今年度で閉校 大船渡市の中学校で生徒がワカメの「芯抜き」

今年度末で閉校が決まっている岩手県大船渡市の中学校の生徒がワカメを部位ごとに分ける「芯抜き」と呼ばれる作業を体験しました。

26日はワカメの養殖が盛んな大船渡市末崎町にある末崎中学校の1、2年生45人が授業の一環でワカメを葉と茎の部分に分ける「芯抜き」と呼ばれる作業を体験しました。

生徒たちは去年、ワカメの種まきから収穫作業も体験しその後、塩漬けしていた「塩蔵わかめ」320キロを地元で養殖に関わる人の指導を受けながら、道具を使って根元に切り込みを入れて手で葉の部分を抜きそれぞれの部位ごとに分けていきました。

この中学校の生徒たちはワカメの「芯抜き」を2002年から20年以上にわたって体験してきましたが、大船渡中学校と統合するため今年度末で閉校が決まっていて末崎中学校では最後の作業となりました。

「芯抜き」を行った2年生の生徒は、「20年続いてきたので、これまでの歴史に泥を塗らないように丁寧に作業しました。地元や販売を予定している盛岡の人たちに喜んでもらえるようなワカメをつくりたいです」と話していました。

また1年生の生徒は「最後の作業なので歴代の先輩よりもうまく出来るようになります」と話していました。

「芯抜き」されたワカメはこの後、パック詰めをしてことし9月に2年生が盛岡市で販売実習をすることにしています。

岩手のニュース