2024.09.12
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たったの0.5秒で「375+6731+1027=8132」の“間違い”に気が付く《東大式》超便利な「頭の使いかた」

西岡 壱誠 プロフィール

逆に、奇数というのは、なんの倍数になっているのか、どんな約数を持っているのかについて、あまり法則性がありません。

でも、2より大きい素数は、すべて奇数であることがわかります。偶数だったら、少なくとも2で1回は割り切れてしまいますので、素数で偶数のものは2以外にはないのです。

この性質を理解しておくと、足し算や引き算にも応用して使うことができます。たとえば、こんな問題があったとしましょう。

Q 7人でジャンケンをしている。いま、7人の手の伸ばしている指の数を数えたら、合計が13本だった。このとき、グー・チョキ・パーはそれぞれ何人ずつだろうか?

7人もいるので、組み合わせの数はかなり多いですね。しかしこの問題は、偶数と奇数を理解していれば、とても簡単に解くことができます。

ところで、偶数と奇数との足し算において、こんな法則が成立するのを知っていますか?

 

偶数+奇数=奇数
奇数+奇数=偶数
偶数+偶数=偶数

先ほどお話したとおり、偶数は2の倍数になる数ですが、奇数はそうではありません。
たとえばこのように、「〇」で数を表すとしましょう。

偶数は、「〇〇/〇〇/〇〇/〇〇/〇〇」のように、2個の〇〇のぺアを作ることができます。

ですが、奇数は「〇〇/〇〇/〇〇/〇〇/〇〇/〇」のように、2個の〇〇のペアをつくっていくと、かならず1個、〇があまるのです。

さて、これらを足し合わせることを考えましょう。

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