新作高難度ゲーム「Rise of the Ronin」、最初の3時間を乗り切ろう! バトルや成長のシステムを分かりやすく解説
幕末を舞台とするアクションRPG「Rise of the Ronin」が2024年3月22日に発売された。
プレイヤーはひとりの浪人となり、オープンワールドで描かれる横浜や江戸、京都といった広大な世界を散策。実在するさまざまな流派の剣術を学びながら、坂本龍馬やペリー提督、吉田松陰に新撰組といった歴史上の人物と絆を結び、動乱の日本を生き抜いて行く。
開発はTeam NINJA。高難度なアクションゲームに定評のある開発チームで、本作もかなり歯ごたえがある。購入したはいいものの、序盤で詰まって先に勧めない……なんて方も少なくないのではないだろうか。しかし、高難度ゲームこそ最初の2~3時間が重要なのである。そこを乗り越えることができれば、あとは楽しくも攻略しがいのあるゲームが楽しめるようになるのである。
そこで、今回は「Rise of the Ronin」最初の2~3時間を乗り越えるための遊び方とワンポイントテクをお伝えしていこう。
※この記事は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントから商品の提供を受け作成されました。
ゲームシステムを整理して理解しよう!
日本を開国したペリーと戦い、幕末の江戸をハンググライダーで飛んで日本の原風景的な景色に目を奪われ、日本刀とサーベルと短銃が入り乱れる修羅場に身を投じ、石川由依さんやファイルーズあいさんら人気声優が野太刀自顕流の打ち込みで発する猿叫に聞き惚れる。そんな体験ができるアクションRPGが「Rise of the Ronin」だ。
「Rise of the Ronin」を開発したのは、先述の通りハイペースなアクションゲームを得意とする「Team NINJA」。「NINJA GAIDEN」「仁王」「STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN」「Wo Long: Fallen Dynasty」といった難易度が高めのアクションゲームやアクションRPGを手がけており、理解するとハマれる奥深いシステムに定評がある。
「Rise of the Ronin」もそうした流れを汲んでいるゲームではあるが、難易度選択ができるため、これまでの作品にも増して遊びやすい。幕末がテーマということで、アクションゲーム好きだけでなく歴史好きの人からも注目を集めている本作だが、本稿がシステムを理解する上での補助輪となれば幸いだ。
Team NINJAゲームの魅力といえば、死力を尽くした熱いバトル。何が熱いかというと、手強い相手が襲ってくること、そして動きを見切れた時の興奮だろう。
多くの3Dゲームでは身を守るガードが安定して強い行動だが、Team NINJAゲームにはそんな常識は通用しない。「Rise of the Ronin」では、敵の身体が赤く輝くと「武技」というガードできない攻撃を放ってくる。つまりガードが万能の防御手段とはならないのである。そのため慣れないうちは、ついガードで固まっているところを、ガード不能技の武技でオシオキされることも多いだろう。
しかし、武技に対抗する「石火」や「回避」、行動の基本となる「気力」といった多彩なアクションを理解すれば、敵の武技の退所もドキドキのお楽しみタイムとなる。繰り返しやられて強敵の攻撃を覚え、ついに突破する瞬間がTeam NINJAゲームの醍醐味なのだ。
まずは気力を理解する
味方と敵の両方にある青いゲージが「気力」だ。ひと言で言えば「何か行動をするための燃料」である。体力の白いゲージが大事なのはもちろんだが、気力の青いゲージも同じくらいに重要なのだ。
気力は攻撃する、ガードで防ぐ、ダメージを食らう、回避、ジャンプ、ダッシュをするといったあらゆる行動で減っていき、これがなくなってしまうと行動不能となる。「ボタンを押しているのに攻撃が出ない」「ガードしているのに連続攻撃を防ぎきれなかった」という場合は、気力が切れているためだ。
