皆さまからのたくさんのリクエストにお応えして、『バンドやろうぜ!』インタビュー企画が帰ってまいりました!
第一弾は、すべてのOSIRIS楽曲の作詞・作曲を担当されている大塚剛毅さんにお話を伺いました。ご一緒にOSIRISヴォーカルの小林正典さんもお迎えし、楽曲制作エピソードやレコーディングなどのこぼれ話をお聞きします。なんと全曲コメントもあり!ここでしか聞けないお話をぜひお楽しみください。
※このインタビューは2017年8月下旬に行われました
大塚剛毅(おおつかごうき)プロフィール
2011年、偶然手にした音楽雑誌のトラックメイカー・コンテストをきっかけに本格的にDTMを始め、当該コンテストでの入賞を機に作家活動をスタートさせる。幅広いジャンルに対応する柔軟性を持ち、強く印象に残るメロディーを生み出すマルチクリエーター。2016年より、ゲームアプリ『バンドやろうぜ!』内に登場するバンド"OSIRIS"の楽曲制作を多数手掛けている。
OSIRIS楽曲誕生~大塚さんと小林さんの出会い
――ではまず、大塚さんが『バンやろ』に参加されることになったきっかけをお聞かせいただけますか?
大塚 お話をいただいたのはゲームのリリース(2016年10月)よりかなり前だったと思います。リファレンス(参考)曲をいくつかいただいて「数曲作ってほしい」ということで依頼を受けたんですが、実は当初のOSIRISはいまとは違う方向性だったんです。
――どんな感じだったんですか?
大塚 もう少し歌謡曲に近い感じでしたね。歌謡曲調のヴィジュアル系というか…。デモを作っていた中で、3曲めのリファレンスでいただいたLUNA SEAの曲を受けて使ったのが「Voice」だったんですが、そういうダークな方向性がうまくハマって、そこから方向性が少し変わった感じですね。
――OSIRIS以外での大塚さんの作品をいくつか聴かせていただいたんですが、すごくバラエティに富んでいて驚きました。
大塚 これまではOSIRIS的な路線を求められることがほとんどなかったんですよ。そもそもヴィジュアル系だと、そのバンドのメンバーが曲を作ることが多いですしね。
――大塚さんご自身はバンドのご経験はおありなんですか?
大塚 はい。いまはあまり活動できていないんですけど、歌とギターをやっていました。
小林 だからOSIRIS楽曲の仮歌は、ぜんぶ大塚さんご自身が歌われているんですよ。
――ということは「Heavenly Breeze」も歌われたんですか!?
大塚 キーが高くなったのはあとからなので(笑)。もともとはあそこまでではなかったんです。
小林 でも大塚さん、すごく声高いんですよ。出る音域がすごい。
大塚 歌の方向性は(OSIRISとは)違うんですけどね。僕は音楽を聴くときにヴォーカルを重視するんです。「Voice」を作ったときはまだヴォーカルが決まっていなかったんですが、自分の中ではまさに小林さんみたいな声をイメージしていました。だから決まったときはすごくしっくりきましたね。理想通りだなと。
――おふたりが初めてお会いになったのはいつなんですか?
大塚 オーディションのときですね。
小林 僕はそのとき、作曲してるのが大塚さんだって知らなかったんですよ。その場でご紹介していただいて、「この人なんだ…!」って。
――オーディションはどのような形だったのでしょうか。そのときのことは覚えていらっしゃいますか?
大塚 オーディションではその場で歌っていただいて、録音したのをあとでみんなで聞くという形でした。小林さんは、歌がもうダントツで「OSIRISだ!」っていうのを感じたので、小林さんに決まればいいなと言っていた覚えがあります。
――まさに運命的な出会いだったんですね。
小林 インタビューのたびに言ってますけど、僕は初めて「Voice」を聴いたとき「歌いたい!」ってすごく強く思ったんですよ。まさに自分の通ってきた音楽だし、それを歌えるかもしれないんだという気持ちがあったので、オーディションではフルパワーで挑みました。だから決まったときはすごくうれしかったです。
楽曲制作の流れ~音楽嫌いが音楽の道に!?
