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社員インタビュー 丸田桃子さん
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社員インタビュー 丸田桃子さん

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OriHime事業部
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OriHime事業部で、責任者として【イベント/PR支援】、【キャラバンカフェ】、【パイロットバイザー】の3チームを統括するマネージャーの丸田さん。入社のきっかけやチームの雰囲気、仕事のやりがいなどインタビューしました!
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丸田さんのご経歴や入社のきっかけを教えてください。
 大学卒業後からずっと企業のプロモーション活動をしていました。自動車、飲料、化粧品など様々な企業の製品をプロモーションする仕事で、イベントプロデューサーとして活動してきました。2012年にはイベントプロモーション会社を立ち上げ、2023年役員退任後にオリィ研究所に入社しました。
 個人と消費者をつなぐ橋渡し役を行う中で、一つの事業を突き詰めて、多くの人に伝えるということをやってみたいなという漠然とした思いがあったんです。どうしても、その時限り、一つの製品だけ、ということが広告業界には多いので。また、社会性のある事業に関わりたいという気持ちもあり、その二つが合致したのがオリィ研究所でした。
当社では「社会貢献性の高いサービスに携わりたい」という思いをもって入社する方が多いですね。丸田さんはどのようなきっかけでそのような思いを持つようになったのでしょうか。
 イベント広告は企業にとってはメリットであると思いますが、それが実際に困っている人を助けている仕事なのかは悩むところですよね。イベントが終わりクライアントからありがとうと言ってもらえても、はたしてそれで売上があがっているのか、本当に困っている人の助けになっているのか。お金はもらえても、達成感ややりがいというものはあまり感じなくなっていった気がします。
 今、パイロット(『OriHime』を遠隔操作して業務を行う方)からメッセージをもらったり、特別支援学校の生徒さんが成長していく姿を見られたりする方が自分にとってやりたかった仕事なんだなと、思っています。
利用者の方と近い距離であることがモチベーションにつながるということですね。
 そうですね。現場に出て『OriHime』の可能性を知っていただけた時はやはり「やっていてよかったな」と思える瞬間です。また、『OriHime』で通学している生徒さんが、リアルで通っているような感覚を得ながら無事に卒業されたという話を聞いた時も嬉しかったですね。他にも『OriHime』を必要とする人はたくさんいる、これはもう行動するしかないと思いました。
OriHime事業部の中で丸田さんが統括されている事業について教えてください。
 大きく分けて二つの事業があります。
 一つ目はスポンサーの対応です。現在分身ロボットカフェを支援してくださる企業様の対応をしています。キャラバンカフェと題し、これまで計4都市(福岡、札幌、広島、京都)で期間限定の分身ロボットカフェを実施しました。またキャラバンカフェ以外にも、『OriHime』でどんなことができるかを考えたり、一緒にイベントを実施したりといった活動も行っています。
 そして二つ目は継続的な導入を検討されている企業様や自治体様の対応です。『OriHime』を活用した宣伝やイベント実施のため課題やご希望をヒアリングし、計画作成や準備、当時の現場立ち会いまで、打ち合わせを重ねながら実現に向けて進めていきます。
現在チーム内での役割分担はどのようにされているのでしょうか? チームの雰囲気についても教えてください。
 多くのクライアントがいらっしゃるので、各メンバーそれぞれに担当のお客様がいるという感じです。課題解決から現場まで、また契約書など事務的な業務も含め、トータルで担当していますね。人員が多く必要な大型案件等の場合は複数メンバーで分担しながら対応します。チームワークが重要な案件もあれば、個人でお客様と向き合いながら進める案件もあるというイメージです。
 チームの雰囲気としては明るいメンバーが多いですね。現場自体が楽しいことを演出していくお仕事ですし、様々なバックグランドがあるパイロットたちとの交流を楽しむメンバーが多いです。現場が終わった後に飲みに行ったり、ゲームセンターに行ったり、ボーリングに行ったりすることもあります(笑)
 イベントが好き、イベントが終わった後の達成感を分かち合える、そんな人たちが集まっているチームかなと思います。
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丸田さんはCVO吉藤のFacebook求人掲載からの応募ですが、入社前後でギャップはありましたか?
 特にギャップというのはないですね。オリィさんも真面目な方という印象に変わりはなかったですし、決して役員然としているわけではないので、柔らかい、過ごしやすい空気のある会社だと思います。
 強いて言えば、この規模の会社にしては社内の手続き、契約書や稟議などの事務処理が多かったのは少し驚いたことですね。しっかりした体制を作った段階だとは思うのですが、もっとお客様に会いにいく時間を作りたいけど、その時間がなかなか取れないのは悩みです。事務をサポートしてくれるパート社員の方も募集し始めたところです。
お仕事される中で嬉しかったエピソードがあれば教えてください。
 たくさんありすぎて一つに決めるのが難しいですが(笑)
 共に働く方々の心を変えることが出来た時は嬉しいです。ご相談時はクールで『OriHime』に対してあまり理解していただけていないご様子だった担当者の方が、イベントの中で日々パイロットたちの活躍を感じてくださったようで、 最終日にパイロットが接続していない『OriHime』の頭を静かになでながら 「なんだか、愛、めばえてきちゃったなぁ……」と一言つぶやかれたんです。我々メンバーでガッツポーズしたくなる出来事でしたね。
誰かの心を変えられた瞬間、それは嬉しいエピソードですね! 丸田さんのお仕事では、イベントなどでパイロットと関わることも多いと思います。何か印象的なエピソードはありますか?
