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『虎に翼』第61回 大庭家の相続問題
昭和24年(1949年)春、思いもよらぬ寅子と梅子の再会でした。
梅子は高等試験受験当日の朝、離婚届を夫に出され、三男の光三郎を連れて逃げたはず。何があったのか。そう考えていると、ドアが開きます。
「トラちゃん!」
懐かしい、梅子その人の顔でした。
友の再会
梅子は寅子に謝罪します。まさかこんなところで再会すると思わず、嫌な態度をとってしまったと。梅子は試験日のこともあやまり、頭を下げます。寅子の険しい顔が和らいでゆきます。
「梅子さーーん!」
「トラちゃん!」
そう瞬く間に打ち解ける二人。こういう人はいるじゃないですか。待ち合わせ場所でおばちゃん、おばあちゃんがちゃん付で呼び合い、はなやいだ顔で喜んでいる場面です。おじちゃん、おじいちゃんではどうかな。ああいうのをキモいと言わずに見守ってこそ人間でしょう。朝ドラはこういうところを見せてこないと。どうにもバブル期に青春を送った男性および名誉男性脚本家は、そういうシスターフッドを茶化しますよね。「ババア」呼ばわりしたりとか。そういうのはやめましょうか。
ともあれ、一瞬で昔まで戻るところが友達のよいところです。
いちばんよい時代を過ごした友と
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