そのまま「豊洲市場について」というページがあります。
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/
まず、①のどんな特徴があるのでしょうか、それは以下の4つなんだそうです。
食の安全・安心を確保します。
安全と安心、これは、まあ当たり前。特徴でもなんでもありません。
注目は「温度管理が出来る閉鎖型施設」と言っているところです。
言い分の2
効果的な物流、これも当たり前。特徴でもなんでもありません。
注目は「売り場の近くに荷物整理と駐車場」と言っているところです。
言い分の3
出た!「さまざまなニーズ」、これが大概の公共施設をダメにしている多くの理由のひとつ、盛り込みです。市場としてのニーズだってけっこう厳しいのに、、ちょっと心配になってきました。
「にぎわい」、、ポエム来ました。すごく心配になってきました。新国立競技場問題はじめ、建築の特徴や目的の中にポエムが入ってくると碌なことにならないですよね。
さらに!「屋上緑化」、「太陽光」、「ヒートアイランド」。市場や公共施設とさして関係の無いこと言い出しています。
そして極めつけが、、「先客万来」ひとことでは具体的に何を言っているのかわからない言葉です。
以上が、豊洲の特長らしいです。
気になるのは、それぞれが断言されていない、目標とか希望みたいなところです。
食の安全・安心を確保しました、確保しています、ではなく
食の安全・安心を確保します。(そのつもりです)
効果的な物流を実現しました、実現しています、ではなく
効果的な物流を実現します。(がんばってそうします)
で、さまざまなニーズに応えます(希望)、とにぎわいに貢献します(願望)、かあ、なんだか心配だなあ。
続きまして、整備状況ですが、先月の時点でほぼ出来上がっています、外側だけですが。
それもそのはず、そもそも市場というのは、側(ガワ)だけあればいいのです。
なので、中見はこんな感じになっています。
地下駐車場?
窓とかも全然無いし
ちょっと、、なあ、、
ちょっとというかだいぶ残念な感じ、、
残念どころか、、なんか間違ってんじゃなないか、、、と。
失敗の予兆アリアリな感じしません?
だって、市場っていうのはさあ、もっとダイナミックつーか、ドカーンとでっかくつーか、
たとえば、大田区の青果市場見てみます?
でっかい、屋根が素通しで明るい、夏の早朝は段々空が明るくなっていくのが分かるわけです。
いろんな野菜や花や青果物が集められて、それぞれに送られていく
飛行場みたいですよね。
ターレもフォークも人も荷物も整然とせわしなく行き交っております。
つづいて、大阪市中央卸売市場
ここも大空間に鮮魚の発泡箱がだだだだ-んと並んでいますよね。
もう少し規模ちっちゃいですが、なんと有名建築家がデザインした市場が、こちら山口県下関にある唐戸市場。
ここはコンクリートで大屋根がかけてあります。
だから、大空間なのに柱がない!フリーフロア。
施工はPC(プレキャストコンクリート)をやらしたら日本一の黒沢です。
http://www.kurosawakensetu.co.jp/works/karato.html
銚子港とつながった銚子魚市場なんか、もうマグロが直置きでごろごろしてます。
ここも建築物は巨大な傘みたいな大屋根です。
こういう場の雰囲気を生み出しているのが空間の骨組みにして、時間が経っても保ち続けることができる一番大事な建築デザインの王道なんだよ。
表面にお化粧パネル張ったりするのはしょせんハッタリなんだ。
それに比べて、なんやねん。
この豊洲のショボさは
なんか、適当な立体駐車場みたいな、市場心(しじょうごころ)みたいなもんが、空間に全っ然っ入っていない。
求められる空間の雰囲気を出すのが、真のデザインだから、屋根の上に緑化するのはデザインちゃう、これ設計したやつサボリ過ぎ。
⑤に続きます。
『築地市場の豊洲移転が不可能な理由』
連載1:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12175575070.html
連載2:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12176233153.html
連載3:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12177304039.html
連載4:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12177861238.html
連載5:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12179682327.html
連載6:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12180173429.html
連載7:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12181179050.html
連載8:http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12181631290.html
連載9:http://s.ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12182100325.html
7
ダメだ、こりゃ
素人目には、佐川急便(ヤマトでもいい)の制服着た人が
でっかい段ボール相手に作業するのに向いてるように見えます。
ただ柱が太すぎるので、フォークリフト同士やフォークリフトと荷物の衝突が起きそうな感じです。
少なくともナマモノの卸売市場…には見えません。
水産でも農産でも、ナマモノを買う場合は少々自然光が入るほうが目利きできると聞いたことがあります。
工業製品じゃないからそれぞれ個性があって、それが自然光のもとではちょっとした色の違いやツヤの違いになってあらわれる。鮮度なんか特に。
魚市場の目利きの仲買人さんなどはそれで産地までわかったりするはずです。
現地でパッキングされた輸入冷凍ものや乾物や菓子などの加工食品を扱うだけなら物流倉庫的なもので十分だと思いますが、設計者は、生鮮品とそうでない食べ物の性質の違いや、どうして「目利き」と言われる人が存在するのか、否、「目利き」と言われる人が存在することもご存じなかったのかもしれませんね。
やぶ北おこぜ
2016-09-16 00:28:45
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