魔法愛姫フミカ「イショウのインペイ」
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どうしても脱げないプリンセスドレスの解析が始まる。
副会長が導き出すプリンセスドレスの秘密と分析は、フミカにとって有益な情報であるとともに、目を背けていたものでもあった!
果たして、全身を纏うプリンセスドレスを隠すことは出来るのか!?
副会長が導き出すプリンセスドレスの秘密と分析は、フミカにとって有益な情報であるとともに、目を背けていたものでもあった!
果たして、全身を纏うプリンセスドレスを隠すことは出来るのか!?
「むむむ……なんか、やっぱり色々と派手な衣装だね」
副会長がフミカのプリンセスドレスを様々な角度から観察する。
時々、ソーイングセットを取り出したり、霧吹きを吹きかけたりと、何をしているのかフミカにもよくわからなかった。
部屋の隅でジュースを注ぎながら奈津美が冷やかしを入れる。
「みっこも着てみればいいんじゃね?」
「私はちょっと遠慮しておくかな。なんか色々見えちゃってるから恥ずかしいし。……あ、ごめん」
「うぅ……」
その服装を穴が空きそうなほどに見られ、よりにもよって脱げなくなってしまっていると思うと居ても立っても居られない。
とはいえ、コスプレイベントにでも行かなければ見られないような服装に、副会長は興味津々だ。
「う~ん。ちょっと厳しいけどなんとかなる……かな?」
「え? もしかして脱ぐことができるんですか!?」
フミカの顔がパァッと明るくなる。派手な衣装のまま詰め寄られ、副会長は困ったような表情を浮かべる。
「それはできないみたい。文香ちゃんが言ってたみたいに、どこから引っ張ってもずらすこともできないみたい」
「本当にそうなのか? さすがに破ったり切ったりはできるんじゃないの?」
それができないことは、机の上に置かれた壊れたハサミが証明している。
「うーん。いろいろ見てみたけど、この服、奥の方で文香ちゃんの身体と繋がってるみたいなんだ……」
「身体と……繋がってる?」
副会長が突拍子も無いことを言い出したもので、フミカの顔が青ざめる。奈津美も興味深そうに身を乗り出した。
「えっと、……ごめんね文香ちゃん」
「きゃっ——、ちょっと何を!!」
副会長がフミカのスカートをフリルごとめくり上げた。
金色の装飾が施された薄桃色のレオタードがあらわになってしまう。
「うわぁ……結構エグい角度の下着を履いてたんだな」
「だから好きで履いてるんじゃありません!! 副会長何してるんですか!!」
「ごめんごめん。でも、もうちょっとそのままで我慢してて?」
副会長はスカートとレオタードの分かれ目を指差す。
「この衣装、ずらせないって言ってたけどさ、スカートはめくれるんだよ。でも、ベルトがずらせないからこれ以上はめくれないんだよね」
「そ……それがどうしたんですか!?」
力づくでスカートの裾を奪い取ると、ものすごい勢いで抑えるフミカ。
副会長は頬を膨らませたがさすがに下腹部を晒されたままではいられない。
「別にめくれてなくてもスケスケだから見えてんだけどな」
「なっ!? ……奈津美!!」
再びもじもじと縮こまろうとしたフミカを副会長が止める。
両腕を握られ、立ったまま腕を上げた体勢を維持させられる。
「文香ちゃんごめんね。でも、私もなんとかしたいからもうちょっと恥ずかしいの我慢してね?」
「それは……、ですけど……。早くしてください……」
フミカも副会長にからかう気がないとわかって目を伏せる。
「うん。じゃあ、もう一つごめんね」
「え? ——つっ」
頭に針を刺されたような痛み。フミカの後ろ髪を副会長が一本引っ張った。
「ちょっと我慢してね。——よっ」
長い髪の毛を手にぐるぐると巻きつけ、全身で引っ張る副会長。
普通なら抜けてしまうところだが、フミカが痛がるだけで、どんなに引っ張っても抜けることはなかった。
「髪の毛が……抜けなくなってる……!?」
「やっぱり。人間の髪の毛はもっと簡単に抜けるはずだし、これも衣装の一部とみなされているみたいだね」
「それが、どうしたって……」
「奈津美ちゃん! 文香ちゃんを抑えて!!」
「え? あ? わかった!!」
訳も分からないまま突然羽交い締めにされてしまうフミカ。副会長は両手を合わせて先に謝ると、スカートの中に手を伸ばした。
「ごめんね文香ちゃん!!」
「ちょっと何やってるの!? そこは——ひゃっ」
副会長の指がフリルをまさぐり、レオタードの淵に指を這わせると隙間から中に指を入れた。
