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■1■画像は水星が地球と太陽の間に入る時起こる、水星の太陽面通過像だ。 このアングルだと、水星は太陽の表面近くにあるように見えるが、実際は水星 は太陽直径の44倍の距離を公転している。太陽がいかに大きいかが分かる。で は水星と地球の様々なデータの中に黄金比φ(=1.6180339…)を見てみよう。
■2■水星-太陽間の距離(58344000㎞)と地球-太陽間の距離(149600000㎞) は天文単位で表せば0.387:1である。また水星の赤道半径(2440㎞)と地球の 赤道半径(6378㎞)の比律は0.383:1とほぼ同じ比率になっている。したがっ て水星と地球は軌道長半径も、惑星の大きさもほぼ1:φ2であると言える。
<1>水星-太陽間の距離:地球-太陽間の距離≒1:φ2 <2>水星の赤道半径:地球の赤道半径≒1:φ2
■3■次に「重力脱出速度」を比べてみると、水星の4.3㎞/sに対して地球は 11.2㎞/sであり、この比率1:0.384もまたφ2:1に近似している。またさ らに地表での「重力加速度」を見てみると、水星の3.70m/s2に対して地球 は9.78m/s2で、この2数の比0.378:1もまた1:φ22に近似している。
<3>重力脱出速度 水星4.3㎞/s:地球11.2㎞/s=0.384:1≒1:φ2 <4>重力加速度 水星3.70m/s2:地球9.78m/s=0.378:1≒1:φ2
■4■また惑星が軌道を運行する時の「平均軌道速度」を比較すると、地球が 光速(299792.458㎞/s)のほぼ1/10000の29.79㎞/sで太陽系を移動してい る。これに対して水星は47.89㎞/sでその軌道上を運行している。この地球 と水星の空間移動速度の比率は1:1.608で、これまたほぼ1:φに等しい。
<5>平均軌道速度比⇒地球29.79㎞/s:水星47.89㎞/s=1:1.608≒1:φ
■5■太陽の輝度は地球の1380(W/s2)に対して水星は3566で、この比は0.387 :1でほぼ1:φ2となっている。さらに地球の公転周期365.2422日と水星の 公転周期87.968日との比は1:0.241で、ほぼ1:1/φ3になっている。余り 知られていないが、実は水星と地球は黄金比の関係を沢山内包しているのだ。
<1>地球の軌道長直径+水星の軌道長半径=2+0.387=2.613≒φ2 <2>地球の軌道長直径-水星の軌道長半径=2-0.387=1.613≒φ <3>地球の軌道長半径-水星の軌道長半径=1-0.387=0.613≒1/φ <4>地球の軌道長半径:水星の軌道長半径=1:0.387≒1:1/φ2 水星と地球の比較 項目 | 水星 | 地球 | 比率(水星/地球) | 近似値 | 質量(1024kg) | 0.3302 | 5.9736 | 0.0553 | 1/18 | 体積(1010km3) | 6.085 | 108.321 | 0.0562 | 1/18 | 赤道半径(km) | 2440 | 6378 | 0.383 | 1/φ2 | 極半径(km) | 2440 | 6356 | 0.384 | 1/φ2 | 平均半径(km) | 2440 | 6371 | 0.383 | 1/φ2 | 偏平率 | 0.0000 | 0.0034 | 0.0000 | - | 平均密度(kg/m3) | 5427 | 5520 | 0.983 | - | 重力加速度(m/s2) | 3.70 | 9.78 | 0.378 | 1/φ2 | 重力脱出速度(km/s) | 4.3 | 11.2 | 0.384 | 1/φ2 | アルベドー | 0.056 | 0.385 | 0.145 | - | 太陽輝度(w/m2) | 3566 | 1380 | 2.584 | φ2 | 平均軌道長半径(km) | 58344000■ | 149600000■ | 0.387 | 1/φ2■ | 対恒星公転周期 | 87.969 | 365.256 | 0.241 | 1/φ3 | 対太陽公転周期 | 87.968 | 365.242 | 0.241 | 1/φ3 | 近日点(106km) | 46.0 | 147.1 | 0.313 | - | 遠日点(106km) | 69.8 | 152.1 | 0.459 | - | 平均軌道速度(km/s) | 47.89 | 29.79 | 1.608 | φ | 対恒星自転周期(時間) | 1407.6 | 23.9345 | 58.785 | - | 軌道傾斜角 | 7.00 | 0.00 | ― | - | 赤道傾斜角 | 0.0 | 23.44 | ― | - |
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