――これは興味がある方も多いと思うんですが、実際「どうやって曲を作っているの?」と。普段、楽曲はどのような流れで作られるのでしょうか。
小林 僕も興味あります(笑)。
大塚 OSIRIS楽曲の場合は、まず曲のイメージとリファレンス曲をいただくことが多いですね。僕は実は音楽が嫌いな子どもだったんですが…
――えっ、そうなんですか?
大塚 小学生のころは、音楽は女子がやるものだ!って思ってたんですよ。いまでは理論的な部分もわかるんですけど、リファレンス曲を聴いてすぐに「ここはこうだ」って理解する代わりに、風景や色なんかのイメージが思い浮かぶんです。そのイメージを参考にして、それを膨らませてメロディーを作っていく…という感じですね。
――メロディーを作るときは楽器を使われるんですか?
大塚 鼻歌が多いですね。
――鼻歌!
大塚 僕は鍵盤が弾けないので、音楽制作はパソコンを使うことが多いんです。そっちに慣れているので、歌ってみてパソコンを使って勘で当てはめてみて…ってやるとだいたいできるという(笑)。メロディーと同時にコードも思い浮かびますね。
――作曲はいつごろからされていたんですか?
大塚 小学生のとき音楽の授業で「クラスの曲を作る」っていう課題があったんですが、みんなが子どもらしい曲を作ってきている中で、僕はひとりだけAメロ・Bメロ・サビがあるバラードを作っていったんです(笑)。でもさすがに「大人っぽすぎる」って言われました。展開が複雑過ぎると。
小林 すでにその時点で軽いコンペが始まってますよね(笑)。
大塚 鍵盤ハーモニカとかリコーダーも授業でやってましたけど、補修を受けるくらい苦手でした。
――それだけ苦手だったのに音楽の道に進まれた、というのはすごい方向転換ですね。でも大塚さんの楽曲は、メロディーもそうですが歌詞もすごく世界観とマッチしていると感じます。
大塚 普段はもっとわかりやすい歌詞を書くタイプなんですけどね。
小林 京のフレーズとして出しているわけじゃないですか。伝えたいところはすごくストレートに伝わってくるんですが、基本ちょっと遠回しですよね。
大塚 一見なにを言いたいのかわからない感じというか(笑)。聴いていただく方がどういう受け止め方をされてもうれしいんですが、自分の中では設定とかストーリーまで作り込んでいます。
小林 大塚さんの歌詞に意味のないフレーズはないと思うんですよ。だから難しい単語があったらレコーディングの前に意味を調べますし、もっと簡単な言い回しもあるはずなのにあえてこの言葉を使っているのはなぜだろう?って考えて歌にしています。大塚さんから出されているなぞなぞを問いているみたいな感じですね。
――答えはだいたい正解だったりしますか?
大塚 でも意外と「え、そっちだったの!?」っていうパターンもありますよね(笑)。
小林 僕いつも言ってますよね、もっといろいろ言ってくださいって(笑)。
大塚 たとえば「Into the Madness」に出てくる「冷めたその目」は実はレイ(セファート)の目だ、とか…。
小林 実はほかの曲の中にもそういうのがあるんですよね。
大塚 「Desire」に出てくる「指先」は、実は真琴がベースを弾いている指先というのもあります。
――おお~!
小林 レイの目の話は聞いていたんですけど、こういうのをよくレコーディングが終わった後に教えてくれたりするんですよね…(笑)。
――一曲作るのに、時間はどのくらいかかるんですか?