逆に敵の気力を全て奪えば、強力な「追い打ち」が可能となる。つまり「Rise of the Ronin」の戦いは、自分の気力を保ちつつ、相手の気力を奪う戦いだ。自分は息切れしないよう、相手を息切れさせてやるのだ。
味方と敵のお互いに気力があり、攻撃やガードで減っていくため、状況は常に揺れ動いていく。有利だと思ったらひっくり返され、追い詰められた所から逆転するという、展開の速さが本作の面白さだ。
自分の気力が切れた場合、ガードを解いてしばらく待つのが最も早い回復手段だ。もちろん無防備なので、敵から距離をとるのが望ましい。自分の気力を把握し、気力が切れる前に退くのが理想だが、[○]の回避を連打したり、[○]押しっぱなしのダッシュで逃げてもいい。どんなに無様だろうと、まずはゲームに慣れることが肝心なのだ。
そして、敵に攻撃を当てると、気力の上限を削れる点にも注目してほしい。敵の気力ゲージを良く見ると、青い部分が削れて赤くなり、回復しなくなっていることが分かるはずだ。燃料タンクに穴を開けるというか、気力を貯める容器を小さくするようなイメージで、上限を削るほどに戦いは有利になる。
だから、ある程度慣れてきたら敵の気力ゲージに注目してほしい。気力を削ることの重要さ、そしてバトルシステムの奥深さが見えてくるはずだ。
なお、ゲームを進めると習得する「気焔」を使えば、一定時間気力が使い放題になる。より派手な戦いを楽しめるようになるので、楽しみにしていただきたい。
石火で敵の技を弾く
「石火」は[△]ボタンで発動する技で、武器を振るって敵の攻撃を弾くというもの。ぐるり、という感じで軌跡を残しつつ武器を振るうが、これが石火の発動した証である(「Wo Long: Fallen Dynasty」で攻撃を受け流す「化勁」に近いが、発動が分かりやすくなっている)。
入力の感覚としては“[△]ボタンで敵の技を受け止める”“敵の攻撃を引きつけて[△]を押す”という感じ。通常攻撃はもちろんのこと、ガードできない武技も石火なら弾くことができ、うまくいくとガキン!ガキン!と気持ちがいい。石火は相手の気力を減らし、上限も削れるので、うまく決まると戦闘が有利になる。敵の攻撃の最後の一発(単発攻撃や、連続攻撃の最後)を弾ければ、敵が隙を晒すのに加えて「動揺状態」になる。動揺状態の敵に攻撃を当てると、気力の上限を削りやすい。敵のゲージの周囲が赤く輝いているのが動揺状態になった目印だ。
最初のうちは失敗することも多いと思うが、出し方のコツとしては[L1]を押しっぱなしにしてガードを固めたまま[△]を推して発動するのがオススメ。連続攻撃の場合、敵が動揺状態になるのは最後の攻撃を石火で弾いた時のみだが、石火を決めること自体にデメリットはないので、連続攻撃の途中からどんどん狙って大丈夫だ。攻撃を食らいつつ石火であがくのもアリだ。敵の攻撃リズムが分かっている場合、攻撃が自分にヒットするタイミングで[△]を押そう。攻撃を食らいつつ逆襲できると。ここから逆転を決められれば最高に気持ちいい。
なお、石火の性能は使う武器や流派によっても異なる。例えば二刀流の「二天一流」は両手の刀を順に振るうが、後に出した方の刀にも石火判定があり、やや決めやすい。薙刀の「無明流」はガード中の敵に当てると大きな気力ダメージを与えるし、中には[△]を続けて押すと追加攻撃が出るタイプもある。「流派」画面で石火の性能をチェックするのもいいだろう。
石火は振るう武器を直接当ててもそこそこ攻撃力があるし、通常攻撃から続けざまに(ゲーム用語で「キャンセル」という)石火を出すこともできる。どうしても敵の体力や気力を削りきりたい場合、フィニッシュ技として出すのもアリだ。
回避で敵の技を避ける
敵の攻撃によって石火のタイミングは違うため、100%成功させるのは難しい。相手の挙動を理解していない、石火のタイミングがよく分からないという時は、回避で避けるのも立派な選択肢。[○]連打であがいてみよう。
