樹高抑えた西条柿を開発 島根県農業技術センター
島根県農業技術センターは、県内で栽培が盛んな西条柿の樹木の高さを抑えることに成功した。高さが低い別の品種に接ぎ木することで、従来より1メートル程度低い2.6メートルほどに抑えられる。高齢化が進む農家において高い木では収穫作業などで危険な面もあり、作業の効率化が期待される。
西条柿は広島県西条地方(現在の東広島市)が原産ともいわれ、800年以上前からあったとされる。縦長の形の渋柿で、干し柿にするほか、ドライアイスで渋抜きすると甘さが際立ち、人気が高い。しかし成長すると樹高が3.5~4メートルになり、高所の実の収穫作業は台や脚立に上るなど危険な面もあったという。
県農業技術センターでは、県と国が共同開発した樹高が低い柿の品種「豊楽台」に西条柿を接ぎ木する手法で、約10年かけて研究を重ねた。その結果、成長しても樹高が2.6メートルほどにとどまったという。低木化しても実の大きさや収穫量には、ほとんど差がなかった。
同センターは「作業効率の改善が見込まれるほか、木が小さいので栽培面積も狭くて済み、開園費用を抑えられるメリットもある」と話している。