久松剛/IT百物語の蒐集家

博士(慶應SFC、IT)/合同会社エンジニアリングマネージメント社長←ベンチャー3社エ…

久松剛/IT百物語の蒐集家

博士(慶應SFC、IT)/合同会社エンジニアリングマネージメント社長←ベンチャー3社エンジニア・中間管理職←IT研究職/スタートアップ、ベンチャー、日系大手まで複数でレンタルEM・開発組織コンサル、IT怪談士/サポーターズ エバンジェリスト/アカリク顧問/STARMINE顧問

マガジン

  • 日経COMEMO

    • 13,616本

    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • IT百物語

    トレンドの移り変わりが著しく早く、人の流動性の高いIT業界。個々の事象を点で見るのではなく、繋げて線や面で見ることによって見えてくるものがあります。 構造的なアプローチなくしては中長期的なプランも立てられない状況です。 人、AIといった労働資源を最大化する論理が求められる中、事象を言語化・蒐集・分析しながらお話していきます。

  • 高度人材を巡る学術⇔ビジネス間の深い川と橋渡し

  • 転職透明化マガジン

    • 10本

    「転職透明化マガジン」は、転職活動における企業と個人の情報差を埋めることで、求人企業はよりよい人材とマッチしやすくなり、求職者は自身にとってよりよい企業とマッチしやすくなることを目的としたマガジンです。 自分たちが過去の転職で苦労した経験から、応募側と選考側のすれ違いというのが多くありそうで、まだまだ良くする余地が大きくある領域なのでは、という感覚を持っています。 労働人口の減少、特にエンジニア採用に関しては採用競争の激化の中、個人にとっても企業の採用担当者にとっても転職・選考の質が上がることは個人や組織の幸福につながることだと信じています。 転職をスッケスケにしていきましょう。

最近の記事

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【情報解禁】7/21 初の著書「ITエンジニア採用とマネジメントのすべて」が発売されます

7/21に初の著書となる「ITエンジニア採用とマネジメントのすべて」が発売される運びとなりました。特に下記の方々を想像しながら書き進めました。 ITエンジニア採用を進めたい経営層の方 ITエンジニア採用・定着に悩まれている人事の方 HR界隈の方 採用に関わることになったITエンジニアの方 採用プロセスが気になるITエンジニアの方 採用だけでなく定着・活躍をテーマにしているため、ITエンジニア理解、評価から退職の話まで含まれています。 新規コンテンツの追加、プロに

    • 「ゆるブラック」を理由にした転職の罠—転職市場での厳しい現実

      ブラック企業とは異なり、労働環境がホワイトすぎて成長が見込めない企業が『ゆるブラック』企業と呼ばれるようになっています。 この言葉は2019年頃に登場し、OpenWorkなどのサイトでも使用され始めました。 その後、ブラック企業・ホワイト企業に次ぐ『パープル企業』という呼称も広まりました。 ゆるブラックという言葉が誕生した2019年、特にIT業界では、まさにエンジニアバブル(2015年〜2022年11月)の最中でした。当時は「ゆるブラックだから」といって現職を退職しても

      • IT開発現場におけるフリーランスNGの増/SES・フリーランスエージェント界隈の再編シナリオ

        6月に下記のような記事を投稿しました。3ヶ月が経過し、IT開発現場の商流においてフリーランスNGや、再委託禁止の案件が増加しています。 「再委託先がフリーランス」という開発体制が制限されることから、SESやフリーランスエージェント業界が大きな転機を迎えています。今回はこの背景について整理していきます。 背景北朝鮮ショックが発端 現在、一部の現場では業務委託人材が入場する際に、次のような動きが見られるようになっています。 入場時の身分確認(保険証、マイナンバーカード)

        • エンジニアバブル崩壊後に広がる「歪み」 転職市場で経験者が苦戦する理由と対策

          2022年11月に収束したエンジニアバブル。依然としてコンサル業界はバブルのような強気の状況が続いていますが、コロナ禍での資金余剰によって恩恵を受けていた外資系IT企業、SaaS、スタートアップの多くは、採用活動が急速に減速しました。 それから約2年が経ち、エンジニアバブルの影響が転職市場にも現れています。このnoteでもお話してきましたが「企業が求めるのは単にエンジニアの頭数ではなく、実力のあるエンジニア」であるため、未経験・微経験層の転職は非常に難しくなっています。しか

