今回はスコッチウイスキーを代表するバランタインから今年になってリリースされた、バランタイン10年を飲んでみます。
バランタイン12年は、エントリーモデルであるファイネストを長期熟成した原酒に置き換えたかのように全体的にマイルドで香りの豊かなブレンドになっていました。

終売した背景には、2000年代終盤から原料となるスコットランド産の大麦が不作だったことと、世界的にウイスキーの需要が増えて大麦麦芽の栽培が追いついていないことも挙げられます。
実は日本で作られているウイスキーも、スコットランド産の大麦麦芽を使っているため、この原料不足は日本にも影響を与えています。
その結果、12年以上熟成された原酒自体が足りなくなったことで、販売を終了したと言われています。
そして翌月である6月に12年と入れ替わる形で10年がリリースされました。
使用する原酒の熟成年数が2年減ったわけですが、単純にブレンドを同じにしてはいないでしょうから、ちょっと期待します。
液色は中庸な琥珀色です。
味わいは、アルコールからの辛みは多少あるものの、その後に軽い苦みと酸味を経て甘さが広がります。
味わいは、酸味が先にやってきて、後から甘さが全体を支配していきます。
味わいは、多少の苦みがあるものの、その後は甘味が広がり、酸味が多少奥に潜んでいます。
ただ、12年ほどの甘味の強さはありません。
ハイボールだと少々物足りなくなるものの、ロックではバランスの良さが一番感じられます。
個人的には2年分の若さをカバーするのに香りや味わいを変化させるのかと思いますが、むしろ12年との差を感じさせないようブレンドを工夫したと言えて、ブレンダーの技を感じてしまいました。
700mL、アルコール度数40度で、価格は3000円ほど。
終売前の12年も同等の価格だったため、コスパの点では多少下がったと言えますが、12年から香りや味が落ちたと明確に感じることは無いでしょう。

2年減ってどうなの?
2024年に入り、バランタインのレギュラーとして長らくリリースされてきたバランタイン12年が5月に販売終了してしまいました。バランタイン12年は、エントリーモデルであるファイネストを長期熟成した原酒に置き換えたかのように全体的にマイルドで香りの豊かなブレンドになっていました。
実は日本で作られているウイスキーも、スコットランド産の大麦麦芽を使っているため、この原料不足は日本にも影響を与えています。
その結果、12年以上熟成された原酒自体が足りなくなったことで、販売を終了したと言われています。
そして翌月である6月に12年と入れ替わる形で10年がリリースされました。
使用する原酒の熟成年数が2年減ったわけですが、単純にブレンドを同じにしてはいないでしょうから、ちょっと期待します。
テイスティング
グラスからの香り、液色
グラスからはりんごの香りが先にやってきて、レーズンの香りが続きます。液色は中庸な琥珀色です。
ストレート
りんごの香りが口いっぱいに広がり、レーズン、カカオと続きます。味わいは、アルコールからの辛みは多少あるものの、その後に軽い苦みと酸味を経て甘さが広がります。
ロック
軽くスモーキーな香りが訪れ、その後カカオ、リンゴ、レーズン、シナモンへと香りが変わっていきます。味わいは、酸味が先にやってきて、後から甘さが全体を支配していきます。
ハイボール
りんごの香りが先に広がり、ブドウ、ピートの香りが続きます。味わいは、多少の苦みがあるものの、その後は甘味が広がり、酸味が多少奥に潜んでいます。
ただ、12年ほどの甘味の強さはありません。
2年分の若さを感じにくいブレンド
全体的には12年との差は少なく、ストレートでもアルコールの刺激や辛みが少なくて飲める点も変わりません。ハイボールだと少々物足りなくなるものの、ロックではバランスの良さが一番感じられます。
個人的には2年分の若さをカバーするのに香りや味わいを変化させるのかと思いますが、むしろ12年との差を感じさせないようブレンドを工夫したと言えて、ブレンダーの技を感じてしまいました。
700mL、アルコール度数40度で、価格は3000円ほど。
終売前の12年も同等の価格だったため、コスパの点では多少下がったと言えますが、12年から香りや味が落ちたと明確に感じることは無いでしょう。
<個人的評価>
- 香り B: リンゴ、レーズン、カカオが主体。加水でスモーキーさが出てくる。
- 味わい B: ストレートでもアルコールの刺激が少ない。ハイボールだと薄く感じられる。
- 総評 B: 少し値が張るものの、初心者でも気兼ねなく飲めるブレンド。