大塚 いろいろですね。早ければ一時間くらいでできてしまうこともあったり、逆にひとつのフレーズを何日も考えたりすることもあります。
――そういう意味で苦労された曲はありますか?逆にあっという間にできてしまった曲とか。
大塚 さっきも出た「Desire」は早かったですね。「Darkness」や「Bloody Masquerade」も早かったんですけど、直しの指示があってから少し苦戦しました。OSIRIS楽曲って演奏している人はわかると思うんですけど、全体的に難しいんですよ。
――それはメンバーの皆さんも以前のインタビューでおっしゃっていましたね(笑)。
大塚 コードも難しかったりするので、キーが変わると混乱することがあるんです。そのあたりの難しさはありますね。
小林 僕もヴォーカルに関して、これは期待されているのか単にいじめられているのかわからなくなるときありますもん(笑)。どんどん難易度が上がっていて。
大塚 実際小林さんの歌を聴いて、みんなが「おっ、この人は歌えるぞ!」ってなったので、二曲目の「Darkness」から急に難しくなったのはありますね。
小林 急に上がりましたよね!「Voice」はわりと音域が低めだったんですけど、急にキツくなりました。そのあと、「Bloody Masquerade」でもうここがMAXだろう、これ以上はないと思っていたら「Heavenly Breeze」がきたっていう(笑)。
――歌詞と曲はどちらが先ですか?
大塚 だいたいメロディーが先ですね。ワンフレーズだけ歌詞が先にできる場合もありますし、歌詞と曲が一緒に一気にできた曲というのもいくつかあると思います。
小林 歌う上で、メロディーに乗っている歌詞の母音のハマりの良さと悪さっていうのがあるんですよ。ハマりが悪い場合、それがロングトーンだったりすると喉を締めながら歌わなければいけなくてキツかったりするんです。そういうハマり具合も考えてくれているんだろうなっていう母音の配置になっていて、かつ歌詞自体が物語としてもうまくまとまっていると、本当にすごいな…と思います。
大塚 僕自身は歌詞の内容と同じくらい響きとか言葉のハマり方も重視してます。どちらかを取らなければいけないこともあるので、必ずしもではないんですけど。
レコーディングやライブでのエピソード
――大塚さんは普段のレコーディングやライブで、楽曲についてアドバイスやコメントされたりすることはあるんですか?
小林 ふふふ(笑)。
大塚 (笑)いや…ないですね。言わなくても理想通りなので!
小林 いやいや(笑)。レコーディングなんかでは安谷屋さん(音楽制作ディレクター安谷屋氏)がいろいろ言ってくださいますね。大塚さんは黙って見守ってくれていることが多いです。
大塚 意見を聞かれたら答えるという感じですね。レコーディングではメロディーや歌詞のハマり方に注意して聴いています。安谷屋さんはもっとニュアンスのほうを重視しますよね。
小林 レコーディングに入る前に自分で練習している段階で「こう歌ってみたい」とか「こんなふうに歌ったらどうなるだろう」って考えていくんですけど、現場でそういう話をすると大塚さんはいつも優しく受けてくださるんです。
大塚 実際にやってみないとわからない、というところもありますしね。
小林 僕は最初にレコーディングした「Voice」でもそんなふうに意見を言ってたので、いま思えばすごく生意気だったなと(笑)。「ここにフェイクで、ロングトーンで入れたいって思ったんですけどどうですか?」って。
――実際に入っているものですよね(注:曲中盤のギターソロ前の叫ぶような歌声)。あれは現場で出たアイデアだったんですね。
大塚 はい、そうですね。
――ライブでご自身の作った曲を聴かれていて、なにか感じることはありますか?
