今日は「一本背負い」について書きたいと思います。
組み手は右相四つ組み同士の場合です。

① 攻め手は引き手を自分の方向へ腕を引き、相手を崩す。
② 引き手を上方へ引き上げながら、右腕を相手の脇の下へ入れる。
③ ②と同時に膝を軽く曲げながら、右足を相手の右足よりやや内側へ入れる。
④ 体を回転させながら、左足を軽く膝を曲げ、相手の左足よりもやや内側の位置へ入れる。
この時、腰は曲げ過ぎず、軽く前傾になる程度にして相手とは体を密着させる。
⑤ 両膝を伸ばし、上半身を使って相手を投げる。
○ポイント説明
・②で右腕を相手の脇の下へ入れた時、肘の内側で相手の脇の下を突き上げるようにする。
また、突き上げた腕は離れないように小指を巻き込むように極める。
(詳しくは「決め手は小指」を参照)
・③で両膝は前方、またはやや内側へ向くようにする。
すると、自然と爪先は投げる方向へ向くようになる。
この時、膝が外側を向いていると、相手と自分の体重を支える事が出来ず、
そのまま潰れてしまうことがあるので注意する。
・④で「軽く前傾になる程度にして相手とは体を密着させる」とは、相手を前方へ引き、
自分の背中へ相手を密着させることである。
引付が不十分だと、後方へ引き倒される恐れがある。
また、その場合は腕の決めが不十分な場合がある。
・⑤で「上半身を使って相手を投げる」とは、腰を曲げることでは無い。
勿論、腰もある程度は曲げることが必要である。
しかし、背負い投げや一本背負い投げは腰技でも足技でも無く「手技」であり、
「上半身を~」というのは、腕の引きと胸部の回転を使って投げるのである。
背負い投げや一本背負いをやっている人を見ると、
よく腰を曲げて投げようとしている人達がいる。
しかし、これでは相手を投げることは出来ない。
一度くらいは聞いたことがあるかもしれないが、柔道は力学を応用したものである。
つまり、簡単にいうならば「テコの原理」を利用したものである。
これを、一本背負いに当てはめると以下のようになる。
力 点 = 引き手
支 点 = 自分胸部
作用点 = 相手の胸部
このように、きちんと3点が作用した場合には綺麗に相手を投げる事が出来る。
しかし、これが腰で投げようとしている場合、支点の位置が腰となり、
酷く歪なテコが出来上がってしまい、投げることが出来なくなってしまう。
このような状態にならないよう、皆さんも注意して下さい。
組み手は右相四つ組み同士の場合です。
① 攻め手は引き手を自分の方向へ腕を引き、相手を崩す。
② 引き手を上方へ引き上げながら、右腕を相手の脇の下へ入れる。
③ ②と同時に膝を軽く曲げながら、右足を相手の右足よりやや内側へ入れる。
④ 体を回転させながら、左足を軽く膝を曲げ、相手の左足よりもやや内側の位置へ入れる。
この時、腰は曲げ過ぎず、軽く前傾になる程度にして相手とは体を密着させる。
⑤ 両膝を伸ばし、上半身を使って相手を投げる。
○ポイント説明
・②で右腕を相手の脇の下へ入れた時、肘の内側で相手の脇の下を突き上げるようにする。
また、突き上げた腕は離れないように小指を巻き込むように極める。
(詳しくは「決め手は小指」を参照)
・③で両膝は前方、またはやや内側へ向くようにする。
すると、自然と爪先は投げる方向へ向くようになる。
この時、膝が外側を向いていると、相手と自分の体重を支える事が出来ず、
そのまま潰れてしまうことがあるので注意する。
・④で「軽く前傾になる程度にして相手とは体を密着させる」とは、相手を前方へ引き、
自分の背中へ相手を密着させることである。
引付が不十分だと、後方へ引き倒される恐れがある。
また、その場合は腕の決めが不十分な場合がある。
・⑤で「上半身を使って相手を投げる」とは、腰を曲げることでは無い。
勿論、腰もある程度は曲げることが必要である。
しかし、背負い投げや一本背負い投げは腰技でも足技でも無く「手技」であり、
「上半身を~」というのは、腕の引きと胸部の回転を使って投げるのである。
背負い投げや一本背負いをやっている人を見ると、
よく腰を曲げて投げようとしている人達がいる。
しかし、これでは相手を投げることは出来ない。
一度くらいは聞いたことがあるかもしれないが、柔道は力学を応用したものである。
つまり、簡単にいうならば「テコの原理」を利用したものである。
これを、一本背負いに当てはめると以下のようになる。
力 点 = 引き手
支 点 = 自分胸部
作用点 = 相手の胸部
このように、きちんと3点が作用した場合には綺麗に相手を投げる事が出来る。
しかし、これが腰で投げようとしている場合、支点の位置が腰となり、
酷く歪なテコが出来上がってしまい、投げることが出来なくなってしまう。
このような状態にならないよう、皆さんも注意して下さい。
pcが使えず携帯からしたのでなかなか上手くいかず
娘もよく一本背負いします。先日の試合でも一本背負いから有効→そのまま腕を持ったまま押さえ込みにはいるという形をとっていました。
その押さえ込みで相手の腕を離してしまうというミスが3回繰り返されかなり怒られていましたが・・・
テコの原理のこつがつかめると上手く投げれるのですね
うちの子は右組みですが相手が左組みの場合は結構使えるのですか?素人感覚ですが・・・
先日のコメントかなり途中で切れていました・・・
娘にもブログを教えてチョク2拝見しているようです。
親子共々「へぇ~・・・ナルホド」と勉強させていだきます。
一本背負いから腕を持ったままの押さえ込みはよくあるパターンです。
しかし、そのままの体勢では極まっているのが腕だけですので、Ju-52-さんが言われるように逃げられてしまう場合がままあります。
こういったことを防ぐためには、相手を投げたら右腕でそのまま相手の腕を掴み、以前に書いた変形上四方固めへ移行するのが良いと思います。
>相手が左組みの場合は結構使えるのですか?
