天城型巡洋戦艦 1番艦 天城
現行バージョンの船体は天城型に史実の長門同様の改装を行ったIFモデルと思われる。
この迷彩を付けるとSE音も変化する。
性能諸元
・基本性能
Tier | 7 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 派生元 | 長門 |
国家 | 日本 | 派生先 | 出雲 |
生存性 | 継戦能力 | (A) 59,300 (B) 62,300 | |
装甲 | 19mm-254mm ・防郭 76mm-254mm ・艦首/艦尾 32mm-254mm ・砲郭 19mm-30mm ・装甲甲板 25mm-95mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 43% | |
機動性 | 最大速力 | (初期) 28.1ノット[kt] (後期) 30.0ノット[kt] | |
旋回半径 | 870m | ||
転舵所要時間 | (A) 20.8秒 (B) 17.3秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 15.6km | - | - | 0.0km | 15.1km | |
航空発見距離 | 12.5km | - | 0.0km | 14.0km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-C | mod.1 | 15.7km | ||
mod.2 | 17.2km |
・兵装
主兵装 | 船体 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率) | 装填 | 180度旋回 | 最大範囲 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 410mm/45 , 5基×2門 | HE弾 6500(30%) AP弾 12000 | 30秒/発 | 41.9秒 | 初期 214m 後期 227m |
副兵装 | 船体 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメージ(火災率) | 発射速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A-B | 127mm/40 Type89 , 8基×2門 140mm/50 3rd Year Type , 16基×1門 | HE弾 2100(8%) HE弾 2400(10%) | 10.0発/分 7.5発/分 | 5.0km 5.0km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | 13mm/76 Type93 4連装 | 12基×4門 | 59 | 1.2km | |
25mm/60 Type96 mod.1 | 42基×1門 | 76 | 3.1km | ||
127mm/40 Type89 A1 | 8基×2門 | 81 | 5.0km | ||
B | 25mm/60 Type96 mod.1 | 18基×1門 | 32 | 3.1km | |
25mm/60 Type96 連装 mod.1 | 24基×2門 | 120 | 3.1km | ||
25mm/60 Type96 3連装 mod.1 | 12基×3門 | 73 | 3.1km | ||
127mm/40 Type89 A1 | 8基×2門 | 81 | 5.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ | ○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | ||
3 | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 | |
4 | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 | |
魚雷発射管改良3 | -15%:魚雷発射管装填時間 +50%:魚雷発射管の損傷(機能停止)の発生率 | ||
副砲改良3 | -20%:副砲装填時間 |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (-) | ━ | モジュールスロット2 (-) | ━ | 次の軍艦1 (-/-) | ━ | 次の軍艦2 (-/-) |
船体 | ||
---|---|---|
モジュール名 | 購入クレジット | |
主砲 | ||
モジュール名 | 購入クレジット | |
魚雷 | ||
モジュール名 | 購入クレジット | |
主機(エンジン) | ||
モジュール名 | 購入クレジット | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
