国内

FBアカウントを凍結されたツイッター組長 ヤクザの将来を語る

arrow_forward_iosもっと見る
00:00
00:10
00:48

 匿名のツイッターで山口組分裂騒動の内部情報をつぶやき続ける「組長」なる人物。正体をめぐって憶測飛び交うツイッター組長にフリーライターの鈴木智彦氏が接触、メディア初のインタビューに成功した。鈴木氏は組長に実際に会って「本物」であることを確信したという。

 現在は引退し、香港に滞在中の「組長」は、ヤクザが生き残る道を“海外”に見いだす。元ヤクザ側の視点としては、興味深い。以下は「組長」の語りである。

 * * *
 暴排条例が施行され、ヤクザは国内で飲食店や不動産を経営するなどの「生業」を持つことができなくなりました。隠れ蓑を使っているけどあれこれ大変です。そのため残された儲けられるシノギは全部違法なことになってしまった。警察のいう伝統的資金源……博奕、売春、覚せい剤です。

 頭のいいヤクザは、そんなリスクを冒して捕まるのは馬鹿らしいと思っている。金融取引のプラットホームは全部海外。海外なら規制がかからないところがいっぱいある。個人ばっかり儲けることを考えずに、組織で海外に出向き、資産運用をすればいいんです。

 たとえばシンガポールなり香港なり、お金さえしっかり貯金しておけば、銀行は秘密を守るし、融通は利くし、なんでもしてくれる。ベースになる国に税金をしっかり払ってやって、日本に持ち込む際にはさらにしっかり税金を払って、誰からも文句を言われない金を作れば堂々と使えます。すると警察はなにも言えません。世間の見る目も変わるでしょう。

 今は対症療法ばかりやってるけど、根本的な治療をしないと死んじゃいますよという話です。考えてないわけじゃないけど、そこまでヤクザの未来を考えてる人の意見が吸い上げられていない。でも皮肉なことに喧嘩だって金がないと出来ない。悲しいけど抗争=金です。キャッシュフローがある組織は、体懸ける若い子もいっぱいいるし、その後の面倒もみられます。

 元来、貧困とか差別がヤクザの原点です。みんないい暮らしをしたいからヤクザになった。金を与えてあげれば組織は絶対に大きくなる。そしてどんどん若い人間を登用すればいい。

 伝統を守らなきゃいけないところは死守する。でも時代にそぐわない古い体質、直参じゃなきゃダメなんて考えは捨てるべきです。日本企業と同じ欠点を、ヤクザもまた持っている。欧米の企業のように実力主義に切り替えないと生き残れません。とにかくなにもかもが裏目に出てる。

トピックス

2020年5月30日、池田組幹部が銃撃された事件で、現場付近を調べる捜査員。岡山市北区(時事通信フォト)
《宮崎で宅配業者を装ったヤクザが暴力団幹部を銃撃》超至近距離で狙ったのはなぜか?「今のヤクザは撃つのが下手。2m以上離れたら当てられない」
NEWSポストセブン
facebookでやりとりしている相手は外国人女性だと信じていた(イメージ)
《”セクシーな写真が見たい”と言われ…》若年層を中心に注意喚起されているセクストーション 中高年男性被害者たちの「誰にも打ち明けられない」苦しい胸の内 
NEWSポストセブン
バレーボール女子日本代表監督の眞鍋政義氏が“火の鳥不倫”か(時事通信)
《バレー協会に激震走る》女子日本代表の前監督・眞鍋政義氏、不倫相手にささやいていたキャプテン古賀紗理那の処遇 10月には「次期代表監督」発表
NEWSポストセブン
「いまがいちばん楽しい」と語る世良公則
来年に古希を迎える世良公則、これまでとこれからを語る「いまはありのままの自分を受け入れられるようになった」
女性セブン
ジャーナリスト・鈴木エイト氏が語る「朝日のスクープで注目すべきポイント」
安倍晋三元首相と旧統一教会の「面談」スクープ 鈴木エイト氏が説く“追及のカギ”「注目すべきは集合写真に萩生田光一氏と岸信夫氏が写っていたこと」
週刊ポスト
「史上最年少総理」を狙う小泉進次郎氏が提唱した改革案 「解雇規制見直し」より怖い「年金大改悪」、80歳受給開始なら生涯受給額は激減
「史上最年少総理」を狙う小泉進次郎氏が提唱した改革案 「解雇規制見直し」より怖い「年金大改悪」、80歳受給開始なら生涯受給額は激減
週刊ポスト
有働由美子アナ
《敵からパートナーに》有働由美子、新番組の相方は「テレ朝の炎上男」
NEWSポストセブン
セクシー女優と不倫した人気配信者・加藤純一
《目撃証言》「白いワンピースの女性と5つ星ホテルに……」セクシー女優と不倫の人気配信者・加藤純一(39)が謝罪配信で認めた「ハワイ旅行」現地でファンが目にした光景
NEWSポストセブン
20日早朝、新宿・歌舞伎町内のホテルから飛び降り亡くなったAさんとB子さん(本人SNSより)
【歌舞伎町ホテル転落死】「また同じ場所で若い男女が…」AさんとB子さんが出入りしていたトー横界隈、特殊詐欺事件に加担した過去
NEWSポストセブン
復帰作にあたる舞台が公演中止になった前山剛久(インスタグラムより)
《神田沙也加さんの元恋人》前山剛久の復帰舞台、会場側は“上演中止”発表に驚き「聞いていません」
NEWSポストセブン
写真を見せると「出会いが多いから…」と話した眞鍋氏
《破局後に即ブロック》バレー女子日本代表監督・眞鍋政義氏、不倫相手に「チームの内部情報」を漏洩か「あいつはあれと付き合ってんねん」 本人は不倫を否定
NEWSポストセブン
物件探しデートを楽しむ宮司アナと常田氏
《そろそろ入籍では?》フジ宮司愛海アナ 恋人のバイオリスト・常田俊太郎氏と“愛の巣探し”デート
NEWSポストセブン