岸田首相「党員票が多い候補」支持の意向伝える 麻生氏は「高市氏」
史上最多の9人が立候補した自民党総裁選は、27日午後に東京・永田町の党本部で投開票が行われ、岸田文雄首相の後継となる新総裁が選出される。選挙戦はいずれも無派閥の石破茂元幹事長(67)、小泉進次郎元環境相(43)、高市早苗経済安全保障相(63)の3氏が軸となっており、このうち上位2人による決選投票にもつれ込むことが確実な情勢だ。
首相「党員票1位の候補へ」と指示
最終盤まで激しい国会議員票の奪い合いが行われた。岸田文雄首相は27日午前、旧岸田派の議員らに「高市さんでは政策が合わない。党員票が多い候補へ」との意向を伝えたという。党員票で先行するとみられる石破氏を事実上支持したことになる。昨夜には麻生太郎副総裁が麻生派メンバーに「高市氏を支持で」と伝えたという。
小泉氏「ぎりぎりまで…」
石破氏はこの日朝、国会内で開いた陣営会合で「我々のためではなく、日本国のために、次の時代のために、この戦い、必ず勝たねばならない」と話した。小泉氏は「ぎりぎりまで議員へのお願いの電話をかけたい」として取材には応じず、「一人でも多くの議員に自民党を改革し、ともに国民のために働きたいと思ってもらえるように、最後の最後まで誠心誠意思いを伝え続ける」とのコメントを発表。高市氏は、国会内で記者団に「思い残すことなく活動してきたので今日は天命を待つ」と語った。
総裁選には3氏の他、届け出順に小林鷹之前経済安保相(49)=二階派=、林芳正官房長官(63)=旧岸田派=、上川陽子外相(71)=同=、加藤勝信元官房長官(68)=茂木派=、河野太郎デジタル相(61)=麻生派=、茂木敏充幹事長(68)=茂木派=が立候補している。
候補者が多く国会議員票が分散することで地方票の重みが増すなか、報道各社の世論調査で支持を集める石破氏が地方票で先行している模様だ。「選挙の顔」として期待される小泉氏と、強硬保守層の支持を集める高市氏が追う展開。新総裁は選出後、党本部で記者会見に臨み、直ちに政権発足に向けた人事に着手する。10月1日に召集される臨時国会で第102代の首相に選出される見通しだ。
総裁選は衆参両院議長を除く党所属の国会議員票368票と、全国約105万人の党員・党友票を比例配分する地方票368票を合わせた計736票で争われる。上位2人による決選投票は、国会議員票368票と、各都道府県に1票ずつ割り振られる地方票47票の計415票で争われる。(笹川翔平)
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- 【視点】
今回の自民党総裁選に過去最多の9人が立った大きな要因は、裏金事件を受けて、麻生派を除く5派閥が解散を決定したことです。派閥の締め付けが効かなくなったことで、初挑戦も含めて活発な立候補状況となり、様々な議論が交わされたことには一定の意味があったと思います。 ところが、総裁選の決選投票の段階では、解散を表明したはずの派閥の論理が前面に出てくる。岸田文雄首相は総裁選不出馬を表明した8月14日の記者会見で、「今回の総裁選挙では、自民党が変わる姿、新生自民党を国民の前にしっかりと示すことが必要だ」と述べていました。でも、結局のところ、多くの人の目には実質的には何も変わっていないように映るのではないでしょうか。
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