失われし青春の光
今この令和に過去作をBOOTHに投入したり、わざわざごし1のリメイクに原作絵版を
作ったりしている理由なんですが……これ、実はわりに深い理由があります。
どうでもいい人にはすげえどうでもいい理由なんですけど一応語ります。
ごしそにって、私たちが20代だった時(侍魂全盛期)に
めっちゃ盛り上がっていたコンテンツでして、それを2025年に続けていることで
結構な人数の人間が「自分が20代だったころに戻れる」んですよね
ごしそにが流行していた時代? にヴァッて戻れるわけ。
中高年のいい年した大人たちがよ。「ここだけ俺ら平成」ってなるわけ。
若返るの ごしそにの話をしていると……
ぶっちゃけ三次元の人間でも、20年前から知っててずっと付き合い続けている
人間って少ないじゃないですか でも、たとえば「正宗はごしそにの王子様だが!?」
って言われると、数百人単位の人間が『正宗』がわかるんだよ
顔が浮かぶしどういう人間で何やった人か、共通認識でわかるわけ
それはEclair版の正宗ではないかもしれないんだけど、とりあえず正宗が
紫色の髪してて、戦闘シーンでは目から赤い涙出て192cmとかはわかってんのよ
何十人~何百人の人間の中で「20年間生きている」っていうのは
ある種もう実在の人間なんだ
生きてるんだよ 実際に私たちの中ではリアルに
どんな声で、どんな風に笑って、どんな風に怒るのか、
どういう時にどういう台詞を言ってどういうことを思うのか わかってる
”見えて”る
で、だ 昨日幸野福の話してる人間見て「やっぱりそうだ」と思ったんですが
かなりの人数が第一期のキャストをまだ記憶してる。
おそらく、私が正宗から一遍に浮気した瞬間とか、ガチでリアルタイムで
目撃している世代がまだインターネットに、というかごしそにに残っているんだよ
(ちなみに2008年2月11日の話)
それを、昨日のことみたいに、私たちははっきり覚えてるんです
「原作最澄のゼロ距離覇道がさ~」って言うじゃん。
そしたら「ゼ、ロ、距離覇道ォオオオっ! ガボーッ!!」って
そのシーンを真似できる人間がまだこの世にいることのすごさを最近すごい認識して……
令和の人がごしそにをどう思うかはわからないし、これずっと真剣に思ってたけど
まじで内容が政治と宗教で、キャラの名前とかもやばすぎて、本当に本当に
ごしそに以外で繋がれるならそうしたいと何千回も思った。
せめてキャラの名前が天皇とかいう話じゃない話でこうなりたかった。特に辰真。
辰真の名前がやばすぎていつかなんかなると思いながらずっとやってきた
最悪作者が殺されてもおかしくない名前だと思う 本気で
ラスボスを殺したら元号が変わって平成が終わる、の一文だけで命やばい可能性は
全然ある
やばいと思ってないわけではなくて、ずっと私自体はやべえと思っていたし
特に日本史に詳しいわけじゃないのもあいまって歴史モノのタブーもまるでわからない。
私個人に、なんか朝廷への想いとか政治に対するなんかとか全然ない。宗教に対しても普通。
命をかけて訴えたい宗教への想いとかはまったくない。
だけど他に色んな話も作ったんだが、なんでか残ったのがごしそにだったんだよ。
日本史学科と冗談で作った話が、ここまで長引いて自分の代表作みたいに
なっちゃうなんて20歳の私にわかるわけなかったしね
で、内容もやばい、別に作者の絵うまくない、どこまでもふざけてるみたいな話、
とわかっていてもやるのは「もうオトナになった私たちに失うものが何もなくなったから」。
「みんなもうこれ以上楽しいことなんて人生にないって知ってしまったから」なんだよ
ごしそにが始まったその日、大学生だった人間、短大生だった人間、
社会人になったばっかりだった人間、高校生だった人間。
その全員が、中年になり、高齢者になり色んなものを失いすぎた。
あと死ぬまでどうやりすごす?
そんな時に、私が「おまえらは無様な敗北聖属性アクメでみんな死ぬんだよ!」って叫ぶ。
そうすると、「それがホーリー」「こwれwがw僕のアルテマウェポンですwww」とか
FF6の時代の人がヴァッ、って若者に戻るんだ
その時「くっだらねえwww」って笑う、そんなことがな
もう私たちにはないんだ
私が「四天王の中でも最弱Tシャツはもういりませーん!」とか言って、
そこにあえて四天王最弱Tシャツをおくりつける そんな遊び、
そんなくだらないこと、若い時のテンション、青春時代の笑い、
ぜんぶぜんぶ、もうこの世界にないんだ
40代、50代のおじさんおばさんがそんなことしたらね、もうキモイんだ
シャレにならなくて、だからもう、どこでも死ぬまでもうできないんだ
「ナンバー5はよわくねえからー!! 国内最強の闇魔法使いー!」って
言ってる私が、当時の人間には、あの頃の20歳の女の子に見えるんだ
20歳の私を知っているから
クロッカスだってそう
作ってる時の記憶があるんだ 見てる人に
開発してた時、販売した時、どっかで話題になった時
全部おぼえてて、それは今の令和6年よりずっとみんなの中で「鮮やか」なんだよ
悲しいよね
客観的にみればおじさんおばさんおじいさんおばあさんが
ギャハギャハ毎日幼稚な話をしているだけかもしれない
でも、ごしそにの話をしている時、私たちは平成の若者に見えるんだ
お互いが それがどれだけの救いか
20年っていうのはそういう年月で、ごしそにを否定することは、
20年間一緒に生きてきた実在の人物を殺し、もう二度と会話できなくなる、
そういうレベルの重さであって、自分たちの世代の終わりなんだ
「桐嶋大河が~」って誰かに言って、桐嶋大河の顔が浮かばなくなる、
その時私たちは終わる この世界で共通の言語を話せる相手がいなくなる
それと引き換えにするほど、私たちは令和を愛していないんだよ
令和はもう、私たちの次の世代の物語だから 令和の主役は自分たちじゃないから
痛いほどそれを知りすぎたから
これから、ごしそに世代の人間が少しずつリアルに死んでいくだろう
これから20年以内にわりと死ぬだろう 60代とかもいるから
やがて私も死に、ごしそにを覚えている人間がどんどん消えるだろう
でも、最後の日まで「火葬の際には一遍抱き枕を納棺してくださいね~♡」って
ヨボヨボの老婆になった私が言うことで、その日まで20歳でいられる人間が
この世にいる その日、私も20歳でいられる
20歳の姿で死にたいんだ
20歳の時にいいと思ったもの、死ぬ日にも同じ熱量で「いい」って言って死にたい
この世に魔法があると、当然のように話して逝きたい
あの日みんなで見た、あのキラキラした景色を見ながら死にたい
そういう同人活動が1つくらいこの世界にあっていいと思ってる
理解されるとは思っていないし、もう理解される必要もないと思う
「終わらない……! 終わらせない、俺が平成を! なんとしてでも継続させます!
元号なんて変えさせません! この国は! 俺たちはっ……!
永遠に平成じゃなくちゃいけないんですよおおおっ!!」
ごし2最終回(第十二回)『平成』
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