問題46(1-121).18歳の男性。黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus) 感梁による肺膿瘍がみられ、コンサルテーション受診。1週間前に発熱と咳をきたすまで、何もなく、健康体だったという。
傷病者との接触はなく、夏の受診である。病歴で重要なのは、窩および肛門周囲膿瘍に対する切開排膿歴である。このエピソードが何度起きたのか正確には思い出せないが、思い出せる範囲内でも5回以上繰り返しているという。リンパ節が徐々に大きくなり、破裂して自然排膿したこともあるという。
また,頻繁にアフタ性瘍が生じ,湿疹として治療された経験もある。身体所見上,身長は160cm、体調が優れない感じで,39.6°Cの発熱がある。頭皮と眼周囲に湿疹性皮膚炎を認める。
左肺底部に断続性ラ音を聴取する。腋窩リンパ節腫脹は両側性で圧痛がある。また,脾腫がみられる。血液所見は白血球数が12,500/4L (好中球94%),ヘモグロビンが11.3g/dlL、ヘマトクリットが34.2%,
血小板数が32万/4L。リンパ節生検で,肉芽腫性炎症が認められた。この患者でみつかる可能性が最も高い検査結果はどれか。
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