武技を石火で弾く
敵の身体が赤い殺気(オーラ)に包まれると「武技」の合図だ。武技はガード不可能の大技で、食らうと大ダメージを受けてしまう。ここでやりがちなのが、オーラが出た時に[△]を連打してしまうこと。これではタイミングが早すぎ、石火を空振りすることになる。オーラはあくまで前兆であり、実際に石火を決めるのはその後の攻撃。オーラの後に突き出される槍、振り下ろされる刀、走り寄ってくる敵本体を見て石火するのだ。こればかりは武技によってタイミングが異なるので、慣れるしかない。オーラ発動のSE(効果音)が終わる瞬間、もしくはオーラの後に輝く赤い閃光が一つの目安にはなる。
連続攻撃にしろ武技にしろ、慣れるには食らって覚えるしかない。「こんなの対応できないよ!」となることも少なくないが、繰り返し技を食らっているうちに、突然歯車が噛み合ったような瞬間というか、全てが理解できたような瞬間がやってきて、バシバシと石火を決められるようになる。これはTeam NINJAゲームの醍醐味の一つであり、個人的な体感からすると、危機の最中に訪れることが多いような気がする。
もちろん、全ての技に100%石火を決める必要はない。しかし、石火を決めれば戦う様も美しくなり、自分の戦いに見惚れることができる。まずはあらゆる手段を使って生き残りを図りつつ、石火を試していこう。
流派相性を確認する
ゲームが進むと主人公はさまざまな流派を習得していく。流派には「天」「地」「人」の属性があり、相手の武器の種類に対する有利・不利の相性がある。ソーシャルゲームでよく見る、いわゆる属性システムのようなものだ。
この時、有利な流派なら石火の効果がアップ。のけぞらせやすくなり、敵の気力を削りやすくなるなどプラスの影響がある(これは未検証だが、個人的には石火そのものが決めやすいような印象も受ける)。赤い下矢印は不利な相性、青い上矢印は有利な相性、白い矢印は有利不利がないので、できれば戦う前に有利な流派に切り替えておこう。ゲームが進むと流派を自由に変更できるようになるが、前述の通り属性によって有利な武器、不利な武器は違うので、天・地・人の流派を一つずつ装備すると隙がなくていい。
なお、主人公が素手状態で使う「無明流」は特に相性を持たない特殊な流派だ。同じTeam NINJAが手がけた「仁王2」には、妖怪狩り集団「ソハヤ衆」に属する「無明」という名の女性が登場する。関連性は特に明言されていないが、無明が操るソハヤ衆の技が後世に伝わって主人公の無明流になった……などと妄想してみるのも楽しいだろう。
武技にも慣れていこう
主人公も「武技」を使うことができ、[R1]を押しつつ[□][△][×][○]の各ボタンを押すことで発動する。武技は通常攻撃から続けざまに出せる。つまり、通常攻撃の後に武技を出せば、さらなる連続攻撃が可能ということだ。
まずは[□]をポンポンと押して通常攻撃を出し、その後に[R1]を押しっぱなしにしつつ、望みの武技のボタンを押す。慣れれば流れるような攻撃になるはずだ。
同じ武器でも、そのとき装備している流派によって発動する武技は異なる。いきなりいろいろな武技が出てきて戸惑うかもしれないが、まずは習うより慣れろ。そのうち、使いやすい武技が見つかるはずだ。武技のことはひとまず忘れ、通常攻撃で立ち回りを磨くのも一つの手。焦ることなくステップアップすればいい。
動揺状態になった敵に武技で攻撃すれば、気力の上限をより大きく削れるが、時間が経つと敵も立ち直ってしまう。素早く攻撃できるよう、出の早い武技がどれか覚えておこう。
武技の性能は流派によってさまざま。二刀流の二天一流「疾風一拍」は突進してすれ違いざまに斬るため、遠距離から出せばボスが反応できないことも少なくない。刀の柳生新陰流「三千桜」は懐紙を舞い上げたところに敵の攻撃を受けると自動で反撃。牛尾刀の無明流「積尸気」は気力削りに優れた連続攻撃を繰り出す……といった具合に、武技は攻めと守りの両面で大活躍する。たまには流派画面の説明書きをカタログ気分で眺めるのもいいだろう。