大塚 正直実感がないというか、どこか自分の曲じゃないように聴こえるというか、新鮮な気持ちでいつも聴いていますね(笑)。でも、イメージが違う!と思ったことはないです。
――普通にライブを楽しまれているんですね(笑)。
大塚 普通に楽しんでますね(笑)。
小林 僕自身はOSIRISでライブをするとき、レコーディングしたときのことをよく思い出すようにしています。あえて新しい要素を入れてみようとすることもあるんですが、基本的にはレコーディングしたものがベースになるので、こういうニュアンスをつけていたなとか、こういう話をしたというのを大切にしています。セットリストが決まったら、必ずぜんぶの音源をおさらいとして聴き直しますね。
――ライブでは特に「Bloody Masquerade」の盛り上がり具合がすごいことになっていますよね。
大塚 僕、客席を見るのが好きなんですよ。盛り上がってるな~!ってうれしくなるので。
小林 僕は最初、めちゃくちゃびっくりしましたけどね(笑)。
大塚 誰に言われたわけではないのに、初めてライブでやったときから一斉にヘドバンする姿が揃っていてすごいなと思いました。
――ちなみにこれはぜひ聞いてみたかったんですが、大塚さんってカラオケ行かれますか?
大塚 行きます、はい。
――OSIRISの曲を歌われたりすることはあるんですか?
大塚 歌いますね。
小林 おお(笑)。
大塚 意外と(笑)。それこそ「Bloody Masquerade」も…。でも実際のOSIRISと自分の歌はイメージがぜんぜん違うので、仮歌どうしようっていまだにいつも思っています(笑)。
OSIRIS楽曲・全曲コメント
ここで全OSIRIS楽曲について大塚さんにエピソードをお伺いしました!小林さんからのコメントも必見です。
Voice
大塚 当時はゲームも始まっていなかったのでまだあまり実感がなくて、あまり気負いなく作れたと思います。そういう意味でも、いま聴いてもすごくシンプルでいいなと思います。時間もあまりかかりませんでしたね。この曲はメロディーができる前に、出だしの「どれだけの思いに…」の歌詞だけがあったんですよ。
小林 「Voice」の最初のフレーズは、僕も最初の曲の最初の出だしだからなのか一番印象に残ってますね。サビよりも。2回使ってますしね。
大塚 使いたかったんですよ。これはフックになるなと。
Darkness
大塚 「Darkness」のときはもう「ヴォーカルは小林さん」というのがあったので、そこから作りました。それでキーが高くなった、っていうのもあります。
小林 (笑)
――この曲のリファレンスはLinkin Parkだったとのことですが。
大塚 このときは「OSIRISらしい」イメージはまだふわっとしていたんですが、僕もLinkin Parkは好きでけっこう聴いていたので、そのいいところを取り入れつつヴィジュアル要素も入れつつ…で作っていきました。
Way of Light
大塚 この曲はOSIRISっぽくない方向ですね。でも最初に作った段階では逆にそっちに行き過ぎてしまって(笑)。以前ジャズのギターを習っていた時期があったんですが、ちょっとジャズっぽい部分もところどころ入っています。ちなみにこの曲だけは、唯一最初の状態よりもキーが下がった曲なんです。足立さんから「少し明るく聴こえるから、キーを下げてみたい」と言われて半音下げてみたら、この感じがいいと。
小林 個人的に、ライブなどで歌っていて一番気を使うのがこの曲なんですよ。雰囲気もそうだし、三拍子っていうリズムもそうだし。リズムをキープしながら世界観を壊さずに歌うのが難しくて。ほかの曲はある意味勢いでいけるところもあるんですけど、この曲はごまかしがきかないですね。
Cross Wish
大塚 バラードを作るのは好きなんです。そもそも最初に作った曲(小学校の時の作曲)もバラードでしたし(笑)。リファレンスにあったエアロスミスも好きで。
小林 この曲は、シナリオをちゃんと読んでいないと作れない歌詞なんですよね。最初に歌詞をいただいたときに「これは泣くでしょ…!」って思いました。
大塚 僕、泣き曲好きなんですよ(笑)。
