レバノンの首都ベイルートなどで17日、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーが使うポケットベルのような通信機器が次々に爆発しました。
イラン政府系のメヘル通信は、レバノンに駐在するイラン大使が爆発で負傷したと報道。イスラエルによるサイバー攻撃との未確認情報がある、と伝えました。
ヒズボラの当局者はロイターに、イスラエルと国境をまたいだ戦闘が続く中で「最大の治安の乱れだ」と語ったといいます。
■■■9月18日(日本時間)の動き■■■
台湾企業「通信機器を製造したのはハンガリーの企業」
レバノンでイスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらが使っているポケットベルのような通信機器が相次いで爆発した事件で、「通信機器の製造元」と報じられた台湾のゴールド・アポロ社は18日、報道陣に対し、爆発した機種を製造したのは、ハンガリーの首都ブダペストに拠点を置く「BAC CONSULTING KFT.」だと説明した。ゴールド・アポロ社はBAC社にブランド使用権を認めているという。
台湾企業「通信機器は『BAC社が製造』」
米紙ニューヨーク・タイムズが爆発物の仕掛けられたポケベルの製造元だと報じた台湾のゴールド・アポロ社は18日、同紙が報じた型番の製品は「BAC」という企業が生産、販売しているものだと明らかにした。
ゴールド・アポロ社は報道陣に配布した声明で、同社はBAC社にブランド使用権を認めており、爆発した通信機器の製造にゴールド・アポロ社は関わっていないと説明した。
報道陣の前に姿をみせたゴールド・アポロ社の許清光会長は、BAC社がどの国のどのような企業かについて報道陣から問われたが、明らかにしなかった。
台湾企業、ポケベルはブランドの使用権限もつ欧州企業が製造
台湾のゴールド・アポロ社の創業者は18日、レバノンで相次いで爆発した、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらのポケベルについて、同社が製造したものではないと報道陣に語った。ロイター通信が伝えた。
創業者は「その製品(ポケベル)は私たちのものではない。わたしたちのブランドがついていただけ」と述べた。爆発したポケベルは同社のブランド使用の権利を持つ欧州企業が製造したと説明。欧州企業の社名は明らかにしなかった。ゴールド・アポロ社もこの事件の被害者だと付け加えた。
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