【名護】沖縄県名護市の安和桟橋付近で26日、辺野古新基地建設に反対する男性(76)が沖縄防衛局の職員に暴行したとして現行犯逮捕されたことに対し、共に行動していた市民らが27日、名護署前に集まり「不当な逮捕だ」などと訴えた。

 事案は26日正午ごろに発生。防衛局職員が、新基地建設のための土砂搬出に抗議する70代女性の歩行を規制しようとした際、女性と一緒に転倒した。職員は「後ろの市民に押された」と主張。男性が職員の胸部を両手で押したとして、暴行容疑で現行犯逮捕された。

 弁護人によると、逮捕された男性は「右手につえを持っていて、自分はやっていない」と話している。

 転倒し、すり傷を負った女性は「現行犯逮捕は私を倒した防衛局職員の方だろう。弱い立場にだけ警察権力を振るっているとしか思えない」と批判した。(北部報道部・松田駿太)