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Conversation

記憶だけで書いているので、間違った部分があったら、医療従事者の方には指摘していただきたいです。  僕が「薬害」にこだわるのは、学生時代に「薬害エイズ事件」に少し関わっていたことに端を発する。  関わっていたと言っても、直接的なことではなく、1990年代初頭にまだ偏見の多かったエイズについて、啓発ビデオを作るプロジェクトに少し携わっていた。最終的に頓挫し完成はしなかったが、その過程で少しだがHIVについて、エイズについて勉強する機会があった。  HIVには誰もが感染する可能性があること、感染力が弱く何に気をつけてれば良いか、といったことを広く知ってもらうことを主眼にしたものだった。 とうぜん、「薬害エイズ事件」も大きなトピックとして重要な部分を占めていた。  血友病は血小板を作ることができず、出血すると血が止まらなくなくなってしまう症例であり、遺伝的なものである。僕も当初は怪我をした時た手術の時だけに必要なのかなと思っていたのだが、それは勘違いだった。  我々の体は関節などを動かすたびに、微細な出血を毛細血管から繰り返しており、血小板がそれを止めてくれることで日常生活を送ることができる。しかし、血友病患者は血小板を作ることができないため、関節の周囲に血液が溜まり続け腫れ上がって激痛伴うことになってしまう。  これを補うために使われるのが血液製剤だ。血液製剤は複数の献血者から集められて作られるが、アメリカから輸入されていた血液製剤は、HIVキャリアの血液が混入しており、その血液製剤を日常的に使用していた血友病患者が感染してしまうということが起きてしまった。これは非加熱製剤と呼ばれるもので、ある一定の温度の加熱をすればHIVを無効化できたものを、どういった理由だったかは忘れたが、非加熱製剤を続けて輸入し、感染を拡大してしまったのが、薬害エイズ事件である。  輸入された血液製剤にHIVが混入している可能性があることをわかっていながら、使用を続けたことで大きな社会問題なり、当時の厚労省(その時は厚生省だったか?)も大きな責任を問われることになった。  薬害エイズ事件は、血液製剤の何に問題があり、そしてどのようにひろがったかが、極めて明確であり、どのような状況で感染する可能性があるかもわかっていた。 しかし、新型コロナワクチンは、「薬害」と言えるだけの、統計的な問題も起きておらず、どの成分が引き起こしたとされているのかも科学的に実証されていない。 ごく少数、因果関係が否定できない症例があるが、それらがどういった条件で発しているのかもわかっていない。 もし、それらが科学的に解明されれば、より安全なワクチンや接種方法が開発されるはずである。 つらつらと勢いで書いてみたが、一読いただければと思います。