モジュール名 | 購入クレジット |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:10秒 消耗品の準備時間:80秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 3回 | 消耗品の動作時間:10秒 消耗品の準備時間:80秒 回復:0.5% HP/秒 | |
十字キー右(いずれか選択) | |||
水上戦闘機 | 4回 | 消耗品の動作時間:90秒 消耗品の準備時間:180秒 HP:x 秒間平均ダメージ:55 | |
着弾観測機 | 4回 | 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:200秒 動作中の自艦の砲安定性:+10% | |
強化型副砲照準器 | 3 回 | 副砲の安定性:+100% 副砲の散布界:-50% 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:160秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
41cm砲を搭載する天城型巡洋戦艦の設計は、土佐型戦艦を基に開発されました。
原型に比べて装甲が削減された一方、速力は向上していました。4隻が起工されましたが、
1922年のワシントン海軍軍縮条約の締結に伴い、その建造は中断され、1番艦天城および2
番艦赤城については空母への改装が計画されました。そして赤城は空母として完成したも
のの、天城は1923年の関東大震災で船体が大破し、他の2隻と併せて解体されました。
解説
- 概要
日本Tier7戦艦。Kongo以来の巡洋戦艦(BC)に分類される艦である。
- 抗堪性
本家PC版とは異なり、HPは前級から減少している。同格最高峰のVladivostokからは11000以上突き放され、なんと本艦のHPを1.5倍してもグローサーに及ばない。
艦首・艦尾の装甲が25mmから32mmとなり、457mmのAP弾までなら弾けるようになったため、40.6cm砲に艦首・艦尾を強制貫通されるようなことはなくなった。ただし460mm砲だけは例外。とはいえ殆どの船は艦首・艦尾を強制貫通されるため、仕方がない。受け止める時は少し傾けると良い。
甲板なども32mmとなっており、対AP弾耐性は大きく上がったものの、依然として艦長スキルで補った152mm砲や203mm砲が刺さる点は要注意。
いわゆる巡洋戦艦に分類される艦のため、速力が高い代わりに装甲厚は犠牲となっている。とはいえVPが小さく水面下にあるうえ、VP本体の水平甲板の厚さは最低でも76mmあり、加えて艦尾部分に側面の装甲を延長する形で254mmの装甲があることから、腹を晒した場合こそ柔らかいものの、傾けさえすればむしろかなり硬いと言っても過言ではない。敵戦艦に腹を晒すと大打撃を受けるのは全ての艦共通であり、本艦だけの問題ではない。
また、対水雷防御が43%と充実しており、腹部で魚雷を受けた場合被ダメージ量を半分近くまで減らせる。とはいえ日駆の魚雷は1本あたりのダメージ量が2万前後と多いため、油断は厳禁。
- 主砲
搭載している砲は前級と全く同じもの。砲塔が1基追加され、5基10門となる。これはTier7において最も多い門数である。*1
砲塔旋回速度やリロード速度も向上し扱いやすくなっている他、他国戦艦と比べて高精度なため対戦艦、対巡洋艦、対駆逐艦とあらゆるシチュエーションで活躍できる。艦首・艦尾を向けているなど、AP弾が通らない相手にはHE弾を撃ちこむと良い。
特徴ともなる3基の後部主砲の砲旋回角は、3基とも35度程度(初期位置の後ろ向きから左右に145度)まで前を向けられるため防御姿勢を取りながらの全門斉射が容易となっている。
分厚い艦尾装甲、高い速度も相まって相手に背を向けての引き打ちが強力である。
- 副砲
片舷に8門ずつの12.7cm砲と14cm砲が搭載される。これは片舷に球磨と吹雪3隻分の砲力が載っているのとほぼ同じである。初期状態の射程は長門と同等の5.3kmでありアップグレードやスキルで強化すれば7.6kmまで嵩上げすることが可能となる。
肉薄してくる駆逐艦や巡洋艦に対して馬鹿にならない火力を発揮し、視覚的にもかなりのプレッシャーを与えられるため副砲を強化するのも悪くは無い。戦艦に対しても接近戦において12.7cm砲が着火してくれるので相手に動揺を誘いこちらが有利になる?、かもしれない。
- 機動力
初期状態から28.4ノットの高速を発揮し、機関改装後は30ノットに達し巡洋戦艦らしい高速を発揮する。陣地転換などでのストレスは全くないだろう。ただし舵の応答速度は長門と比較し5秒ほど遅くなり、旋回半径も悪化しているため咄嗟の魚雷回避が難しくなっている。アップグレード(操舵装置改良2)を装備して少しでも補ったほうが良いだろう。また魚雷発見距離を延長できる艦長スキルの採用も候補に入る。しかし艦の速度そのものは速いため旋回を開始すると想像以上に速く曲がることができる。
加速アップグレードを採用した場合取り回しは難しくなるものの、超重巡洋艦とでもいうべき軽快な加減速挙動で相手戦艦の遠距離砲撃を避け、かつ容易に再加速できるようになる(20秒ほどで完全停止から20ノットまで到達し、10秒ほどで30ノットから15ノットに減速する)。
