ちょっとエピソードを紹介しましょう。
僕が友達4人と文房具店に行ったときのこと。4人のお会計が、それぞれ「330円」「726円」「1155円」「957円」でした。
東大生の友達がこう言いました。「この4つの数字に共通する約数はなんでしょうか?」と。
え? なんだろう? と僕が考えていると、すぐに別の友達がこう言いました「簡単だよ、11だ」と。
答えを出すのが速いなぁ、と思ったのですが、実は「11」には1つのカラクリがありました。みなさんは、なぜ彼がすぐに答えがわかったのか、わかりますか?
ポイントは、この数字が「お会計」だったことです。購入したすべての商品に消費税が10%かかるんです。
10%の消費税がかかるということは、お会計の金額は1.1倍された後のものであり、つまりはほとんどの場合11の倍数になっているのです。
・300円(商品の値段)×1.1(消費税分)=330円
・660円(商品の値段)×1.1(消費税分)=726円
・1050円(商品の値段)×1.1(消費税分)=1155円
・(870円商品の値段)×1.1(消費税分)=957円
例外的に、1.1倍して小数が出る場合は切り捨てになるので、すべてが11の倍数というわけではないのですが、それでも多くの場合、お店で買った商品の値段は11の倍数になっているわけですね。だから彼は、すぐに「11」と答えられたのです。