エミテラス所沢

日本の埼玉県所沢市にある複業商業施設
住商アーバン開発 > エミテラス所沢

エミテラス所沢(エミテラスところざわ)は、埼玉県所沢市西武鉄道所沢駅西口にある複合商業施設である。地上7階建てで、延べ床面積は約12万9000平方メートル[1]。商業棟は4階建て[4]で、2024年(令和6年)9月24日開業時のテナントは142店舗[1]

エミテラス所沢
Emi terrace TOKOROZAWA
2024年6月22日時点の建設状況
地図
地図
店舗概要
所在地359-1124
埼玉県所沢市東住吉10
座標北緯35度47分5秒 東経139度28分14秒 / 北緯35.78472度 東経139.47056度 / 35.78472; 139.47056 (エミテラス所沢)
開業日2024年令和6年)9月24日[1]
施設所有者
敷地面積34,000[1] m²
延床面積129,000[1] m²
中核店舗
店舗数142店舗[1]
営業時間店舗 10:00 - 21:00
(フードコートは21:30まで)
4階レストランは11:00 - 22:30
駐車台数約1,733台
バイク:約80台約1,700
駐輪台数約2,000台
前身西武所沢車両工場[2]
最寄駅西武新宿線池袋線所沢駅
最寄バス停所沢駅西口・東口
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事業主は西武鉄道と住友商事で、西武リアルティソリューションズ、住友商事、住商アーバン開発が運営している[2]西武所沢車両工場跡地(約3万4000平方メートル)を再開発した[1]。事業費は約295億円[1]

概要

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所沢駅とは、ワルツ所沢との歩行者デッキ[5]を経由して行き来できる。

西武所沢車両工場跡地を再開発する「所沢駅西口土地区画整理事業」の中核のC地区(一部D地区)にあたる[6]。所沢駅東口には西武鉄道本社があり[7]、同社を傘下とする西武ホールディングスにとって、エミテラス開業は所沢駅東西両川で進めてきた開発の「仕上げ」という意義がある[1]

コンセプトは「所沢らしさを育み、都市と郊外の 2 つの魅力を享受できる「所沢スタイル」を創造・発信する拠点」で、新しい体感・体験の提供を目指している。

商圏

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所沢市など埼玉県南西部だけでなく、東京都多摩地域のうち所沢に近い東村山市東大和市なども商圏と位置付けている[8]

エミテラス所沢に先立って、所沢駅前ではグランエミオ所沢など商業集積が進んでいた。このため、西武新宿線で所沢駅から北西へ2駅と近い新所沢駅前にあった新所沢パルコ2024年(令和6年)2月29日をもって閉館することとなった[9]

フロア構成とテナント

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営業時間は店舗が午前10時~午後9時、1階のフードコート「こもれびフードホール」が午前10時~午後9時半、4階のレストラン「そらくもダイニング」は午前11時~午後10時半[10]

フロアは各階ごとに個別のコンセプトを持つ[2]

  • 1階:ここから出かけるわくわく感とみどりの中でゆっくりと癒される空間
  • 2階:さまざまなアートやカルチャーに触れて感動できる空間
  • 3階:子育て世代やファミリーをターゲットに、家族で時間を過ごせる空間
  • 4階:非日常体験とお子さまの成長を感じられる空間

2024年4月18日に発表された139店舗(一部抜粋)

T・ジョイ エミテラス所沢

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シネマコンプレックスT・ジョイ エミテラス所沢」(ティ・ジョイ エミテラスところざわ、英語: T・JOY EMITERRACETOKOROZAWA)は、エミテラス所沢4階にある。スクリーン数は全12スクリーン、座席数は全1,872席となっており、ティ・ジョイ西武リアルティソリューションズ松竹マルチプレックスシアターズの共同運営。全スクリーンに4Kレーザープロジェクターを導入する他、最大座席数を誇るシアター1にはドルビーアトモス、シアター2にはIMAXレーザー、シアター3にはScreenXが導入される予定[11]

スクリーン概要

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スクリーン番号座席数(車椅子スペース)設備備考
1334(6)ドルビーアトモス(対応作品のみ)、4Kレーザープロジェクター
2232(6)IMAXレーザー、4Kレーザープロジェクター
3206(4)ScreenX、4Kレーザープロジェクター
4208(4)4Kレーザープロジェクター
5104(3)
685(2)
7118(3)
893(2)
976(2)
1076(2)
11143(4)
12155(4)