また、流派によっては石火は武技でキャンセル(動作の途中で発動させることが)できる。石火が空振りした際に武技でフォローするようなことも可能で、さらに流麗な攻めを展開できるのだ。
実は素手も強い
刀や二刀、槍に大太刀、短銃や弓矢など、本作には多種多様な武器が存在する。このほかに、実は武器を[□]で外した状態の素手でも攻撃が可能で、これが意外に強い。気力ダメージに優れているからで、バトルにおける気力の大切さを再確認させてくれる。
素手で石火が使える「素手石火」スキルや、攻撃の後にタイミングよく[R1]を押し、相撲でいう猫だましのような拍手で敵を驚かせる「閃掌」スキルを取ればさらに強くなる。
これらのテクニックを使いこなし、武器を手にした悪漢どもを素手で倒すのは実に爽快だ。
正面突破は最後の手段
戦闘の流れを見ていこう。最も効率いいのが、相手を「暗殺」することだ。[L3]、つまり左スティックをカチリと押し込んでしゃがみ、そのまま敵の背後から近づいて、グサリとやるのが暗殺で、決まれば一撃で倒せることも珍しくない。敵の集団を見つけたら、まずは周囲をチェックして背後に回り込めるかどうかを調べよう。屋根の上ならより見つかりにくいし、「鉤縄暗殺」のスキルを取れば敵を吊り上げて暗殺できる。また、弓矢で頭を狙い撃っても相手に見つからずに倒せる。狙う際は、画面中央の点が赤くなっていれば頭に照準が合っているということだ。
正面から挑むのは最後の手段といっても過言ではない。多くの敵に見つかってしまった、どうにも不利だといった時は、とりあえず逃げ出してしまえばいい。敵が追跡を諦めてくれたり、こちらを見失ってくれたりしたら儲けもの。再び近づいて暗殺を狙おう。「非戦闘時体力自動回復」の技能を取っておけば、敵から逃れるだけで体力が回復していく。極端な話、暗殺しては逃げ、暗殺しては逃げ……と繰り返してもいい。どんな手を使っても、勝ちさえすればいいのだ。
本作の暗殺や追い打ちは、結構遠くからでも届く。「ゲーム設定」→「HUD」→「追い打ち/暗殺ボタン」の項目をONにすれば、暗殺や追い打ちできる状態が分かりやすくなるのでオススメだ。
暗殺で仕留めきれない時は、最後の手段として正面から戦おう。複数の敵に襲われることも珍しくないが、後ろへ退きつつ1体1体を落ち着いて仕留めていくのが理想。障害物を使って敵を分断するのもアリだ。
また、画面端にいる他の敵の行動にも気を配ることができればなおいい。ちなみに、敵の武技や飛び道具には独特の前兆SE(効果音)がある。特に武技は危険なので、一応注意しておこう。また、中型の敵やボスに連続攻撃していたはずが、いつの間にか敵が立ち直って手痛い反撃を受けていた、なんてこともある。攻撃する際は様子をよく見ておき、立ち直ったようであれば退くのが得策だ。
「丸薬」は使い切ってOK
体力を回復してくれる「丸薬」は、敵を倒すとたまに入手できるほか、チェックポイントである「隠し刀の旗印」に触れる度に補充される。いくらあっても足りないくらいだが、気になるのが手持ちのストック数だ。実はストックがゼロであっても、隠し刀の旗印に触れれば一定数が手に入るようになっている。丸薬の残り数を気にせず、どんどん使い切ってしまおう。
育成や探索
「Rise of the Ronin」の世界では、キャラクターの育成や探索も魅力的だ。
主人公がどのようにして強くなるのか、どんなスキルを早い段階で取ればいいのか、ちょっとしたコツについて書いていこう。
「研ぎ方」はどれを選んでもいい
ゲーム開始直後、主人公の研ぎ方(初期能力)を選ぶことができる。最初に持っているスキルと能力が異なっており、どれにすべきか迷ってしまうかも知れない。スキルを自由に決められる「下地研ぎ」と能力が低い「無研ぎ」は上級者用なので、これ以外ならどれを選んでも大丈夫。ゲームをしばらく進めれば、能力を振り直すためのアイテムがゲーム内マネーで買えるからだ。
また、容姿変更は無料で行える。いろいろなキャラクタークリエイトを試してみよう。
どうやったら主人公は強くなるのか?
