「黄金のレガシー」ベンチマークソフトについて
皆さんこんにちは、ファイナルファンタジーXIVプロデューサー兼ディレクターの吉田です。
先日リリースさせていただいた、FFXIV7.0ベンチマークソフトについて多数のフィードバックありがとうございます。
全リージョンのフィードバックを細かく調査させていただいておりますが、好意的なフィードバックやご反応をいただくと同時に、不安になられていらっしゃる方もおり、それらの要因について現状をご報告いたします。
① ベンチマークソフトに付属しているキャラクターメイキングシステムの環境について
こちらのキャラクターメイキングシステムは、10年前の『新生エオルゼア』リリースに合わせて環境を設定したものでした。当時PlayStation 3版を含めたクオリティを想定し、できるだけ当時のテクスチャ解像度やシェーダーを活かすために、実際のゲームと同じ処理ではありますが、天候等は複数を組み合わせて作成した独自のものになっています。また、光源についてもあえて逆光を活かす形になっており、むしろ今回のグラフィックスアップデートの内容に対しては、悪影響を及ぼすものとなっていました。
こちらについては、環境を今回に合わせて変更すべきでしたが、『黄金のレガシー』本編の作業、および、ゲーム本編側のグラフィックスアップデートチューニングを優先したため、対応が漏れておりました。申し訳ございません。
現在、本編側のキャラクターメイキングシステム、およびベンチマークソフトのキャラクターメイキングシステムの背景フィールドにおける光源環境の見直しを迅速に進めており、準備が整い次第、ベンチマークソフトの差し替えを行わせていただく予定です。
グラフィックスアップデート実装に合わせ、ゲーム本編そのものの環境を適用することで、以下のようなポイントはそもそも解消されていきます。
- A.瞳のハイライトが入らず、瞳に生気が無くなってしまっている
- B.逆光によりライトが正しく適用されず、顔の凹凸が無くなってしまっている
- C.キャラメイク用の特殊天候によって艶表現が消失、あるいは過剰に表示されてしまう
上記A~Cの項目の大部分は、前述しました現在のキャラクターメイキングシステム環境用に作成した、特殊な設定が悪影響を及ぼしているものであり、これらを変更することで大幅に改善されますので、ベンチマークソフトの更新まで、今少しお時間をいただけますと幸いです。
② 部分的なデータ/処理の不具合について
フィードバックいただいた項目において、各リージョンのフォーラム /SNS等を中心に広くご意見を拝見し、ピンポイントなものについて精査を行いましたが、膨大なデータを調整していることにより、データあるいは一部処理において、不具合があることが判明いたしました。ご迷惑をおかけしており、大変申し訳ございません。
これらの不具合については、当然ながら『黄金のレガシー』マスターアップに向け、どんどん修正が行われていますが、ベンチマークソフトへの適用漏れや、単純なデータミスなどが不具合の原因となっております。
これらの不具合は以下のようなケースに該当しています。
- A.特定種族や部位のテクスチャ高解像度のベンチマークソフトへの導入漏れ
- B.一部特殊な処理の不具合修正の導入漏れ
- C.一部種族や環境下において首のラインが出てしまう不具合の修正導入漏れ
- D.一部種族の口の中のスケールデータ修正導入漏れ
上記に挙げましたような不具合の例は、これですべてではありませんが、修正を行うことで正しく動作するようになりますので、修正までお待ちいただけますと幸いです。もちろん『黄金のレガシー』本編でもこれらの不具合は修正してまいります。
③ 7.0ベンチマークソフトの修正と差し替えについて
上記①②を解消していくため、修正を進めベンチマークソフトの差し替えを予定しておりますが、環境の再構築と不具合の精査に時間を要するため、差し替えを行う時期や目途につきましては、あらためてお知らせさせていただきます。
また、いただいたフィードバックの中で、反映させていただけるものは、調整検討を行いつつ可能な範囲で、ベンチマークソフトの更新、および『黄金のレガシー』本編へと適用を行っていきます。
(ただし、リリース時期の問題もあるため、ベンチマークソフトと本編で多少の差異は出るかと思います)
ご不安点、懸念点の解消まで、今少しお時間をいただくことになり恐縮ですが、7月2日のグラフィックスアップデートを含む『黄金のレガシー』リリースに向け 、全力で稼働しておりますので、引き続きよろしくお願いいたします!
ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクター
吉田 直樹