もはや、一大社会問題になっている感すらある。9月10日、こども家庭庁がX(ツイッター)に投稿したあるポストに対し、切実な声があふれかえった。
「エロ広告を規制してください。子どもが見るようなサイトにまでレイプシーンが普通に出てくるとかありえない」「とんでもない広告が出てくるので、子どもと一緒にネット検索できません」「大人でも、全く関係のないエロ広告に不快感を感じています」 これらの声は、インターネット上に性的な広告があふれていることへの批判や、国への規制を求めるものだ。以下、本記事でも合わせて、性的広告のことを「エロ広告」と表記する。
私(記者)もほとほと困っている。決してアダルトサイトではない、料理のレシピやゲームの攻略法が掲載されたウェブサイトなど、一般的なサイトにも「エロ広告」はしばしば現れる。
こども家庭庁の投稿は、政府の「こども政策推進会議」で、子どもがインターネットを安全に利用できるようにするための施策に関する基本的な計画が決定したことを周知するものだった。フィルタリングの利用率向上や保護者への周知啓発などを盛り込んでいることに対し、「それだけではなく、事業者にエロ広告を掲載させないよう、国として規制すべきだ」という意見が多数寄せられた。「エロ広告」に関するこうした不満は決して今に始まったことではない。しかし、「体感治安」はかなり悪化しているようだ。
表現の自由が壁に?
国は、こうした反応をどう見ているのか。そして、規制についてはどう考えているのだろうか。問い合わせた。
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