本作の成長システムは複数の要素が入り交じっており、ちょっと独特なので、改めて整理しておこう。
・経験値を貯めて強くなる
敵を倒していくと「経験値」が手に入り、レベルが上がる。レベルアップ時には各能力が増える。言い換えれば、普通にプレイし続けているだけで主人公は少しずつ強くなるということ。経験値は倒されても失われないし、能力に振り分ける必要もない。この辺りは近年流行の「死にゲー」と大きく違うところだろう。
・「能力ポイント」を手に入れ、これを振り分ける
さまざまな手段で能力ポイントが手に入るので、これを支払って「武勇」「技能」「魅力」「知略」の各カテゴリのスキルを手に入れよう。
1:敵を倒して手に入る「業(かるま)」を貯め、隠し刀の旗印に触れる。
業は敵に倒されると失われるが、その敵に追い打ちしたり、倒すと取り返せる。このテイストは死にゲーに近い。
2:マップ上の「社」にお参りする。
お参りするだけで能力ポイントが手に入るのだから、やらない手はない。
・「希少能力ポイント」を手に入れ、スキルを習得する
高レベルのスキルを習得するには、能力ポイントとは別の希少能力ポイントが必要。「武勇」はお尋ね者の討伐、「技能」は道場での鍛錬、「魅力」は猫集め、「知略」は写真撮影で手に入る。つまり、ゲーム内のアクティビティを満遍なくこなせば強くなりやすいということだ。
・どのスキルを取るべきか
スキルは高位のものほど必要となる能力ポイントが多く、時にはあまり手に入らない希少能力ポイントも求められる。序盤はいずれかの能力に特化するより、武勇、技能、魅力、知略のスキルを満遍なく取るのがいいだろう。それというのも、各能力に振り分けた能力ポイントが一定値に達するごとに、主人公のパラメータも上がるからだ。「能力」欄の左下にある「パラメータ上昇まであと○回」という数字に注目しよう。パラメータ上昇を目当てに安いスキルを取ってしまうのも一つの手だ。
優先したいのは「丸薬の補充量↑」。前述の通り丸薬はタダなので、増やせば増やすほどにプレイの安定感が増す。
早い段階から欲しいスキルは、「非戦闘時に体力自動回復」、「ガードの消費気力↓」、「連続追い打ち」、「連続暗殺」、「鉤縄暗殺」など、安定性を増すものや行動の選択肢を増やすもの。素手を活用するなら「素手石火」や「閃掌」も優先しよう。
面白いのが「獣の手懐け」だ。犬や猪の背後から暗殺の要領で近寄って[△]を押すと、倒すのではなく味方にできる。はぐれると消えるし育成もできないが、敵の目をひきつけてくれるのがありがたい。また「威圧」「嘘吐き」「説得」といった話術系スキルは、あると一部のイベントが変化するので、選択の楽しみが増えるだろう。
目に付く素材は全て採取
フィールドにある草や鉱石、動物に触れて[R1]で素材を手に入れられる。目に付く素材は全てかっさらうくらいの勢いで採取しよう。というのも、体力と気力を全回復する「快癒丸」が、そこら中に咲いている赤い花のシンボルから採れる「赤い実」「薬草」で調合できるから。ありふれた素材が強力な回復アイテムになるというわけで、採取しない手はないだろう。なお、馬に乗っているときは結構離れている場所のアイテムも採取できるので、こちらも活用したい。
「オートラン」機能を活用しよう
地図画面で行きたい場所にカーソルを合わせ、[L2]でオートランを設定できる。実はこのオートランはかなり優秀。徒歩なら自動で馬を呼ぶし、道中にある素材は自動で採取してくれる。中距離移動は全部オートランでいいくらいだ。
