「甘利氏側に1200万円」 千葉の建設業者、週刊文春報道
口利きの見返りに甘利明経済財政・再生相や秘書に「現金を渡した」などとする建設会社の男性の証言を、21日発売の「週刊文春」が報じることが分かった。
週刊文春のホームページなどによると、男性は千葉県にある建設会社の総務担当者。都市再生機構(UR)が同県内で進める道路建設の補償交渉を巡り、甘利氏の事務所に口利きを依頼。過去3年にわたって甘利氏本人や秘書に総額「1200万円」を現金や接待で提供したとしている。
記事では提供した資金の一部が、甘利氏の関連政治団体の政治資金収支報告書に記載されていないとも指摘している。
甘利氏が代表を務める自民党支部は2013~14年の収支報告書で、建設会社からの献金約270万円を記載。資金管理団体も男性の個人名義で計18万円の寄付を受けた。
男性は20日、日本経済新聞の取材に書面で「記事内容を裏付けるメモや録音データが残っている」と回答した。
UR広報室は記事の内容について「事実関係を確認中だが、甘利氏の事務所からの口利きはなかったと認識している」としている。