もちろん誰にも触られたことがないフミカは声をあげて振り払おうとするが奈津美が強くそれを抑えていた。
フミカが脚をジタバタとさせるが副会長は肌を強く掴むとそれを勢いよく引っ張った。
——ぶちっ。
音とともにフミカの股間に痛みが走る。何をされたのかはなんとなくわかっていた。
だからこそ、副会長が手の中の縮れた毛を見せてきた時、それを取り返そうと必死にもがいた。
「本当にごめん……。でも、こっちは抜けし、場所によっては手を入れるぐらいにはずらせるみたい」
「ってことは、これが会長の——」
「返してください!! だからなんだって言うんですか!?」
「でも、ずらせないとおトイレ行く時に困るでしょ? 脱げないんだし」
「それは……」
副会長の手から数本の毛を取り返すと、フミカは目を伏せた。
確かに、考えたこともなかった。服が汚せない以上、これはかなり役に立つ情報だ。
「まとめると、半分ぐらいはプリティプリンセスだけど、まだフミカちゃんのままの部分もあるってこと」
「私の……まま?」
「さっきの毛、ピンクじゃなかったでしょ」
「それはいいから!!」
フミカはニタニタと笑う奈津美を小突くと毛をティッシュに包んでゴミ箱に捨てた。確かに、こっちに関しては今まで通りの色だ。
「で、話は戻るけど、所々だったらずらしたり、畳んだりできる部分があるってこと」
副会長は制服のスペアとソーイングセットを取り出した。
ちなみに、スペアの制服は希望を捨てていなかったフミカが昨日持ち帰ってきたもの。
「えい」
副会長がフミカの服の上からブレザーを通す。
ところどころひっかかりつつも、なんとか着ることができた。
「なっ……何その格好……。絶望的に似合ってない」
「いいから! 奈津美ちゃんはここ行ってこれ買ってきて! お金は後から出すから」
副会長がスマホで何やら指示を送る。フミカも奈津美もよくわからないまま圧に押されて頷く。
「フミカちゃんはそこに座ってて! あ、布切りばさみ借りるね!!」
ソーイングセットと布切りばさみを手にした副会長はすぐさまスペアの制服を分解しだした。
「ちょっとそれ……!!」
「いいの! 生徒会室にずっとあったものだから!!」
「でも、学校の所有物であって……」
「その格好で学校に行けるの? 新しい校則だって月曜日から始まるでしょ?」
何も言い返せない。規律は規律なのだが、この服装を引き合いに出されてはフミカに言い返す術はない。
「大丈夫。少しサイズの調整をするだけだから」
副会長がフミカのプリンセスドレスを様々な角度から観察する。
時々、ソーイングセットを取り出したり、霧吹きを吹きかけたりと、何をしているのかフミカにもよくわからなかった。
部屋の隅でジュースを注ぎながら奈津美が冷やかしを入れる。
「みっこも着てみればいいんじゃね?」
「私はちょっと遠慮しておくかな。なんか色々見えちゃってるから恥ずかしいし。……あ、ごめん」
「うぅ……」
その服装を穴が空きそうなほどに見られ、よりにもよって脱げなくなってしまっていると思うと居ても立っても居られない。
とはいえ、コスプレイベントにでも行かなければ見られないような服装に、副会長は興味津々だ。
「う~ん。ちょっと厳しいけどなんとかなる……かな?」
「え? もしかして脱ぐことができるんですか!?」
フミカの顔がパァッと明るくなる。派手な衣装のまま詰め寄られ、副会長は困ったような表情を浮かべる。
「それはできないみたい。文香ちゃんが言ってたみたいに、どこから引っ張ってもずらすこともできないみたい」
「本当にそうなのか? さすがに破ったり切ったりはできるんじゃないの?」
それができないことは、机の上に置かれた壊れたハサミが証明している。
「うーん。いろいろ見てみたけど、この服、奥の方で文香ちゃんの身体と繋がってるみたいなんだ……」
「身体と……繋がってる?」
副会長が突拍子も無いことを言い出したもので、フミカの顔が青ざめる。奈津美も興味深そうに身を乗り出した。
「えっと、……ごめんね文香ちゃん」
「きゃっ——、ちょっと何を!!」
副会長がフミカのスカートをフリルごとめくり上げた。
金色の装飾が施された薄桃色のレオタードがあらわになってしまう。
「うわぁ……結構エグい角度の下着を履いてたんだな」
「だから好きで履いてるんじゃありません!! 副会長何してるんですか!!」
「ごめんごめん。でも、もうちょっとそのままで我慢してて?」
副会長はスカートとレオタードの分かれ目を指差す。
「この衣装、ずらせないって言ってたけどさ、スカートはめくれるんだよ。でも、ベルトがずらせないからこれ以上はめくれないんだよね」