装甲特性を活かせば戦場の出入りを繰り返すことで巡洋艦への強力なフォローを粘り強く行える。とはいえ、半速から完全停止には思いの外時間がかかるので過信は禁物。島の影で接岸を利用して反転するなど、隙を晒さない運用と予測性の強い防御挙動が肝要になる。
- 対空
A船体では対空機銃が低ダメージ、かつ短射程であり雷撃機にしろ爆撃機にしろ爆弾や魚雷投下後にしか発砲せず攻撃機に対してほぼ無力である。
B船体に改装することによって対空機銃の射程が3.1kmに統一されかなりの数の銃座が増設される。アップグレードや艦長スキルで底上げすることで日本ツリーの戦艦にしてはかなり強力な対空射撃を行うことができるようになる。とは言え単艦で艦載機を対処できるほどではなく、船体の長さが大和並みに伸びるので常に味方のフォローを得られる場所で行動することが重要となる。
- 隠蔽性
前級と比べてわずかに悪化し同格では悪いものの、隠蔽システム改良1が搭載できるため、隠蔽特化で13.0kmまで縮まり、かなり動きやすくなる。
- 総評
金剛の機動性、扶桑の手数、長門の砲威力の全てを兼ね備えた万能艦である。すべてのステータスが優秀なため、様々な種類のスキル・アップグレード編成で戦える。ただし、それは他国も同じ。優秀な砲性能を持つ他国の巡洋艦や、強力な魚雷を叩き込んでくる駆逐艦など、高Tier帯における戦艦の状況はかなり険しい。
自艦の性能に慢心することなく、これまで以上に繊細な操艦と状況判断が必要となってくる。
史実
天城型巡洋戦艦は、八八艦隊計画にて計画・起工された巡洋戦艦。
本級は戦艦八隻・巡洋戦艦八隻を中核とした八八艦隊計画の巡洋戦艦第一陣として四隻が計画された。
大正5年10月9日にB58~B61の計4案、大正8年3月13日にはB62~64及びこれらの派生案が提出され、最終的にB64’案が承認された。
起工前の大正9年9月には原案での後方に僅かに傾斜した二本煙突は逆Y字型の結合煙突に改められた(画像)。これは長門型戦艦で発覚した排煙問題に対応したものだと考えられる。
大正9年に「天城」「赤城」、翌10年に「高雄」「愛宕」を起工したが、大正11年2月に採択されたワシントン海軍軍縮条約により計画中止となった。
高雄、愛宕は破棄され解体処分に、天城、赤城は航空母艦への改装が決定し赤城?は1927年に航空母艦として就役したものの、天城は1923年の関東大震災に被災して船台上で大破、代艦に破棄予定であった戦艦加賀が選ばれたため解体処分となった。破棄された3艦の名前の内高雄、愛宕は高雄型重巡洋艦に、天城は雲龍型航空母艦に引き継がれている。
余談ではあるが、解体された天城の一部は横須賀海軍工廠内の浮き桟橋の材料として使用され、旧日本海軍施設を引き継いだアメリカ海軍も「10-11号バース」としてその浮き桟橋を使用していた。
2007年にジャパン マリンユナイテッド横浜事業所磯子工場に移動し、現在も引き続き活用されている。
ゲーム中の船体は搭載されている対空砲の数や艦橋の形から推測するにおそらく「もし天城型が巡洋戦艦として就役し、近代化改装を受けたら」というifを再現しているのであろう。当然ながら天城型4隻の内巡洋戦艦として就役したものは存在しないため架空のモデリングである。
ちなみに、2連装5基というレイアウトは当時の砲塔及び砲を動かす水圧機の性能の問題(後述)で当時有利であるとされていた3連装にすることが出来なかったため、スペースを取るが砲塔を増やすことで門数を増やす方法を取ったためである。
※水圧機について
八八艦隊全艦及びそれ以前の戦艦は建造時、砲塔の旋回、砲の俯仰、装填装置のみならず駐退機も水圧機で制御していたため2門同時発射した際、駐退機の負担が大きくなり装填が極端に遅くなるという問題が発生していた。このため交互打ちを基本としこれを「一斉打方」としていた。この問題は長門が1935年の改装の際まで改善されておらず、おそらく天城を始めとした八八艦隊も同時期まで改善されなかったであろう。
また当時の米戦艦は本ゲームにも登場するニューメキシコを見る通り建造時から3連装をすでに採用していたが、故障や散布界の広さ(命中率の低さ)に悩まされていた。近代化改装により主砲がMark 7 14インチ(50口径)砲に換装されたことや海軍休日における技術の進歩により太平洋戦争前には許容範囲まで改善されている。
小ネタ
八八艦隊計画は膨大な費用が掛かるため、天城型を同型12隻の建造計画とすることで量産効果によるコスト低減が図られたであろう、という考察もある。
また、大正九年の覚書で八八艦隊計画で建造される八隻の戦艦のうち六隻を土佐型(既に長門・陸奥が建造されているため)、八隻の巡洋戦艦全てを天城型とする案もあった。
天城型戦艦の全長は252.37mと大和型戦艦の263.0mに迫るものである。しかし、これは大和型戦艦が設計段階でいかに全長を切り詰めたか、という指標にもなる。(全長が長いと敵にとって狙いやすい)
ちなみに空母に改造された2番艦、赤城の全長は260.67mである。
竣工時の本級はTier7戦艦愛鷹(三番艦高雄の計画艦名)として実装されている。
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