配している人たちが、私たちの考え方そのものを決めてしまっているのです。労働者階級の人々の混乱や意見の食い違いは、支配層によって供給され、煽られた、さまざまなプロパガンダによるものです。その結果として、人々はファシズムに投票するようになります。』
小僧武士

『支配階級は、貧しい人たちについての映像がとりわけ好きです。なぜならチャリティーのきっかけになるからです。お金を寄付することによって、彼らは既存のシステムを変えないことを支持しています。』

02/03 19:08
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おさむ
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日英映画界の数少ない「正統派」2人の対談。バリバリの社会主義者のケン・ローチ氏に対し、是枝裕和氏はリベラル派のスタンスだが、社会や人間、家族を見つめる視点は通じ合う。是枝氏は日本人は独立と自由を、税金を使って担保しているという主権者意識の希薄さが問題の根源にあると指摘。また、映画を社会的なメッセージの道具と考えるのは誤解だとも。他方、ローチ氏は「私たちは少数派の声になろうと努めているのではない。大多数の持たざる者達の声になろうとしているのだ」とし、決まり文句を疑え、と説く。2人ともロックで、クールです。
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Go Extreme
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労働に何が起きているのか すべての人々が怒らなければ 崩壊はいつも内部から 複雑な現実をそのままとらえる 共感が失われた時代 家族のあり方も変わっていく 演出とリアルのあいだ 貧困は肌に表れる 人間を描く→社会性が際立つ 労働者階級の搾取と分断 映画:社会の氷山の一角 理解・怒り・認識 自由市場の正体 政治を避けることできず 多様性が必要 貧困層と政治的カタストロフ 思考の革命 インターナショナルである必要性 なぜ学ぶことが重要なのか 謝罪と希望 パブリックの危機 そもそも論を言い続ける 社会的に生きる
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hm_mikarin
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コロナ禍であぶり出された社会の歪み。それを映像にして残してくれている大好きな映画監督の対話。心に響く。イデオロギーではなく、心に寄り添う姿勢が心を打つ。
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K1
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異なる意見を持つ人たちであっても、社会がその人たちの存在を敵視して「あんな人たち」と呼ばず、しっかりと包摂していく。そのような環境こそが民主的であり、健全な社会のはずですー危機的なほど、そうなっていませんよねぇ。自分なりに考えて、たとえ小さくとも具体的な行動に落としていくしかないーそんなような気がします。
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中本陽介
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二人の映画とパラサイト、ジョーカー、天気の子、USは繋がっている事がよく分かる。 新自由主義による社会の歪み、つまり経済格差や気候変動に対する危機感が根底にはある。
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家族と社会が壊れるとき (NHK出版新書 642)評価73感想・レビュー38