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『バンドやろうぜ!』OSIRISワンマンツアー“Re:incarnation”@Zepp Divercity Tokyo 11.01【LIVEレポート】

※本記事のスクリーンショットなどの無断転載を固く禁じます

 

 

OSIRISが10月から全国で開催していた“Re:incarnation”ツアー。そのファイナル公演が、2017年11月1日、Zepp Divercity Tokyoで行われた。

 

 

オープニング、ステージを覆い隠す薄い幕に浮かび上がる4人のシルエット。そこに映し出されるのは、“ゲーム”のなかのメンバーヴィジュアル。高良京(Vo.)小林正典、レイ・セファート(Gt.)瑠、来栖真琴(Ba.)カゴメ、小金井進(Dr.)バタヤン。超満員の人々で埋め尽くされたフロアからは彼らを求めるかのように無数の腕が伸ばされ、絶叫にも似た歓声が上がる。2次元と3次元、ファンタジーとリアル。ふたつのOSIRISが重なり合い、期待のヴォルテージが最高潮に達したとき、その幕は開いた。一曲目は「Bloody Masquerade」。

 

 

目に飛び込んできたのは、ステージの両脇に設えられた巨大な十字架。いくつもの鮮やかなライトに照らされ、魔道士を思わせるようなツアーヴィジュアル衣装に身を包んだメンバー。迷える子羊のごとき観客たちは導き手である彼らに誘われて、狂乱の渦にその身を投じていく。これまで回ってきたライブハウスの何倍もの規模の空間を埋め尽くす音の圧力と、まったく物怖じせずむしろ普段以上の勢いを見せる4人。彼らのはじまりの曲「Voice」を聴きながら思う。これが本当に、たったの一年半ほど前に活動を開始したバンドが見せるものなのかと。彼らが新たな挑戦を見せるたびに何度も感じてきたことだが、それはもはや観ているこちらが痛快になるほどだ。


 

ステージは、小林がハーモニカを披露した「Desert Hope」、OSIRISヴァージョンにアレンジされ、もはや自分たちのものにしてしまった感すらある「モノクロのキス」、演奏隊3人の圧倒的な実力で有無を言わさず熱くさせられるインスト「Demon Walk」と続く。妖艶な魅力あふれる「SPELL MAGIC」(Acid Black Cherryカバー)では小林がステージの端に腰掛けると、悲鳴のような歓声が上がった。

 

 

 

「最高だな!」

 

小林が叫ぶ。けれどたぶん、この場にいる全員がそう思っている。今度は4人が舞台中央に集まり、アコースティックバージョンの「Silent Crisis」「Way of Light」を披露、広いホールを伸びやかなヴォーカルと情緒あふれるサウンドが包み込んでいく。穏やかなナンバーだが、この日は静けさだけではなく、むしろ迫りくる熱量を感じさせるようだった。

 

 

「前回のツアーでは、『この仲間でやっていきたい』と思っていました。そして今回、『この仲間、メンバーじゃなきゃ駄目なんだ』と強く感じました」――

 

願わくはこの先も、ずっとここにいる皆とともにいられるように。アカペラではじまる、この日のためのアレンジが施された「Desire」。ツアータイトルでもあり、待望の“暴れ曲”でもある「Re:incarnation」では全員が拳を振り上げありったけのちからで叫ぶ。そして重厚かつエモーショナルな“嘆き”のサウンドを聴かせる「Into the Madness」へ。

 

 

そして瑠による作曲と小林の作詞、カゴメとバタヤンもレコーディングに参加し“皆で作り上げた”新曲「Shades of Night」、イントロで大歓声が上がった「for you…」、この日初めて披露された新曲「Dreams」を続けて披露。肩を組み、観客に、そしてメンバー同士で笑顔を向けあう4人。世界に生まれ出た存在が、初めて目にしたような眩しい光。そんな明るい煌めきに照らされたステージは、まさに歓喜と希望そのもの。これは終わりではくずっと続いていく道なのだと、そんな予感を感じさせながら圧巻の本編は終了となった。

 

 

