9人が立候補した自民党総裁選は27日、投開票され、石破茂元幹事長(67)が5度目の挑戦で「最後の総裁選」と位置づけていた戦いで、悲願の総裁の座にのぼりつめた。

1回目の投票で過半数を獲得した候補がおらず、上位2人による決選投票にもつれこんだ。

かねて国会議員の人気のなさが伝えられる石破氏にとっては、決選投票は不利との見方もあった。しかし、議員生活38年の経験や、安全保障政策をはじめ党きっての論客としての実績があり、最後は「安定感」が評価され、長年の惣菜の座への思いが、実を結ぶ形となった。

石破氏は、10月1日に召集される臨時国会の首相指名選挙で、第102代代内閣総理大臣に選出される。 「3強」といわれた高市早苗経済安保相(63)と小泉進次郎元環境相(43)は届かなかった。

総裁選には、小林鷹之前経済安保相(49)林芳正官房長官(63)上川陽子外相(71)加藤勝信元官房長官(68)河野太郎デジタル相(61)茂木敏充幹事長(68)も立候補していた。