「そ……それがどうしたんですか!?」
力づくでスカートの裾を奪い取ると、ものすごい勢いで抑えるフミカ。
副会長は頬を膨らませたがさすがに下腹部を晒されたままではいられない。
「別にめくれてなくてもスケスケだから見えてんだけどな」
「なっ!? ……奈津美!!」
再びもじもじと縮こまろうとしたフミカを副会長が止める。
両腕を握られ、立ったまま腕を上げた体勢を維持させられる。
「文香ちゃんごめんね。でも、私もなんとかしたいからもうちょっと恥ずかしいの我慢してね?」
「それは……、ですけど……。早くしてください……」
フミカも副会長にからかう気がないとわかって目を伏せる。
「うん。じゃあ、もう一つごめんね」
「え? ——つっ」
頭に針を刺されたような痛み。フミカの後ろ髪を副会長が一本引っ張った。
「ちょっと我慢してね。——よっ」
長い髪の毛を手にぐるぐると巻きつけ、全身で引っ張る副会長。
普通なら抜けてしまうところだが、フミカが痛がるだけで、どんなに引っ張っても抜けることはなかった。
「髪の毛が……抜けなくなってる……!?」
「やっぱり。人間の髪の毛はもっと簡単に抜けるはずだし、これも衣装の一部とみなされているみたいだね」
「それが、どうしたって……」
「奈津美ちゃん! 文香ちゃんを抑えて!!」
「え? あ? わかった!!」
訳も分からないまま突然羽交い締めにされてしまうフミカ。副会長は両手を合わせて先に謝ると、スカートの中に手を伸ばした。
「ごめんね文香ちゃん!!」
「ちょっと何やってるの!? そこは——ひゃっ」
副会長の指がフリルをまさぐり、レオタードの淵に指を這わせると隙間から中に指を入れた。
もちろん誰にも触られたことがないフミカは声をあげて振り払おうとするが奈津美が強くそれを抑えていた。
フミカが脚をジタバタとさせるが副会長は肌を強く掴むとそれを勢いよく引っ張った。
——ぶちっ。
音とともにフミカの股間に痛みが走る。何をされたのかはなんとなくわかっていた。
だからこそ、副会長が手の中の縮れた毛を見せてきた時、それを取り返そうと必死にもがいた。
「本当にごめん……。でも、こっちは抜けし、場所によっては手を入れるぐらいにはずらせるみたい」
「ってことは、これが会長の——」
「返してください!! だからなんだって言うんですか!?」
「でも、ずらせないとおトイレ行く時に困るでしょ? 脱げないんだし」
「それは……」
副会長の手から数本の毛を取り返すと、フミカは目を伏せた。
確かに、考えたこともなかった。服が汚せない以上、これはかなり役に立つ情報だ。
「まとめると、半分ぐらいはプリティプリンセスだけど、まだフミカちゃんのままの部分もあるってこと」
「私の……まま?」
「さっきの毛、ピンクじゃなかったでしょ」
「それはいいから!!」
フミカはニタニタと笑う奈津美を小突くと毛をティッシュに包んでゴミ箱に捨てた。確かに、こっちに関しては今まで通りの色だ。
「で、話は戻るけど、所々だったらずらしたり、畳んだりできる部分があるってこと」
副会長は制服のスペアとソーイングセットを取り出した。
ちなみに、スペアの制服は希望を捨てていなかったフミカが昨日持ち帰ってきたもの。
「えい」
副会長がフミカの服の上からブレザーを通す。
ところどころひっかかりつつも、なんとか着ることができた。
「なっ……何その格好……。絶望的に似合ってない」
「いいから! 奈津美ちゃんはここ行ってこれ買ってきて! お金は後から出すから」
副会長がスマホで何やら指示を送る。フミカも奈津美もよくわからないまま圧に押されて頷く。
「フミカちゃんはそこに座ってて! あ、布切りばさみ借りるね!!」
ソーイングセットと布切りばさみを手にした副会長はすぐさまスペアの制服を分解しだした。
「ちょっとそれ……!!」
「いいの! 生徒会室にずっとあったものだから!!」
「でも、学校の所有物であって……」
「その格好で学校に行けるの? 新しい校則だって月曜日から始まるでしょ?」
何も言い返せない。規律は規律なのだが、この服装を引き合いに出されてはフミカに言い返す術はない。
「大丈夫。少しサイズの調整をするだけだから」
♪ ♪ ♪
「さっ、完成。フミカちゃん、ちょっとこっちに来てみて」
「え? ああ、はい?」
ものすごい速度で制服に針と糸を通していく副会長。ハサミで切ったりもしていたのだが、今目の前にある制服はきちんと着られるようになっている。
フミカは首を傾げたままブレザーに袖を通そうとすると副会長に止められる。
