「心の糧」は、以前ラジオで放送した内容を、朗読を聞きながら文章でお読み頂けるコーナーです。

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坪井木の実さんの朗読で今日のお話が(約5分間)お聞きになれます。

生き抜く

シスター 山本 ふみり

今日の心の糧イメージ

 人はどのような状況にあっても最期まで生き抜く使命があります。

 神様から呼ばれるその日までこの世で生きる事です。

 「生きる」っていったい何なのでしょうか?どんな状況になっても生き抜く道はあると信じているのですが、その時になってもそう思えるのでしょうか?やはり少し不安を覚えます。

 人生は谷あり山ありとよく言われますが、自分の今までを振り返っても本当にそうだと感じます。良い時もあればそうでない時もあります。やはりどこか這い上がる道も準備されていてコツコツは実るものだと思わされます。自分の思い通りでなかったとしても何処か神様の計画にあやかっている感じがします。

 その時は「辛い、悔しい、力なさ」を感じても、頑張っていれば神様はキチンと良いものを準備してくれていた、と感じます。落ち込んでわかることがある。否、落ち込んでこそわかることがある。当たり前に生きていることがこんなにも多くの恵みで生きているのだと感じた時、素直に「ありがとう」と感謝できる。

 それは他人と比べたりすると中々味わえないもので、私と神様との一対一でこそ味わえるもののように思います。神様は一人一人に必要な物を必要な時にくださるからです。人の生き様を語る時、そこには神様なしでは語り尽くせない不思議さがあり、それを人は「恵み」と説明するのかも知れません。

 確かにこの世で生き抜く事は大変で、自分を犠牲にして動く時も必要ですよね。しかし、そこには必ず神様が私だけに下さった「恵み」がある事も気づけますように。  神に感謝。