OSIRISワンマンツアー“The Arc-light of the sky”@名古屋ell.FITS ALL6.14-15【LIVEレポート】
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OSIRIS東名阪ツアー“The Arc-light of the Sky”もいよいよ後半。今回は6月14日・15日の二日間にわたり名古屋ell.FITS ALLで行われたライブの、二日目の模様を中心にお届けする。※写真も両日掲載しております
「来たよ、名古屋…!」
大阪に続きOSIRIS初の公演となる名古屋。この日も超満員のフロアの大歓声に迎えられた彼らは、「Silent Crisis」を皮切りに「Voice」「Way of Light」と畳み掛けるように展開。一曲ごとに全く異なる振り幅と圧倒的な音の説得力で、序盤からオーディエンスを圧倒する。
明けたMCで名古屋ならではのご当地グルメの話題でひとしきり穏やかなムードになったあとは、再びテンションを上げて「誘惑」(GLAY)のカバーへ。特にこういったアグレッシブなナンバーでは、メンバーも回を重ねるごとにパワフルなアクションを見せてくれるようになったと感じられる。
続いてのカバー曲は、一日目は「Vampire」(Janne Da Arc)、二日目はこの日が初の披露となる「feel the wind」(Janne Da Arc)。「今日はこの曲を借りてみんなと一緒に歌いたいと思います!」との京の言葉に続いて流れ出したイントロに大きな歓声が上がる。京に促されてオーディエンスが一体となって腕を振る様子は、文字通りうねる波のように大きくフロアを揺らした。
ここで一旦京がステージから捌け、ステージに残った三人が「Demon Walk」を披露。この二日間とも、さらにこれまでにもひとつとして同じ演奏は無い圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにし、ひとつとしてその音を聴き逃すまいとのめり込む会場の様子が印象的だった。
続く「Cross Wish」では、京のイノセントなヴォーカルが会場に響き渡る。スポットライトに照らされながら歌う、言葉ひとつひとつに込められたさまざまな思い。聴く者にとって捉え方は違えども、確かな願いはそれぞれの心に深く染み入ってくるかのようだった。
「俺たちOSIRISも彼らを尊敬しているし、伝え方は違っても俺たちなりの形で思いを届けたいと思っている」
そんな彼らの思いが込められた『バンドやろうぜ!』からのカバー、一日目は「Alternative」(BLAST)、二日目は初披露の「WHIZ」(Fairy April)。ここでは京がフロアを“ロックオン”する挑発的なポーズを見せ、オーディエンスのヴォルテージを一気にヒートアップさせる。
続いて「モノクロのキス」(シド)、「Into the Madness」。場内を熱く激しく燃やし、ここまででも最高潮と思われたところでラストに「Bloody Masquerade」を投下。メンバーも激しく頭を振りながらプレイしオーディエンスを煽り、痛快なまでの盛り上がりを見せた本編は終了した。
アンコールの声に応え再びメンバーが登場すると、今回のツアーでは恒例となった和やかなムードのメンバー紹介コーナーに突入。
ヴォーカルの高良京を担当する小林は「なんとかして(メンバーに)喋らせたい…そこも今後の楽しみ」と語りつつ、それぞれへ話を振る。
独特の“瑠ワールド”を展開するレイ・セファート役の瑠。今回はホテルの部屋の鍵を室内に置いたまま外出してしまい、「どうしたらいいですか…」と途方に暮れていた姿を暴露され照れる一幕も。
ツアー初日の渋谷以来となる来栖真琴役のカゴメは手持ちマイクによるMCを。「実はJanne Da Arcは僕にとって神様で、『feel the wind』(※二日目に披露)はベースを始めて一番初めにコピーした曲。だからプレイできて本当にうれしかった」と語り、フロアを大いに沸かせていた。
小金井進役のバタヤンは、お馴染みの小気味良いトークで会場を盛り上げる。今回の新幹線移動中はチップまで持ち込んでポーカーを楽しんだという話に「遊びに全力!!」とガッツポーズを見せ、OSIRISの頼れるバンマスでありムードメーカーでもある安定の存在感を示してくれた。
楽屋のようなくだけた雰囲気のトークを繰り広げたあと、アンコール一曲目は「READY STEADY GO」(L’Arc~en~Ciel)。沸き立つようなリズムに乗って笑顔を浮かべるステージの彼らに、オーディエンスも大きな手拍子と歓声を送る。
