閉校前の中学生が地元の森を手入れ 大船渡市
来年3月に閉校する大船渡市の末崎中学校の生徒たちが学校で代々守ってきた森林の手入れを行いました。
大船渡市立末崎中学校では森林の持つ役割や大切さを学ぶために生徒たちが国有林の中にある「産土の森」で枝打ちをしたり下草を刈ったりしてきました。
27日は3年生23人が森林管理署の職員に教わりながらのこぎりを使って杉の木の枝を幹から切り落としていきました。
また、雑草が木の成長を妨げないように大きな鎌で草を刈っていきました。
生徒たちは斜面で足元が滑らないように気をつけながら丁寧に草を刈っていきました。
中学校がある末崎地区は漁業が盛んな地域ですが、末崎中学校ではおよそ20年前からこうした活動を通して、森を守ることが海を守ることにつながることを学んできたということです。
学校は来年春に大船渡中学校と統合するため今年度末での閉校が決まっていて、ことしが最後の活動となります。
3年生の女子生徒は「閉校になりますが先輩たちも同じように森を守ってきたと思うことができ貴重な体験になりました」と話していました。