政治家迂回寄付

維新府議も640万円迂回寄付 税控除目的で

 大阪維新の会の宮本一孝大阪府議(42)=門真市選出=が自民党に所属していた平成21〜22年、少なくとも約640万円の寄付金を、自身が代表を務める自民党支部と後援会を使って迂回(うかい)させ、所得税控除を受けていたことが8日、分かった。

寄付3割を“ピンハネ”

 政治資金収支報告書によると、宮本氏は21年1月23日に20万円を「自民党大阪府門真市第2支部」に寄付。同26日、同支部から「宮本一孝後援会」に同額が寄付された。同様の手法で21年に計12回、22年に計10回、寄付金を迂回させていた。

 租税特別措置法では、政治家が自らの政治資金管理団体に直接寄付した場合は所得税控除が受けられないが、宮本氏は政党支部を迂回させることで最大約3割の税控除を受けていた。

 宮本氏は産経新聞の取材に「所得税控除が目的だった。当時、所属していた自民党で教えてもらった手法だが、今はやっていない」と話している。

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