能登半島地震 作新学院が被災地旧高校ユニフォームで応援演奏

能登半島地震で被災した人たちへの支援を呼びかけようと、宇都宮市の生徒たちが、かつて石川県珠洲市にあった高校の吹奏楽部のユニフォームを着て、コンサートを開きました。

このコンサートは3日、県庁1階のホールで開かれ、宇都宮市にある作新学院の吹奏楽部の生徒、およそ60人が参加しました。
作新学院の吹奏楽部は、今回の地震で大きな被害が出た珠洲市の旧・珠洲実業高校の吹奏楽部と縁があり、珠洲実業が14年前に廃校になったあと、鮮やかな赤いユニフォームを受け継ぐことになったということです。
作新学院の生徒たちは、このユニフォームを着てコンサートに参加し、「上を向いて歩こう」や「ふるさと」、それに去年5月に能登半島で起きた地震のあと、珠洲市で復興応援ソングとして歌われている曲など合わせて10曲を披露しました。
会場には募金箱が設けられ、演奏を聞いた人たちが生徒たちの呼びかけに応じて、次々と被災地への寄付をしていました。
作新学院吹奏楽部の女子生徒は「石川県から引き継いだユニフォームを着て、被災地を応援したい、元気になってほしい、という気持ちで演奏しました」と話していました。
吹奏楽部の顧問を務める三橋英之教諭は「今できることをやろうと演奏会を企画しました。ゆくゆくは能登半島を訪れて、直接エールを送りたい」と話していました。

栃木のニュース