使えます。
勿論、練習は必要ですが、喧嘩四つ組みで自分が右組みの場合は釣り手での一本背負いとなります。
この場合、相手との腕の間隔が狭いので、通常の一本背負いとは違い体の回転を重視した技となります。
もう少し簡単に言うと、相手を巻き込むような一本背負いになるということです。
しかし、体が開いた(両者とも釣り手だけを持った状態で引き手を持っていない)状態ですと、相手との間合いが通常よりも広いので、防がれる場合があります。
このことからも、上で述べたように相手を巻き込むような形の一本背負いとなることが多いです。
>テコの原理
柔道の技は基本的にテコの原理を応用しているので、どこがどう作用しているのかを理解すると、技の向上に繋がると思います。
そのテコの背負いが試合で出来るのは、ごく僅かですけどねぇ。極めるのは難しい!
以前私のブログにも記しましたが、和也は背負い系の子なので、一本背負いも得意技の1つです。
和也の場合は、釣り手の一本背負いです。それを左右得意としています。
高松選手でしたっけ?左右の一本背負い。テレビで見た時、「あっ!一緒だ!」と思いました^^
リクエストとして、「袖釣り込み腰」をお願いします!
和也が修得中の技で、だいぶ上手くなりました。私自身も得意技の1つなんですが、言葉で説明するってどうしても出来ないんです・・・。
このテコの原理こそが柔道の真髄といいますか、小さな人が大きな人を投げることのポイントですね。
しかし、これを見事に仕合で体現出来ている選手は滅多にいませんね。
>釣り手一本背負い
私が使う一本背負いも主に釣り手の方です。
左は通常通りに引き手を持ったものです。
もっとも、引き手の一本背負いは滅多に使いませんが……
>袖釣り込み腰
私も袖釣り込み腰は使います。
ですが、練習して習得した技ではなく、先輩や友人が使っている技を受けて盗んだものなので、しっかりと説明できるか分かりませんが、近いうちに書きたいと思います。
どぅも。たすかります
違う形に変化した方が有効だと思いますので、余程の選手ではない限りその変化は行わないと思います。
理由としては、形から考えてみても体落しから一本背負いというのは無理があると思います。
体落しはきちんと相手の袖と襟を持って掛ける技ですが、一本背負いは片腕だけ相手の胴着を持って掛ける技です。
そして、体落しは相手と体を離していても掛けることが出来る技ですが、一本背負いは相手を担いて(密着させて)掛ける技です。
これだけ考えても体落しから一本背負いへの変化は難しいでしょう。
そこで、もう一つの可能性としての変化ですが、体落しから相手の襟を持った形での一本背負いならば出来る可能性はあります。
ただし、相手との距離が近過ぎるため一本背負いに変化をした時に体が相手の脇に入り過ぎてしまい、所謂「すっぽ抜けた」形になってしまう可能性があります。
また、上手く腕をとったとしても距離が近いために相手を引き付けることが出来ず、失敗してしまう場合や最悪技を返されてしまい、ポイントを取られる危険性があります。
これは、逆へ変化する技なのでモーシンが大きくなってしまい、相手に読まれやすくなってしまうからです。
ですので、このようなリスクを考えると
・同方向への変化技
・後方への変化技
以上、二点の変化技の方が理想的だと私は思います。
しかし、柔道大好きさんが「どうしても一本背負いに」と考えるのでしたら、上記した連絡変化を練習されてみるのも良いかと思います。