JASRACは変わるべき?音楽市場で周回遅れ日本、経産省が「本気の報告書」で切り込むワケ
ガラパゴス化を防ぐために…変わるべきJASRACのあり方
さらに報告書は、「音楽産業を取り巻く環境が大きく変わってきている中で、ストリーミング時代に合わない可能性があるビジネス構造(慣行)の詳細な可視化ができている状況でない」とし、契約や収益配分に関する現状と課題を今後さらに明らかにしていくよう業界側に促している。 今回の経産省報告書で取り上げられたJASRACは、本来クリエイターを守る役割を負っているものの、その在り方をめぐっては、2017年に音楽教室からの徴収を表明した際などに利用者から批判が噴出しているのも事実だ。今回の報告書はJASRACを正面から批判する書きぶりにはなっていないものの、音楽産業のガラパゴス化を防ぐため、フィジカルベースのルールで構築されてきた業界の市場構造の在り方を、柔軟に考え直す必要性を示唆していると言えそうだ。
執筆:佐野 圭一、編集:ジャーナリスト 川辺 和将