小林 僕も好きです(笑)。
Into the Madness
大塚 この曲はリファレンスがなかったんですけど、最初はいまとはぜんぜん違う曲調だったんです。そうしたら「ちょっとイメージが違う」と言われて練り直して、今度は自分からリファレンスを出して寄せていった感じです。そのとき出したリファレンスはAimerさんの「Brave Shine」です。
小林 これまで出ていた中では一番(曲調が)重かったですよね。
――このあたりから安谷屋さんも「趣味全開になってきた」と仰っていました。
大塚 むしろもうちょっと前からじゃないかな!?(笑)
小林 僕もそう思います(笑)。
Desire
大塚 これはすごくスムーズにできた曲でしたね。いままでのOSIRISの流れを組みつつ、ちょっと違う流れを入れたいなと思って和風の要素を入れたりしました。
小林 デモの時点ではギターが和っぽい音色だった気がします。最終的にできあがったものは重くなったんですが。それがOSIRISっぽさなのかもしれないですね。
――この曲は人気も高いですよね。イントロも印象的ですし。
小林 女性人気は出そうだなと思っていたんですが、すごいですよね。イントロはあるけどないような感じで、でもインパクト強くて。
大塚 最後のサビも変わっていたり、あえて二番のサビをなくしたりとか変わったことをしていますね。あとずっと「サビ始まりの曲を作りたい」と思っていて、ここだ!と思ったのを覚えています。
Bloody Masquerade
大塚 僕は先ほどもお話したように曲を作る上でイメージを重視するんですけど、この曲はとにかく「宝塚!」っていうのがあったんですよ。「宝塚」というか「ベルサイユのばら」というか。リファレンスにあったマリスミゼルのイメージが僕の中で「宝塚」で、曲を作っている最中もずっとベルばらのイントロが頭にありました(笑)。
小林 ハロウィンのイベント曲だったので、歌詞はそういう感じのイメージですよね。
――デモの状態から雰囲気は変わっていないんですか?
大塚 けっこう変わりましたね。最初はあそこまでメタルっぽくなかったです。
小林 あれは完全に安谷屋さんの趣味かも(笑)。
大塚 あのときは途中から、僕と安谷屋さんがかなり悪ノリしていた気がします(笑)。
Silent Crisis
大塚 この曲は「こういう曲にしたい」というイメージが最初から固まっていて、これもサビから作りました。一番聴かせたいところ、制限したくないサビから作ることは多いです。でも作ったのが「Bloody~」のあとだったので、ちょっとプレッシャーがあって(笑)、サビのメロディーが出てくるまでには少しかかりました。
――デモから雰囲気は変わることは多いですか?
大塚 安谷屋さんが急にアイデアを思いついたりするんですよ(笑)。で、こういうのどうかな?ちょっとやってみましょう!って。
小林 すごいのは、ヴォーカルを録り終わってから変えたりすることもあるんですよ(笑)。
大塚 それこそ最終的にミックスするためにエンジニアさんに渡す直前までいろいろやったりもしますね。
Heavenly Breeze
大塚 これはとにかく「難易度が高い曲」がほしいということで作りました。でも最初は、ただ音程が高い方向ではなくて裏声をずっと使うのはどうかと考えていたんです。最終的にあれだけ高くなって、しかも地声で歌うとは思いませんでしたが。安谷屋さんがうれしそうに「小林さん(地声で)いけましたよ!」って言ってたのを覚えてます(笑)。
小林 できあがったものを聴いたらすごく良いなと思ったんですが、レコーディングが終わった日は正直すごく悔しくて。だから次に歌うことがあれば完璧に歌ってやろう!って思っていました。なのでアコースティックバージョンを作ることになったのはうれしかったですね。
Demon Walk(“The Arc-Light of the Sky”ツアーで演奏されたインスト曲)
大塚 ちょうど「Heavenly~」で追い込まれている時期だったんですが、ライブ用にインスト曲を!という依頼があって作りました。歌がないから大丈夫かな?と思ったんですが、意外と難しくて。しかもデモでは自分でギターを弾かなきゃいけなかったんですけど弾けなくて「まずいぞ!」と。
