先日、デレステことアイドルマスター シンデレラガールズ　スターライトステージが9周年を迎えた。
そして、それに伴って発表された新機能の一つに「営業のオート再出発」があった。

これは、営業に関する操作の手間を減らせる良い機能…だと期待した。
しかし、フタを開けてみれば、(少なくとも自分にとっては) 全然役に立たないゴミ機能だった。

デレステにおける営業

デレステにおける「営業」とは、

1. アイドルと営業の内容を選んで「営業」を開始する

2. 選んだ内容によって設定された時間が経過すると、結果の確認が可能になる

3. 結果を確認すると、アイドルのファン数・マニー・経験値・イベント用のポイントやアイテムなどの報酬が手に入る

というものである。

効率よく報酬を獲得するため、結果の確認が可能になってからできるだけ早く確認し、次の「営業」を開始したくなる。
そこで、自分の場合、自分にとって操作がしやすいタイミングで確認が発生するよう、

• 9時頃から、10時間かかる「営業」

• 19時頃から、4時間かかる「営業」

• 23時頃から、10時間かかる「営業」

を開始し、24時間周期で回るようにしている。
かつては、イベントによっては10時間かかる「営業」が1日1回しかできず、これが実現できないことがあった。
しかし、現在ではプロデュース方針が導入され、その中の「営業回数アップ」を有効化しているので、常に10時間かかる「営業」を1日2回(以上)できるようになり、回しやすくなった。

以下、「n時間かかる『営業』」のことを「n時間営業」と呼ぶ。

「営業のオート再出発」に期待したこと

自分は、「営業のオート再出発」が導入されると聞いて、以下のように便利になると期待した。
しかし、後に述べるように、これらのことは実現されなかった。

イベントの間ずっと10時間営業を流しっぱなしにできる

もともと10時間営業を1日2回できるイベントでは、プロデュース方針の効果により、10時間営業を1日3回できる。
すると、この3回を消化するのにかかる時間は10時間×3＝30時間であり、これは1日、すなわち24時間を超える。
ということは、常に再実行が可能である (回数を使い切る前に日付が変わって回数が回復する) ため、オートで再実行してくれるのであれば手動で営業を切り替えたり再出発することなく、イベント中ずっと10時間営業を実行し続けられるはずだ…と考えた。
さらに、これが実現すれば、営業の結果が確認できるようになるタイミングを寝過ごすなどして逃しても、オートで再実行してくれるので効率に影響を与えずにすむはずである。

…実現すればね。

勧誘チャレンジの信頼度を手間なく稼げる

9周年に伴い、営業の (オート再出発を含む) アップデートとともに、「SSレアアイドル勧誘チャレンジ」の開催が予告されていた。
これは、対象のSSレアアイドルを1人選択し、期間中の行動によって「信頼度」を必要な量貯めると、選択したアイドルを獲得できたり他の報酬が貰えたりするものである。
この「信頼度」を貯めるための行動の一つに、営業をすることがある。
「信頼度」が貯まる営業の回数がけっこう多いため、1時間営業を繰り返すことにより回数を稼ぐのが通例であった。
「オート再出発」が無い場合、当然この繰り返しは手動で行うのである。

しかし、「オート再出発」があれば、手を煩わせずともこの回数稼ぎが可能になるだろうと期待した。
営業の操作を1日に3回だけ行う通常の運用時と異なり、1日に24回行いたいこの運用時は、「オート再出発」はかなり強力な力を発揮するだろうと考えた。
「オート再出発」の導入の予告とともに「勧誘チャレンジ」の開催も予告されたので、これは「オート再出発」が力を発揮する絶好の機会だろうと考えた。

…しかし、実際はそうではなかった。

「営業のオート再出発」の現実

このような期待をしていた「営業のオート再出発」だが、いざ解禁されてみると、思ったような便利なものではなかった。
それだけでなく、操作の手間も増やす有害なものであった。
非常にがっかりである。

以下に、具体的に現状の「営業のオート再出発」がダメな点を記す。

再出発できる営業でもオート再出発してくれないことがある

「営業のオート再出発」の解禁初日、15時に「営業のオート再出発」を含むアップデートが解禁された。
これと同時に、イベントも始まった。
そこで、自分はとりあえず通常通り19時頃に4時間営業を実行し、続いて23時頃に10時間営業を実行した。
「営業のオート再出発」が期待通り動いてくれるのであれば、この10時間営業が次の9時頃に再実行され、その後も回ってくれるだろう…と考えながら。