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        【情報解禁】7/21 初の著書「ITエンジニア採用とマネジメントのすべて」が発売されます

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        記事

          ITエンジニア紹介会社の分岐点—中途採用市場の厳しい現実

          様々なITエンジニア採用企業より採用相談をいただいていますが、リファラルできるような強力な社員やブランディングがないと厳しい状況です。技術力、ブランディング、人脈を兼ね備えたタレント社員の採用が、採用成功の王道となりつつありますが、一般企業では困難です。 次に考えられる打ち手はスカウト媒体です。しかし、スカウト媒体の集客力が鍵を握るものの、返信率が低く、2024年現在では推奨できる媒体は一つしかありません。過去に私が男女マッチングサービスに関わっていた際、男女比を意識しない

          ITエンジニア紹介会社の分岐点—中途採用市場の厳しい現実

          リファラル採用の成功と失敗:組織崩壊を防ぐために知っておきたいリスク

          リファラル採用が活況です。「あの話題企業の中途採用成功のポイント」などのセミナーに行くと、リファラル採用の成功事例がよく話題に上ります。 リファラル採用は、採用コストが低く、社員紹介という特性から素性の明らかなエンジニアを採用できるため、人事界隈では「採用全体の何割がリファラルで決められるか」という話がよく出ます。人材紹介会社やスカウト媒体を通じた即戦力採用がより難しくなっているため、リファラル採用の注目度はさらに高まっています。 一方で、限界も見えてきました。2024年

          リファラル採用の成功と失敗:組織崩壊を防ぐために知っておきたいリスク

          【就職活動・転職活動の現実】ITエンジニアがSESでしか内定をもらえないワケ

          就職活動や転職活動において、内定が得られず苦労している方が増えていると感じます。4月に下記のnoteを書きましたが、さらに具体的な傾向が見えてきたので整理します。 内定が特に決まりにくい人の傾向と着地点全体的に企業が厳選採用を行っており、特に第二新卒の時期を過ぎると、未経験者としての教育対象から外れる傾向があります。年齢としては卒業後+2年以内、かつ1社での経験のみというのが2024年8月現在の状況です。 希望年収の観点では500万円を超えると一つの壁があり、特に550万

          【就職活動・転職活動の現実】ITエンジニアがSESでしか内定をもらえないワケ

          SIer・SESと自社サービス:風潮の変化を読み解く

          最近、X(旧Twitter)でSIer・SES業界の人たちが、自社サービスのWebエンジニアを揶揄する動きが見られました。こうした話題は時折見かけますが、今回は特にWebエンジニア側からの反応がほとんど見られなかった点が印象的でした。 4年前の2020年に、以下のようなnoteを執筆しましたが、当時はフリーランスを頂点に、自社サービス、SIer、SESというヒエラルキーを自身の中に持つ人が少なくありませんでした。今回は、そこから状況が変わってきたという話です。 自社サービ

          SIer・SESと自社サービス:風潮の変化を読み解く

          就活・転職活動の重要ポイント:短期離職を繰り返す人の共通点

          最近、XでブラックSESを渡り歩いた方の投稿が話題になっていました。私も第二新卒採用やキャリア相談に関わる中で、その共通点が見えてきました。 以前、以下のnoteも書きましたが、今回はより踏み込んでお話ししたいと思います。 転職しやすい人の意思決定の傾向と、その対策転職しやすい人の意思決定について分類してお話します。 勘で決めている まず1つ目は「ピンと来た」というものです。うまく行くタイプも稀に見られますが、多くの場合は気のせいです。よく考えましょう。 口説かれた

          就活・転職活動の重要ポイント:短期離職を繰り返す人の共通点

          母集団形成の限界:変わりゆく採用市場に対応するITエンジニア採用の戦略

          近年、多くの企業でITエンジニア採用にマーケティング的なアプローチが導入されています。従来の「母集団形成」に基づく採用方法が一般的でしたが、転職市場の変化により、これらの手法が効果を発揮しづらくなっています。 特に以下の2点が大きな問題となっています。 人材紹介・スカウト媒体の変化 採用要件・ハードルの上昇 本記事ではこれらの背景を整理し、今後の対応策について考察します。 人材紹介・スカウト媒体の異変スカウト媒体の現状と課題 近年、スカウト媒体が母集団形成の手法と