 そうですね。パイロットと一緒に働くことは多い部署です。一緒に新しい働き方を作ることを進めています。車いすのパイロットが地元のイベントで接客業務をしていた時、そのパイロットのご親族が見学に来られ「働いている姿を見られるなんて」と泣きながら喜ばれていたことがありました。イベントまで準備が大変でしたが、努力が報われた瞬間でしたね。
 遠く離れており、『OriHime』越しでの会話しかしていませんが、大切な同僚であり仲間という感覚があるので不思議ですよね。つい悩み相談もしちゃいます。忙しくて大変な時も多いですが、パイロットの皆さんとイベントを成功させたときの喜びは特別な経験です。
大変だったエピソードはありますか?
 キャラバンカフェはやはり大変なこともたくさんありましたね。場所の確保からメニューの調整、予約システム構築など、はじめての場所で一つのお店を立ち上げるわけですから、毎回かなり準備は必要です。
 『OriHime』の活用を地元にそのまま根付かせるにはどうしたらいいかという点が課題だといつも感じています。広島開催からは、キャラバンカフェをスタートとするのではなく、その前段階として障害者雇用に関するシンポジウムの実施や、地元企業様を回ったりして認知度を上げておくことなどを意識しました。
 また弊社にはテレワークに特化した人材紹介サービス「FLEEMEE」を展開する人材事業部がありますが、こういった他の事業部とも連携し、その分野により精通した社員が営業に回るといったこともするようになりました。それからオリィ研究所全体の取り組みを知っていただけるように、リーフレット構成も変更するなど打ち出し方も工夫しましたね。
 どうしても”カフェ”をやっていることがクローズアップされやすいですが、我々が目指しているのは外出困難な方々が社会とつながる選択肢を作ることであって、カフェは一つのモデルにすぎないので。こういったことを意識するようになってからは、キャラバンカフェ後もつながりが継続できていることが多いですね。
キャラバンカフェと同時に、特別支援学校と連携して遠隔就労体験プログラムも開催していますね。具体的にどういった内容なのでしょうか?
 キャラバンカフェを開催する地域の特別支援学校に在籍する生徒さんが、『OriHime』を使った接客を就労体験として行うという取り組みです。
 生徒さんのほとんどは働いた経験がなく、中には先生や保護者以外の外部の人との交流が少ない方もいます。プログラムでは、先輩パイロットが挨拶マナーや接客のイロハをゼロから伝え、個々の特性や状況に応じて接客方法を一緒に考えるなどサポートし、最終的には地元のキャラバンカフェで実際にお客様の接客を行っていただきます。
 楽しみながらとても意欲的に取り組まれている姿が印象的ですね。また、先生方や保護者の方々にとっても、生徒の皆さんが働く可能性を感じていただける機会として意義は大きいと思っています。日に日にレベルアップする様子を近くで見守ることができ、我々としてもその現場に立ち会えることは幸せです。
 お客様が外国の方で、先輩パイロットさんが英語で華麗に説明をしてサポートをした姿を『OriHime』越しで見た生徒さんが、それをきっかけに英語の勉強を始めた、という話を伺った時は嬉しかったですね。先輩パイロットさんのモチベーションの高さも素晴らしく、生徒さんがスキルアップするだけではなく、先輩たちのスキルも自然とアップしていく。双方にとってプラスの影響がある企画なのかなと思います。
チームとしては、今後どのようなことを目指していきたいでしょうか?
 やはり『OriHime』が活用される社会を目指すということが一番ですね。そのために、就労の実例作りと認知拡大は常に目標としているところです。できるだけ多くの方のところに出向き『OriHime』を実際に見て知っていただくことや、『OriHime』の魅力を知っていただくことを大切にしています。”共感と共創”ですね。あとはイベントでの収益を上げていくということももちろん変わらず重要と考えています。
現状感じているチームの課題はありますか?
 現在おかげさまでたくさんのクライアントがいらっしゃって、就労継続支援事業所への導入サポートや、自治体の実証実験への参加、企業様との共同実験など、案件も多岐にわたります。そういった中で、例えば特別支援学校の教育内容や就労継続支援事業所の仕組みなど、イベント運営のノウハウだけではなく、専門的な知識も必要になってきます。実際に障害のある方と交流する機会を作ることでどのような配慮をしたらいいのか学んだり、資格を取得したりするなどして、日々知識を広げていかないといけないというのは課題として感じています。
こんな人に入社してほしいというイメージはありますか?
 色々な方々と物怖じせずにコミュニケーションを取ることが好きな方に来ていただきたいなと思います。あとは責任あるコミュニケーションが取れる方ですね。『OriHime』という特殊な製品を理解し、それをどのように導入して、どのように社会を変えようとしているのかというゴールを見据えた上でお客様とコミュニケーションを取ることが大切だと思っています。
 ただ製品を勧めるのではなく、我々はどうしたいのかという理念をしっかりと持ち、お客様と向き合っていただける方とぜひ一緒にお仕事ができればと思います。
最後に、エントリーを検討されている方に向けてメッセージがあればお願いします。
 クライアントや現場で出会うお客様、各地にいるパイロットなど、日々様々な人との出会いが多く、そういった誰かを笑顔にできる仕事だと思います。遠隔でありながらも交流があり、笑いあえることが多く、特に特別支援学校の生徒さんがZoom越しに「楽しかった!」と笑顔で話してくださった時は嬉しかったです。
 人が好き、誰かに笑顔を届けたい、そんな思いをお持ちの方は、ぜひご応募お待ちしております!
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OriHime事業部では、イベントコーディネートメンバーと、事務サポートパート社員を募集しています。応募はこちらから!
インタビュー:2024年3月末
編集日:2024年4月26日
文:増田
編集:笹川