「あ、ブラウスから着て。きつかったら言ってね?」
「でも、私これ……」
「大丈夫。上から着られるようにしたから」
半信半疑だったが、ブラウスに袖を通す。サイズが大きくなっているようで、すんなりと切れたことにフミカは驚く。
前のボタンを留めたところで副会長が手を入れる。
「これ、すごい……」
「ちゃんと着られたでしょ? お裁縫は得意なんだよ」
そう言いながら、はみ出たリボンなどを丁寧にたたんで制服の中に入れている。
だいぶ膨らんでしまってはいるが、かなりプリンセスドレスを隠せている。
続いてスカートをプリンセスドレスの上から履く。こちらも膨らんで入るが。覗き込まない限り下の服を隠せている。
「副会長、これ、買ってきたよ」
「お、ちょうどいいタイミングで」
だいぶきちんとした格好に近づいているところに大きな袋を持った奈津美が帰ってくる。
副会長は中をガサゴソと見るとまずニーソックスを取り出した。
「これは……?」
「うーん、ブーツもこのままじゃダメっぽいからねー」
かなり大きめのニーソックスを2枚ほどブーツの上から被せ、最後に黒いタイツを3枚手渡してくる。
フミカは促されるままにそれを上からはいていく。
「まあ、うーん、いいかな?」
かなり脚の太い人のように見えてしまい、少し嫌な気はしたが、背に腹は変えられない。
なされるがままにウィッグを被せられ、肌色のゴム手袋をつけられる。
どれも不格好極まりないが、なんとか表を歩ける領域には達しているだろう。
「なんか、文香ちゃんが文香ちゃんのコスプレしてるみたいになっちゃったけどね」
「すごい、元どおりじゃん」
「うぅ……」
正直かなり落ち着かない。
ブーツの上から靴下を履いていることもあるし、ティアラの上からウィッグをかぶってるのもあるし。
ただ、前よりはかなりいい具合になっている。
「これでひとまずは学園に行けるっと」
「そ、そうですね……」
自信はない。しかし、やるしかない。
「ありがとうございます。副会長。私、がんばります!!」
制服の下にプリンセスドレスを着たまま、フミカはそう宣言した。
「え? ああ、はい?」
ものすごい速度で制服に針と糸を通していく副会長。ハサミで切ったりもしていたのだが、今目の前にある制服はきちんと着られるようになっている。
フミカは首を傾げたままブレザーに袖を通そうとすると副会長に止められる。
「あ、ブラウスから着て。きつかったら言ってね?」
「でも、私これ……」
「大丈夫。上から着られるようにしたから」
半信半疑だったが、ブラウスに袖を通す。サイズが大きくなっているようで、すんなりと切れたことにフミカは驚く。
前のボタンを留めたところで副会長が手を入れる。
「これ、すごい……」
「ちゃんと着られたでしょ? お裁縫は得意なんだよ」
そう言いながら、はみ出たリボンなどを丁寧にたたんで制服の中に入れている。
だいぶ膨らんでしまってはいるが、かなりプリンセスドレスを隠せている。
続いてスカートをプリンセスドレスの上から履く。こちらも膨らんで入るが。覗き込まない限り下の服を隠せている。
「副会長、これ、買ってきたよ」
「お、ちょうどいいタイミングで」
だいぶきちんとした格好に近づいているところに大きな袋を持った奈津美が帰ってくる。
副会長は中をガサゴソと見るとまずニーソックスを取り出した。
「これは……?」
「うーん、ブーツもこのままじゃダメっぽいからねー」
かなり大きめのニーソックスを2枚ほどブーツの上から被せ、最後に黒いタイツを3枚手渡してくる。
フミカは促されるままにそれを上からはいていく。
「まあ、うーん、いいかな?」
かなり脚の太い人のように見えてしまい、少し嫌な気はしたが、背に腹は変えられない。
なされるがままにウィッグを被せられ、肌色のゴム手袋をつけられる。
どれも不格好極まりないが、なんとか表を歩ける領域には達しているだろう。
「なんか、文香ちゃんが文香ちゃんのコスプレしてるみたいになっちゃったけどね」
「すごい、元どおりじゃん」
「うぅ……」
正直かなり落ち着かない。
ブーツの上から靴下を履いていることもあるし、ティアラの上からウィッグをかぶってるのもあるし。
ただ、前よりはかなりいい具合になっている。
「これでひとまずは学園に行けるっと」
「そ、そうですね……」
自信はない。しかし、やるしかない。
「ありがとうございます。副会長。私、がんばります!!」
制服の下にプリンセスドレスを着たまま、フミカはそう宣言した。
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