          母集団形成の限界:変わりゆく採用市場に対応するITエンジニア採用の戦略

          フルリモートワークを条件にした転職も採用も難しい

          2024年も折り返しになりました。このnoteでもリモートワーク、特にフルリモートワークについて度々話題にしてきましたが、企業の採用状況の変化も相まって様相が変わってきています。 今回はX(旧Twitter)でも反響を頂いたフルリモートワークと採用についてお話します。 リモートワーク実施状況は横ばい採用のお話に行く前に、リモートワークの実施状況についてまとめておきます。 東京都労働局のテレワーク実施率(6月)を見ると横ばいです。週あたりのテレワーク実施回数を見てもここ数

          フルリモートワークを条件にした転職も採用も難しい

          ITエンジニアの目標設定は無駄なのか?

          先立って「目標管理は技術者にはクソ」というスライドが話題になりました。1枚のスライドが独り歩きした結果(リンク先P92)、「目標管理は不要である」という賛同が非常に多いものでした。あのスライドを見た私の見解は下記ですが、今回はエンジニアと目標・評価についてお話していきます。 目標なき組織運営は難しい目標とそれに対する評価を設定しない組織も存在します。 あるスタートアップでは「半年に一度職務経歴書を更新し、それを人材紹介会社3社に投げ、市場価値の相見積もりをして給与設定をす

          ITエンジニアの目標設定は無駄なのか?

          スタートアップで垣間見えた「企業が求める職種」の変化と生存戦略 #IVS2024

          参加してきたIVS2024は7月4日から6日に渡って行われました。以前からスタートアップ界隈には関わっていたものの、今回が初参加です。 IVSに関する所感などは別にしますが、今回はYOUTRUSTブース展示について興味深いものがあったのでお話します。 ユートラチョイスに見る企業が求める職種ユートラチョイスと題され、来場者から「どういった人材を積極的に求めているか」という投票が行われていました。なお、下記の写真は2日目の午後に撮ったものですので、最終的な結果は異なる可能性が

          スタートアップで垣間見えた「企業が求める職種」の変化と生存戦略 #IVS2024

          ITエンジニアフリーランスがダウントレンドになりそうな気配

          フリーランスにまつわるトラブルについて漏れ聞こえるようになりました。フリーランスの入場を禁ずる企業も出てきており、フリーランス界隈では大きな潮目を迎えています。 いわゆる「悪貨が良貨を駆逐する」状態です。何が起きているのかの整理や、今後の対策などについてお話します。 相次ぐフリーランスにまつわるトラブルの背景フリーランス界隈で起きる問題が増加している背景としては、フリーランスそのものと、仲介するフリーランスエージェントらの変化によるものだと考えています。 フリーランスに

          ITエンジニアフリーランスがダウントレンドになりそうな気配

          情報商材・スクールビジネスの事件化/未経験・微経験フリーランスが直面する2029年問題

          5月に発生した品川一家4人死亡事件は、父親が情報商材やスクールに依存していたことが注目されています。 2023年4月から始めたというXアカウントの返信は動画編集の受注に向けて様々な情報商材に手を出す一方、本人からの発信は薄い感想付きリポストのみという厳しさがありました。 これに対し、情報商材屋からはご冥福をお祈りする旨を表明しながらも、確率論を持ち出しながら「こういう人も居るよね」という論調で収めようとしています。 私のnoteでも幾度か情報商材・スクールビジネス周りに

          情報商材・スクールビジネスの事件化/未経験・微経験フリーランスが直面する2029年問題

          転職市場を鑑みた「不幸にならない」採用プロセス管理とKPI設定

          ATS(採用管理システム)の一般化もあり、採用KPIを設定して採用進捗をモニタリングしたり、経営層とコミュニケーションを取られている方は多いかと思います。 一般的には下記のような採用プロセスが存在し、それぞれ通過者数と、前プロセスから残った割合を算出していきます。 エントリ数 書類通過合格者数 一次面接合格者数 二次面接合格者数 最終面接合格者数・内定者数 内定承諾者数 入社者数 これにより、どこがボトルネックになるのか議論されます。このアプローチは正攻法で

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          転職市場を鑑みた「不幸にならない」採用プロセス管理とKPI設定

        久松剛/IT百物語の蒐集家|note
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