判決文の写し偽造し逮捕された弁護士に退会命令 県弁護士会

裁判の判決文の写しを偽造し依頼者らに送ったとして逮捕された34歳の弁護士について、福岡県弁護士会は、逮捕容疑のほか預かり金の着服などが確認されたとして、退会命令の処分にしました。
退会命令を受けたのは、福岡県弁護士会に所属する竹内佑記弁護士(34)です。
竹内弁護士は、登記手続きの依頼を放置していたことの発覚を免れようと、裁判の判決文の写しを偽造し依頼者らに送ったとして、9月、有印公文書偽造などの疑いで福岡地方検察庁に逮捕されました。
県弁護士会によりますと、事件の被害者側から弁護士会にも苦情が寄せられるなどしたため調査した結果、竹内弁護士は▼今回の逮捕容疑のほか、▼2022年から去年にかけて成年後見人として管理していた複数の口座から金を引き出すなどしてあわせておよそ180万円を着服していたことなども確認されたということです。
退会命令は、除名に次ぐ懲戒処分で、弁護士の資格までは失わないものの、事実上、弁護士としての活動ができなくなるということです。
県弁護士会の徳永響会長は福岡市で開いた記者会見で、「弁護士が多大なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と述べました。

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