アンコールラストは「Desire」そして「Darkness」。「持てる力のすべてを出し切るから」との京の言葉の通り、歌や演奏にすべての思いをぶつけるステージの彼らに、オーディエンスも笑顔と振り上げた拳で応える。ライトに照らされ場内が一体となったその景色は、まばゆいほどに光り輝いていた。
今回の名古屋公演では小金井進役・バタヤンの誕生日が重なり、一日目の終演後にはステージ上でバースデーケーキ登場のサプライズが。「この人がいなければOSIRISはありません!」と紹介されたマニピュレーター担当のムランコこと村田祐一氏もステージに登場し、メンバーとオーディエンス全員で「ハッピーバースデー」を合唱。主役のバタヤンは驚きつつも「ちょっと本当に泣きそうになった」と笑顔で語った。
ライブは生モノとはよく言われるが、OSIRISも実際に同じ曲でもひとつとして同じ音は無く、同じステージも存在しない。けれどライブを行うごとに、彼らはバンドとしてより強い結束力を見せてくれているように思う。
ひとつひとつ階段を上り、成長を続ける彼らの初めてのツアーはいよいよ次回の川崎クラブチッタでファイナルとなる。目指す場所はひとつ、そしてそれはおそらくとても高い場所。彼らはそこで、どのような煌めきを見せてくれるのだろうか。
2017年7月7日。今年の七夕は、きっとこれまでで最も熱い一日となるに違いない。
OSIRISメンバー
Vo.高良京(演:小林正典)
Gt.レイ・セファート(演:瑠)
Ba.来栖真琴(演:カゴメ)
Dr.小金井進(演:バタヤン)
OSIRIS東名阪ワンマンツアー“The Arc-light of the Sky”
4月14日(金)ShibuyaWWWX
5月18日(木)、19日(金)梅田Zeela
6月14日(水)、15日(木)名古屋ell.FITS ALL
7月7日(金)CLUB CITTA'
詳しくはこちら→http://www.banyaro.net/live/?id=43266
ミニインタビュー企画
今回は、ツアー初日の東京公演以来の出演となったベースのカゴメ氏(来栖真琴役)にコメントをいただきました。
――一ヶ月ぶりのOSIRISライブとなりましたが、名古屋公演はいかがでしたか?
カゴメ うーん、感想か…最高でした!(笑)
――大阪公演で代役を務めてくださったユッキーさん(山本隆介氏)には真琴役を直接オファーされていたそうですね。(前回記事はこちら)
カゴメ はい、そうです。
――実は前回、ユッキーさんから「昔対バンで一緒になった時、楽屋の隅の階段でひたすらストイックにベースを弾いていたカゴメさんの姿が印象的だった」というエピソードをお聞きしていました。
カゴメ 僕だいたいそんな感じでしたね…(笑)。でも実は、ユッキーさんと知り合ったきっかけは僕からなんですよ。初めて演奏を聴いた時、上手いし音もいいし、ヴィジュアル系では少数派ながら同じ指弾きのプレイスタイルというのもあって、共通の友人に「紹介して!」って頼んだんです(笑)。で、「ベースなに使ってんですか?」とか「機材は?」って話すようになりました。
――そうなんですね!こちらもいいエピソードですね。
カゴメ 大阪が終わったあと、メンバーがすごくいいライブになったと言ってくれたので僕もうれしかったです。
――それでは、読者の皆さんにひとことをお願いします。
カゴメ そうだなあ…次もがんばりますので、よろしくお願いします(笑)。
プレゼント企画
ゲームギフト編集部@たまおTwitterアカウント(@gamegiftfg)をフォロー&本記事の告知ツイートをRTいただき、さらに下記のアンケートにお答えいただいた方の中から抽選で1名様にOSIRISメンバーのサイン色紙をプレゼントいたします!(6/14分と6/15分、ご希望のバージョンをお書きください)
▲今回のOSIRISステッカーは6/14を小林さん、6/15をバタヤンさんが貼ってくださいました(日付はどちらもバタヤンさんです)。実はステッカーシートにはOSIRIS以外のバンドもあるのですが、バタヤンさんが「これも貼っちゃう!?(笑)」と言って皆を笑わせる一幕もありました。
応募受付は2017年7月25日(火)23:59までとなります。たくさんのご応募をお待ちしております!
Text by たまお
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