中日は19日、バンテリンドームで全体練習を行った。練習開始前には18日の阪神戦後、今季限りでの退任表明した立浪和義監督(55)がコーチ、選手、スタッフに退任報告を行った。

将来の4番候補と位置づけられ、立浪体制1年目から出場機会が与えられながらも故障に苦しみ、十分な結果を残せなかった石川昂弥内野手(23)は「タイミング的に急だったのでビックリしています。(ミーティングの話で)『勝たせてあげられなくて申し訳ない』という言葉はすごく頭に残っています」と神妙な表情で話した。

現役ドラフトでDeNAから移籍し、2年連続20本塁打をマークするなど、一気に覚醒した細川成也外野手(26)は「僕としては勝たせてあげられなくて申し訳ないという気持ちがあります」と指揮官の退任報告にショックが隠せない。「急に知らされたのでびっくりしました。クビ寸前だった僕をドラゴンズに拾っていただき、試合に使ってもらった。感謝しかない。これから野球をしていく中でもっと結果を出して、成長する姿を見せたいと思う」と去りゆく指揮官にさらなる活躍を誓った。

また、22年シーズンからローテーション入りし、4年目の今季は防御率1・28で初タイトルを射程内に入れている高橋宏斗投手(18)も、沈痛な面持ちで練習に参加。「(退任の)決断をされたのが昨日の試合になったということは僕にも責任がある」と6回3失点で敗戦投手となった前日の試合結果を悔やんだが、まずは、残り2回1/3となったシーズン規定投球回到達でのタイトル獲得に照準を定めた。

就任3年目の立浪監督は球団初となる2年連続最下位からの巻き返しを期したが、18日の阪神戦にも敗れて最下位に転落し、責任を取っての辞任を表明していた。3年連続最下位の屈辱は回避すべく、残り9試合、全力で指揮を執る。

【関連記事】中日ニュース一覧