装備の選び方、荷物の整理法
敵を倒すと武器や防具といった装備が手に入る。あっという間に50個、100個と溜まってしまうことも珍しくない。装備にはランダムでオプション(特殊な性能)が付与されるので、どれを選ぶか悩んでしまう人も多いだろう。序盤では、ひとまず数字だけを見ればいい。防具は数字の高いもの、武器は武器種ごとに1つか2つ残しておけばOKだ。オプションの中にはオレンジの字で書かれた「揃え効果」というものがあり、同じ揃え効果の装備を多く身に付けるほどさまざまなボーナスが得られる。中でも受けるダメージを減らす「強靭なる戦士」はオススメ。各種の揃え効果を1つずつ残しておき、いろいろと試してみるのも面白いだろう。
オプションも数多くあるが、中には「石火を決めると体力回復」「副武器を構えている時にひるみ無効」など使い所によっては役立つものもある。また、体力アップや丸薬のドロップ率アップは安定して使いやすいという印象だ。
装備品は鍛冶屋で「分解」や「売却」できるが、オススメは分解。売却しても大した額にはならないし、分解すれば武器を強化するための素材が手に入るからだ。
みんなの意見を参考にする
「桜田門外ノ変で、倒した井伊直弼を許すかどうか」など、一部の重大な選択では「オンライン集計」を見られる。皆がどんな選択をしたかを%で見られるというユニークな機能で、迷った時はこれを参考にするのも面白いだろう。なお、ゲームを進めると過去のイベントをやり直せるようになるので、まずは直感で選んで
しまって大丈夫だ。
ひとまず難易度を下げるのも手
本作には難易度設定があり「薄明」「黄昏」「宵闇」の順で難しくなる。難易度はいつでも変えられるため、ボス戦で行き詰まるようなら薄明にするのも立派な戦術だ。また、難易度設定とは別に「薬の体力回復量増加」「攻撃を受けたときの気力減少緩和」という項目も存在するので、遠慮なく使っていこう。
本作は、スケールは大きいし手応えもあるゲームだが、良好な操作性や難易度設定など、遊びやすくするための工夫も施されている。また、ボス戦では石火で攻撃を弾くことが重要になっており、練習の成果が現れやすい。ゲームというのは試行錯誤を楽しむものなので、最初から全てがうまくいくわけではない。レベルを上げたり、オンラインで仲間に助けてもらうといった手も使えるので、バトル好きやRPG好き、そして幕末好きはぜひプレイしてみてほしい。
初心者に向けた本稿ではあえて触れていないが、武器についた血をタイミング良く払って気力を回復する「閃刃」、流派や武器を切り替えつつ途切れなく攻撃する「烈風」「紫電」といったシステムを使いこなせれば、より多彩な戦いが可能になる。「仁王」や「Wo Long: Fallen Dynasty」といったTeam NINJA作品の経験者でも満足できることだろう。現時点ではDLCはアナウンスされていないが、個人的には本作の世界をより広げていってほしいと思える出来映えだ。
(文/箭本進一)
ゲーム情報
Rise of the Ronin
・発売日:2024年3月22日(金)
・価格:8,980円(税込)
・メーカー:コーエーテクモゲームス
・ジャンル:オープンワールドアクションRPG
・CERO:D
・対応機種:PS5
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