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感情をコントロールする必要がなくなるデバイス「サイボーグ・グラス」のプロトタイプが完成(日本研究)

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 目は心を写す鏡と言われている。どんなに覆い隠そうとしても心の動きはどうしても目に現れてしまう。どうしても心を読まれたくない。ネット上ならそれは可能だが、実際に会ってしまうとなかなか困難だ。そんな時に役立つのがこの「サイボーグ・グラス」。

 メガネ型のこのデバイスは、両目部分のモニターが目の役割を果たし、喜びや怒り、退屈なふりさえも表現することができるという。

 このサイボーグ・グラスは筑波大学の大澤博隆助教授率いる研究チームが開発にあたっている。大澤氏は社会的な行動を代替できる装置を作りたかったという。

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 フレーム内の2つの小さなスクリーンに表示される眼球のイメージにより、使用者は感情をコントロールする必要性を軽減できる。これはロボットが人間の身体的な労働を軽減できるのと同じだという。

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 人感センサーおよび外部カメラと接続された有機発光ダイオード(OLED)のスクリーンには眼球のイメージが表示され、使用者が全く別の方向を見ていたとしても、目の前いにいる人はアイコンタクトが取れているように感じることができる。また「相手に注意を向けている」以外にも、それぞれの感情を事前に設定しておくことも可能だ。

 現在はまだ試作段階だが電池式で約1時間の連続使用が可能。重さはおよそ100グラムで、製作費用は約3万円だという。

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via:bbc.afpbb

 接客業や教師など、人と接することが仕事の人にとっては役に立つかもしれない。クレーマーに対応しなければならない店員や、モンペに対応しなければならない先生など、本心を偽り、感情をオブラートに包み込まなければならないこともあるだろう。

 聖人君子など存在しないのだから、理不尽なことを言われたら腹が立つのも当然だが、そこで怒りの感情を見せたら大変なことになってしまう。このような「感情労働」は、時として心の葛藤となり、情緒疾患をもたらすものとなる。大澤氏はこのメガネがそういった人たちの手助けになることを望んでいる。

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この記事へのコメント、23件

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  1. どう見ても本心を隠しているようにしか見えないって点以外ではいいかもね

  2. いやあ、これでクレーム対応したら感情を逆撫でしそうだけど。

  3. 感情をコントロールする鼻眼鏡やブラブラ振り回せる乳も近日発売予定。
    (※加藤茶風のかつら付き)

  4. こんなモノで見られたら、あまりのけったいさに噴くわ。
    ついでに付けばな鼻とカイゼル髭もセットすれば良いと思う。

  5. まず最初にこれを身に着けなければならないという感情との戦いが始まる。

  6. 前にテレビに出てた、事故で目を失ってしまった人の助けにはなりそう

  7. 声帯に電極を挿して、声のトーンを場面に応じて変えられる機械が発明されたら
    人との感情のやりとりが苦手な人が社会参加する手助けになると思うなぁ。
    声色ってホント大事だと思う。
    他の人と全く同じ事を喋っていても、声のトーンによって相手を怒らせてしまったりするからね。

  8. これが高度に発展すると
    リベリオンのような世界になってしまうんかね?

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