中国政府の最新鋭の原子力潜水艦が、2024年5月下旬~6月上旬ごろに沈没していたとアメリカメディアが報じました。
ウォールストリート・ジャーナルは26日、アメリカ政府当局者の話として、2024年5月下旬~6月上旬に中国中部武漢近郊の造船所で最新鋭の原子力潜水艦が沈没したと報じました。
何らかの事故が起きたとみられ、専門家からは核燃料を積んでいた可能性が高いとの指摘もされていますが、中国政府は事故を隠蔽して公表しなかったとしています。
アメリカ政府当局者は事故による犠牲者は不明としているほか、外洋に出る前の事故のため原子炉が通常レベルで稼働していない可能性が高く、核物質が漏えいする危険性は低いとの専門家の見方も紹介しています。
沈没した原子力潜水艦はすでに引き揚げられましたが、再び出航するには数カ月はかかるとみられています。
中国は、原子力潜水艦の増強を進めていますが、事故によって「大きな後退になる」と分析しています。