昭和27年（1952年）末、美佐江が売春事件で補導されてから数日後のこと。入倉は寅子に、知り合いの刑事から聞いた話をします。少年鑑別所に二人の少女が送られたと告げられます。女生徒に色目を使うおっさんから金を巻き上げて何が悪い。私は特別だと語っているとか。森口美佐江は友達といただけだと語っているそうで、自宅に帰ったとか。
　寅子はその刑事は、おそろいの腕飾りをしていなかったのかと確認をします。どうしてわかるのかと入倉は驚いています。

赤い腕飾りと美佐江

　ライトハウスでは、受験生が勉強の仕上げをしています。指導できる涼子と玉は優秀ですね。そこへ寅子と航一、入倉がきました。美佐江もここに出入りし、受験勉強の追い込みに入っているそうです。
　ライトハウスの外には、ひったくり事件で負傷した元木が震えながら誰かを待っている様子です。窃盗の常習犯で、あの赤い腕飾りをつけ、不敵な笑みを浮かべていた元木。寅子は彼に気づいて見ていると、美佐江がそこへやってきました。
　美佐江はさらに寅子たちに気づき、一礼します。丁寧に挨拶し、今日は勉強が捗りそうだと言い、ライトハウスへ入っていく美佐江でした。