政治資金パーティー収入 裏金はおいくらでしたか?(裏金国会議員一覧)

 
※訂正された政治資金収支報告書に関する情報を集約したページを公開しました(2024年4月22日)
 裏金問題で訂正された政治資金収支報告書と訂正内容

 政治資金パーティー裏金問題では、国会議員3名と秘書、派閥政治団体の会計責任者が起訴されました。しかし、刑事事件化していないがパーティー券収入のキックバックや中抜きをした国会議員が数多くいることも事実です。

起訴されない場合、誰がどのくらいの金額を裏金化したのかは、政治団体が訂正等を行う、本人が明らかにしなければわかりません。

今回は、検察が捜査をしており、捜査過程で得ている情報は起訴されて公判になれば、いくら裏金化したのかなどはわかります。しかし、不起訴になった場合やそもそも刑事事件化されなかった場合は、検察はどの議員がどのくらい裏金化したかを把握していたとしても、その情報にアクセスする手段は私たちにはありません。刑事事件訴訟法は、起訴するか否かの捜査で得た情報は、訴訟に関する書類として情報公開請求の対象外としているからです。そして、検察がその情報を自ら公式に明らかにすることもないからです。

この間、一部の国会議員がパーティー券収入からキックバック、中抜きした金額がどのくらいかを明らかにしてきています。派閥の政治団体のパーティー券収入不記載額もおおよその金額が分かっています。そこで、報道される各国会議員が明らかにしたキックバック・中抜き金額を集めて、派閥政治団体の不記載額まで積み上げられるのか記録することにしました。

集めている情報は、報道されたもので国会議員本人ないしその関係者(秘書、政治団体など)が明らかにしているもの、政治資金収支報告書の訂正が確認されたものを、確認したものから追加しています。見落としがあるかもしれませんので、一覧にない金額を明らかにしている国会議員がいる場合は、ソース(記事のURLなど)とともに情報提供をお願いします。

 
派閥政治団体
 

政治団体名派閥期間収入不記載額収支不記載総額
清和政策研究会安倍派2018-2022約6億8000万円13億5157万円
志帥会二階派2018-2022約2億6000万円3億8082万円
宏池会岸田派2018-20223059万円

 

 
国会議員が明らかにした金額等

2024年2月7日更新

【注記】表のうち「公表金額」は派閥政治団体の収支報告書訂正ではない形で、国会議員側が明らかにした金額。「訂正金額」は派閥政治団体収支報告書にで訂正されたことで明らかになった金額。「期間」はいずれの場合でも現に裏金金額が分かっている期間。「訂正外裏金」は派閥政治団体の訂正がされた2020-2022年以外の裏金額です。起訴された3議員以外は50音順に掲載。2月7日に、元職の記載漏れと訂正外裏金金額の記載漏れを修正しました。


*寄付先として訂正のあった自由民主党長崎県第二選挙区支部は、加藤寛治氏⇒加藤竜祥氏に世襲で代表者が変更しています。長崎県への届け出によると、代表者は2021年9月14日に変更となっており、政治資金パーティーは2021年12月6日開催です。今回、清和政策研究会の収支報告書の訂正により判明した議員の情報は、毎日新聞と朝日新聞のデータによりますが、毎日新聞は2020年分のみ寛治氏、朝日新聞は2020,21年分を寛治氏の裏金金額と換算しているため、寛治氏と竜祥氏の金額が双方の記事で異なっていました。今回は、代表者変更時期と政治資金パーティー開催時期を勘案して、毎日新聞の判断が妥当と考えて採用しています。

 

 

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