「介護にいらだち、つい」入所者4人に暴行疑い、施設職員逮捕 福岡
介護施設に入所していた105歳の女性など4人をたたいたとして福岡県警折尾署は23日、施設で働いていた介護職員、大石竜也容疑者(49)=同県岡垣町=を暴行の疑いで逮捕した。 逮捕容疑は8月24日午前5時55分~7時ごろ、北九州市八幡西区大膳2の介護施設「グローバルケアⅢ森の家」で、入所している94~105歳の男女4人の顔や頭などを1回から複数回、たたいたとしている。調べに「介護にいらだちを感じ、つい手を出してしまった」と容疑を認めている。 同署や施設運営会社「グローバルケア」によると、施設は認知症専用の老人ホーム。定員は10人で当時、9人が入所していた。大石容疑者は1人で勤務していた起床時間から朝食の間に暴行を加えていたという。 他の職員が8月24日、4人のうち1人にあざがあるのに気付き、室内の監視カメラを確認して発覚。ただ、あざは暴行によるものではなかったとみられる。 同社の代表者は「日常的な暴行はなかった」としたうえで「家族の信頼回復に努めたい」と述べた。【山下智恵】