2024.09.11
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大人でも難しい、たった3秒で「330円、726円、1155円、957円の約数」を解く方法…意外と日常に役に立つ

西岡 壱誠 プロフィール

では、133に、7を足してみましょう。すると、140になりました。140は7の倍数ですよね? だって、「2×7」が14で、「14×10」で140です。

だから140は7の倍数だというのはみなさんすぐにピンと来ると思います。そして、140は「133+7」ですから、140が7の倍数なら、133も7の倍数になるとわかります。

一見難しそうな数字でも、約数がすんなり見つかる

このように、「この倍数になるかな?」という数を足したり引いたりして、キリがいい数(たとえば1の位が0になるような数)につくれるかどうか試行錯誤すれば、答えが出るわけです。

先ほどの「207÷138」のとき、207と138の約数ってみなさんはどう出しましたか?

僕は、次のように考えました。138は先ほどの方法で考えれば明らかに2の倍数で、
「138÷2=69」と計算できます。次に、69は先ほどの方法で考えればすべての桁の数が3の倍数なので明らかに3の倍数で、「69÷3=23」と計算できますよね。だから138=2×3×23だとわかります。

 

その上で、「じゃあ、207は23の倍数だろうか?」という疑問を持ったのですが、これに関してはすぐにわかりました。

だって、207に23を足したら、230になりますよね?230は明らかに23の倍数ですから、207も23の倍数だとわかります。

このように、約数を理解することができれば、数を分解して物事を理解しやすくなっていきます。

分解というのは、重要な算数の武器の一つです。

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