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上野動物園のジャイアントパンダ「リーリー」「シンシン」特集

画像:(公財)東京動物園協会

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東京・上野動物園の2頭のパンダ「リーリー(オス)」「シンシン(メス)」が中国へ戻り、治療に専念することが発表されました。9月28日が最終観覧日、翌日29日に中国へ帰ります。2頭のプロフィールや、13年半の上野での思い出を振り返ります。

2頭について

リーリー とシンシンについて

(公財)東京動物園協会

思い出

上野ですごした13年半を振り返る

2011年から13年半、約5000日の日々を上野動物園で過ごしたリーリーとシンシンの思い出を振り返ります。

■2011年3月 一般公開前のリーリー(3月8日撮影)

■2011年3月 一般公開前のシンシン(3月4日撮影)

■2011年4月1日 東日本大震災のため先延ばしとなっていた一般公開初日の様子。(ANNnewsCH)

■2017年6月12日 シャンシャン(メス)を出産。2頭の間に生まれた2番目の子どもです(第1子は2012年生後6日で肺炎により亡くなる)。シャンシャンは2023年中国へ渡り、現在元気に暮らしています。

■2020年8月 西園に新しく建設された「パンダのもり」へ2頭は移動しました(公開は9月8日)。パンダのふるさとをテーマに生息地の自然もできる限り再現した、同園3代目のパンダ舎です。

■2021年6月23日 シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)を出産。双子のジャイアントパンダの飼育は同園にとって初めての経験でした(写真は131日齢)。

■2023年9月以降、シンシンは定期的な血圧測定と投薬を継続しながら高血圧の改善に取り組み続けました。リーリーも高血圧の改善に向け取り組み、今年4月にはエコーなどの検査をし健康管理を行ってきました。

■2024年8月30日 東京都の小池百合子知事は会見で、2頭を9月29日に中国に返還すると発表。「13年間にわたり皆さまに愛された2頭の健康を第一に考え、温かく見送っていただきたい」と述べました。

■2024年8月31日 返還発表翌日のリーリー。園内には大勢の人が2頭に会いに訪れました。

■2024年8月31日 返還発表翌日のシンシン。この日のパンダ観覧までの待ち時間は「80分」でした。

■2024年9月 中国返還にむけた検疫期間中のため室内で過ごすシンシン

ーー検疫期間は何をするの?  病気がないのか、特に病気の中でも伝染病に感染していないかを確認します。1カ月間の検疫期間に様子を見ながら、採血やレントゲンを撮るなど、異常がないのか見続け、問題がない事が確認できたら検疫明けです。そのため、期間中には外から病気の感染源が入ってこないよう隔たりを作り、検査をします。 (同園副園長冨田氏回答 8月31日取材)

■2024年9月28日 この日が2頭に上野動物園で会える最後の日です。翌29日に、5歳で離れた生まれ故郷の中国四川省へ帰ります。

記事

2頭の症状・副園長の思い

まだもう少し日本に居てくれると思われていたリーリーとシンシンの中国返還発表。その背景には、高齢期にさしかかる2頭の末永い健康を願った判断がありました。上野動物園副園長が語る、2頭への願いと感謝の思い。