またしても起きたアメリカ兵による少女への暴行事件。沖縄県警は外務省などには事件を通報していましたが、地元の沖縄県には知らせていませんでした。金平茂紀キャスターの取材です。

「静かな沖縄を返して」1995年の少女暴行事件

「私たちに、静かな沖縄を返してください」

1995年、沖縄県在住の小学生が、米軍基地所属の海兵隊員ら3人に乱暴される事件が起きた。沖縄県警は米兵3人の逮捕状を取り、米軍に身柄の引き渡しを求めたが、アメリカ側は日米地位協定を盾に引き渡しを拒否。県民の怒りは頂点に達し、県民総決起大会には8万5000人が参加した。

金平茂紀キャスター
「私は当時、この事件に特に力を入れて取材しました。他の新聞社やテレビ局もこの問題にまだ関心を払い続けていた、そんな時代でした。

あれから29年経ちました。当時の熱気を思い出させるようなものは、今何も残っていません。またアメリカ兵による、沖縄県民に対する性暴力事件が頻発している。当時と一番違うのは、それが『隠されている』ということです」

29年前と今、一体何がこのような違いを生んでしまったのか。沖縄に住む人以外には、関係のないことなのか。