西武所沢車輌工場レガシー

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再開発前にあった西武所沢車両工場(西武所沢車輌工場)は1946年昭和21年)に開設され、2000年平成12年)6月15日 をもって廃止された[12]。エミテラス内には、その跡地である歴史を未来につなぐレガシーが設置される。[13]

本線と「西武鉄道所沢車輌工場」を結んでいた「引き込み線」

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工場と鉄道本線の車両の往来に、双方をつなぐための「引き込み線」が設置されていた。開業するにあたり、同工場のレガシーとして当時引き込み線があった場所の一部にレールを設置し、シンボルとして事績を伝える。

2000系運転用シミュレータの展示

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乗務員の養成・教育のために鉄道係員養成所にて導入され、実際に訓練などで使用していた2000系運転用シミュレータの一部を館内に設置する。

沿革

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  • 2000年(平成12年):西武所沢車両工場が閉鎖。
  • 2022年(令和4年)11月1日:着工[14]
  • 2024年(令和6年)
    • 4月18日:施設名称「エミテラス所沢」と決定済みテナントを発表[15]
    • 7月31日:竣工[16]
    • 9月24日:開業[1]

アクセス

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最寄りの所沢駅は西武新宿線西武池袋線が乗り入れている。所沢駅前発着の路線バス[17]も利用できる。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 西武HD、エミテラス所沢開業 「回転型」参入の第一歩 日本経済新聞(2024年9月24日)同日閲覧
  2. ^ a b c 所沢らしさを育み、都市と郊外の2つの魅力を享受できる「所沢スタイル」を創造・発信する拠点開発 「所沢駅西口開発計画」の事業内容について ~2022年11月着工、2024年秋開業予定~西武ホールディングス/住友商事 (2022年10月28日)
  3. ^ 所沢らしさを育み、都市と郊外の2つの魅力を享受できる「所沢スタイル」を創造・発信する拠点 2024年秋開業「所沢駅西口開発計画」 キーテナント11店舗決定 ~最新鋭設備を導入するシネマコンプレックスなど~”. 株式会社西武リアルティソリューソンズ. 2023年12月14日閲覧。
  4. ^ 日刊工業新聞』2024年9月24日4面「所沢駅前に商業施設 きょう開業/西武系・住商 再開発の集大成」
  5. ^ 歩行者デッキが開通 2つの商業施設をつなぐ 埼玉・所沢市 児童らが渡り初め 所沢駅前の回遊性が高まる埼玉新聞(2024年9月21日)2024年9月24日閲覧
  6. ^ 所沢都市計画地区計画の変更(所沢市決定) 計画(1/2)所沢市役所
  7. ^ 西武鉄道公式サイト「企業概要」(2024年9月24日閲覧)
  8. ^ [News潜望展望]所沢駅前に大型商業施設 東京・多摩地域を「戦略商圏」に 日本経済新聞(2024年9月3日)2024年9月24日閲覧
  9. ^ 新所沢パルコ閉店へ…24年2月末に 1983年開業 グランエミオなど競争激化、大型施設の出店計画も」埼玉新聞(2021年2月25日)2024年9月24日閲覧
  10. ^ エミテラス所沢公式サイト「営業時間」(2024年9月25日閲覧)
  11. ^ 「T・ジョイ エミテラス所沢」2024年9月開業”. ティ・ジョイ. 2024年4月11日閲覧。
  12. ^ 『RM LIBRARY31 所沢車輌工場ものがたり(下)』 (2002) p.29
  13. ^ 所沢駅西口開発計画の商業施設の名称は「エミテラス所沢」に決定!2024年9月開業、全142店舗のうち139店舗を発表 西武鉄道所沢車両工場跡地の歴史を未来へつなぐ〝レガシー“も設置”. 西武リアルティソリューソンズ. 2024年4月18日閲覧。
  14. ^ 所沢駅西口、映画館など約150店が入る大型商業施設が2024年秋開業。起工式で「ゆっくり長時間滞在できる施設目指す」と西武HD後藤社長 駅西口・ワルツ所沢を含めた巨大モール形成へトラベルウォッチ(2022年10月29日)
  15. ^ 「所沢駅西口開発計画」の施設名称が「エミテラス所沢」に決定!出店する139店舗も発表!住商アーバン開発(2024年4月18日)
  16. ^ 埼玉・所沢の商業施設「エミテラス所沢」が竣工 巨大吹き抜け空間や庭園も 日本経済新聞(2024年7月31日)2024年9月24日閲覧
  17. ^ 埼玉県バス協会 埼玉バス案内WEB:主要ターミナル[ターミナル:所沢駅]の検索結果 15件中1-15件目表示(2024年9月24日閲覧)

外部リンク

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