小林 でもこの曲かっこいいですよね。普段僕はあまりインスト曲を聴かないんですけど、起承転結があってすごくいいなと。本当に悪魔が歩いているような絵が浮かびますし。メタル調の曲になる場合、安谷屋さんの趣味が大きいかもしれないですね(笑)。
for you…
小林 最初に曲をいただいて、今回はいつもにもましていろいろな言葉が入っているなって思ってたんです。で、あれ?これって…?と思っていたら、やっぱり歌詞の中に仕掛けがあると。
大塚 一番を聴いただけだとわからないようにはなっていますね。OSIRISを聴いてくださっている皆さんに向けた曲なので、こういう仕掛けがあっても面白いかなと。
小林 ツアーファイナルのときにこのことを言ってしまったので、あえてそのキーワードを強調して歌いました(笑)。
――ぜひフルバージョンを聴いて、探してみていただきたいですね。
これからのOSIRIS楽曲は?~メッセージ
――これから作ってみたい、挑戦してみたい曲はありますか?
大塚 作り始めたときから「こういうのを作ってみたい」という意識はあったんですけど、いまはちょうどそれが一周した感じですね。でもまだまだやっていない感じのものは作ってみたいです。跳ねたリズムのとか、おしゃれな感じとか。
小林 個人的には、「Bloody~」みたいな暴れ曲はあと数曲ほしい気もしますね(笑)。
――皆さんからの要望も多いですよね。
大塚 逆にあえていまはセーブする焦らし作戦とか(笑)。でもやっぱりゲームがあってこそなので、これからもいろいろと挑戦はしていきたいと思います。
――では最後に、皆さんへメッセージをお願いいたします。
大塚 バンドも小林さんも、すごいスピードで成長しているなっていつも思っています。これから先どれだけ大きくなっていくのかも、OSIRISのいちファンとしてすごく楽しみにしています。OSIRIS含め全バンドそうなんですけど、スタッフ一同こだわって、どれを聴いても誰が聴いても好きな曲があると思いますので、これからも応援していただけたらうれしいです。
小林 ずっと思っていることなんですけど、僕やメンバーをOSIRISとして見てくれている皆さんもいらっしゃると思うんですが、大塚さんこそがOSIRISであり京でもあるんです。大塚さんが京から生まれる歌詞を書いて、僕は京という媒体をもらって表現させていただいている。だから僕から見れば、(大塚さんを見て)ここに京がいるんだよなって。
大塚 で、僕が思っている京は小林さんなんですよね。ループしてるなあ(笑)。
小林 起源というか生みの親でありつつそうやってイメージとして持ってくださってるから、僕もしっかりと演じられるんだと思います。
大塚 ありがとうございます!
Interview&Text by たまお
※第二弾インタビューは“ムランコさん”ことマニピュレーターの村田祐一さん&音楽制作ディレクター安谷屋さん!公開は来週9月21日予定となっております。どうぞお楽しみに!
読者アンケート
本記事のご感想や、今後のファンページ企画のご要望などをお伺いするアンケートです。今後の参考にさせていただきますので、ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします!
※アンケート受付:2017年10月5日(木)23:59まで
OSIRIS 2nd ONE-MAN LIVE TOUR “Re:incarnation” 開催!
10月6日(金) 福岡 BEAT STATION
10月8日(日)/9日(月祝) 大阪 バナナホール
10月12日(木) 名古屋 ELL.
10月19日(木) 北海道 PENNY LANE24
10月21日(土) 宮城 LIVE STUDIO RIPPLE
11月1日(水) Zepp Divercity Tokyo
NEW!!追加公演
11月26日(日) 沖縄 桜坂セントラル
詳細は公式サイトをご確認ください。
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