しかし、現実はそうではなかった。

次の9時頃、なんと営業がオート再出発されず、止まったのである。

日付が変わって最初の営業操作タイミングであり、再出発できる回数は残っているはずである。
この画像を見るとわかるとおり、再出発できる回数を表す表示が「1/3」となっており、再出発できる回数が残っていることが確認できる。
何より、ここで「まとめて確認」を行った画面で「再出発」を押せば再出発できたので、再出発できることは確定である。

他のプロデューサー (プレイヤー) からの報告も合わせると、どうやら「日付が変わったら再出発しない」という不親切設計のようである。
これでは、前述の「イベント中10時間営業を流しっぱなし」は実現できない。
非常に残念である。

営業を切り替えたいタイミングでも強制的に再出発され、中止の手間がかかる

残念ながら10時間営業を流しっぱなしにはできなそうなので、これまで通りの「10時間営業→4時間営業→10時間営業」で回すことにした。
しかし、今度は10時間営業から4時間営業に切り替えるタイミング (19時頃)、および4時間営業から10時間営業に切り替えるタイミング (23時頃) では、(自分にとっては不要なのに) オート再出発できると判定される。
しかも、オート再出発できる場合、強制的にオート再出発してしまうようであり、今のところ無効化する方法は見つかっていない。
そのため、次の営業を開始する前に、無駄にオート再出発しやがった営業をわざわざ1個ずつ中止の操作をする必要が発生した。
現在、営業の結果の確認や短縮はまとめて行うことができるが、中止はまとめて行う方法が見つかっていない。

アップデートから数日経って慣れてきて、この中止の操作は実はあまり大きな負担ではないと思えるようにはなってきたが、それでも余計な手間が増えたのはいただけない。
さらに、ゲーム上は気にしなくていいかもしれないが、アイドルたちにとっても最近現れた謎の存在に「もう1回営業に行け！」と言われ、その直後にプロデューサーに「その営業は中止だ！戻って来い！(あのバカ勝手なことしやがって…)」と言われるというのは、負担が大きいだろう。
たまの中止であればまだしも、これを毎日やられるのはたまったもんではないだろう。
パワーハラスメントで訴えられてBAN…とか無いよな？

1時間営業が1日数回しかできない

(少なくとも自分にとっては) 通常の運用時には再出発するべきときには再出発せず、再出発しないべきときには再出発して中止の手間を増やすダメ機能であることがわかった「営業のオート再出発」。
だが、まだ1時間営業を回しまくる勧誘チャレンジなら活躍できる…そう思っていたときが僕にもありました。
そう、1時間営業を回しまくる勧誘チャレンジ (関係代名詞の制限用法) ならね…。

イベントが終わり、勧誘チャレンジも始まっているのでいざ1時間営業を回そうとしたところ…なんとすぐに営業が止まってしまった。
確認すると、アップデート前は1日の回数無制限でできていたはずの1時間営業が、なんと1日2回しかできなくなっているではないか。

しかもこれはプロデュース方針で1回増やした後の回数であり、増やしていなければ1日1回しかできないということである。
これでは再出発もへったくれもないではないか。

今回見たところ、1時間営業は3エリアにあり、合計1日6回できるようだったが、それでもオート再出発があまり役に立たないということには変わりない。
とはいえ、一応1種類につき1回だけはオート再出発してくれるので、この記事のタイトルは「100%」ではなく「99.9%」害しかない、なのである。

「1時間営業が1日数回しかできない」というのは「営業のオート再出発」自体の問題点ではないが、「営業のオート再出発」が活躍する機会を大きく減らし、(中止操作の手間が増えるという) 害をさらに際立たせるのに一役買っているだろう。

まとめ

自分は、「営業のオート再出発」機能が追加されると聞いて、

• イベント時は、営業を切り替えることなく10時間営業を回しっぱなしにできる

• 勧誘チャレンジ時は、手間なく1時間営業を回して信頼度を稼げる

ことを期待した。
しかし、フタを開けてみると

• 日付が変わると再出発できる営業でも再出発してくれなくなるようで、役に立たない

• 強制的に再出発されるため、営業の切り替え時には中止操作の手間が増えた

• 1時間営業が1種類につき1日2回しかできなくなり、回せない

という (少なくとも自分にとっては) ゴミ機能だったので、非常にがっかりした。

とはいえ、「営業のオート再出発」はまだできたばかりの機能なので、今後改善されることを期待したい。