アンコールの声に応え、ツアーTシャツに着替えたメンバーが登場。瑠とカゴメが台にのり、観客をよく見ようと目を凝らす姿に歓声が上がる。そして披露されたのはL’Arc~en~Cielのカバー、「花葬」。本曲はかつて一度演奏したこともあるものだが、多くの観客が望んでいたであろうことがフロアの反応からもよくわかる。幻想的なサウンドにひとしきり酔わされたあとは、流れるように「Cross Wish」へ。本曲はOSIRISでは珍しいミディアムテンポのバラードだが、CDの何倍も胸に迫る彼らの思いのようなものを感じ、これこそが生のライブの魅力であると思わされた。

 

 

バンドマスターのバタヤンが言う。

「以前のMCで(メンバーどうしの)絆をもっと深めていきたいと言いました。今回のツアーではそれを達成することができたと思いますが、これからはその絆をもっと強く確実なものにして、みんなを引っ張っていける希望の光のようなバンドになっていきたいと思います」

 

頼もしい言葉に、観客から大きな拍手と声援が上がる。そして、そんな思いが皆に届くように、その胸を貫くようにと最後のちからを振り絞るようにして演奏された「Darkness」。無数の拳が振り上げられ、フロアは波のようにうねり、大合唱する。ステージ中央に集まる背中合わせの小林、瑠、カゴメ、後方で華麗なスティックさばきを見せるバタヤン、皆が笑顔だ。観客とメンバー、そしてここにいるすべての人間による、これ以上ないほどのエネルギーの爆発が起きたかのようなエンディングとなった。

 

 

 

暗転したままのフロアから上がるコールに応え、もう一度ステージに現れた彼らは、一転して天からの使者を思わせるような真っ白な衣装に身を包んでいた。

 

 

初めて見るその姿に、フロアから大きな驚きと悲鳴のような歓声が上がる。そしてこの日、最後の最後に披露されたのは「Heavenly Breeze」。天井から舞い落ちる白い羽根、それはさながら天国のようで、世界のはじまりのようで。その限界まで、否、限界以上のパワーで届けられた最後のナンバーは、いつまでもその余韻がずっと残り続けるようだった。

 

 

 

 

ひとつずつ積み上げられ、紡がれてきたOSIRISの歴史。彼らは何度も「ついてきてくれますか?」と言った。おそらく今日、彼らはひとつの目標にたどり着いた。そしてここからまた、新しい物語がはじまっていく。けれどそれを作り上げるのは、きっとメンバーだけではない。すべての人々の思いが切り開いていく新しい運命が、かけがえのない煌めきで満ちているように。願わくはこの先もずっと、永遠に。

 

 

 

Text by たまお

(写真:オフィシャル提供)

 

 

OSIRIS

Vo.高良京役 小林正典
Gt.レイ・セファート役 瑠
Ba.来栖真琴役 カゴメ
Dr.小金井進役 バタヤン

 

 

OSIRIS “Re:incarnation” 2017.11.1@ Zepp Divercity Tokyoセットリスト

Bloody Masquerade

Voice

Desert Hope

モノクロのキス(cover:シド)

Demon Walk(Inst)

SPELL MAGIC(cover:Acid Black Cherry)

Silent Crisis(アコースティックVer.)

Way of Light(アコースティックVer.)

Desire

Re:incarnation

Into the Madness

Shades of Night

for you…

Dreams

 

-encore-

花葬(cover:L’Arc~en~Ciel)

Cross Wish

Darkness

 

-W encore-

Heavenly Breeze

 

 

2018年春 OSIRISワンマンライブ開催決定!!

『The Encorage Flag of Megiddo』

2018年4月13日(金)大阪・なんばHatch

2018年4月20日(金)東京・Zepp Tokyo

 

※詳細はこちらをご確認ください

http://eplus.jp/osiris18-hp/

 

 

OSIRIS 2017年秋全国ツアー“Re:incarnation”追加公演


11月26日(日) 沖縄 桜坂セントラル

※詳細はこちらをご確認ください

 

 

OSIRIS初のファンミーティング決定!

日程:2017年12月29日(金)・1部15:00開場/15:30開演 2部19:00開場/19:30開演
開場:下北沢GARDEN
※詳細はこちらをご確認ください
 

 

梅田Zeela 4th ANNIVERSARY出演決定!

日時/会場:11月22日(水) 梅田Zeela

出演:OSIRIS/Pulse Factory

※詳細はこちらをご確認ください

 

 

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