10%経費流用に関する事務局の見解
9月9日(月)のこと。
午前中の電話
午前中に事業再構築補助金事務局から電話がありました。
秋月電子で購入したICが税込み表示だったので、税抜きに直したときの小数点以下の0.45454円をどうするかみたいな話をしてきています。
「そもそも先週の金曜日に指摘された事項を言われた通りに直しただけだから、先週の金曜日でストップしていた審査が再開するんじゃないの?審査はいつ終わるのか?」
と聞いたら、「遅くとも11日には終わります」ということだったので?
「はぁ(# ゚Д゚)!? 金曜日にもう終わりと言われていて止められたのが再開しただけでしょ、これから何をまた審査するの!?」と聞いたのですが、しどろもどろとしながら、何も言っていないことを言っています。
夕方の電話
電話で「試作して廃棄した部品の原価は対象外となります」と言ってきました。
私は「廃棄した部品の原価については先週の金曜日に指摘されなかったから承認されたんじゃないの?」と言ったところ、
「見落としていたようですみませんすみません」と平謝りしていました。
こちらが丁寧に原価の明細を作って、交付→実績で当該部品の金額が10656円増えているということが明確になるようにしてあげていたのに、見落としていたんだそうです。
その資料は8月28日から「試作による廃棄分を原価に含めた」と書いておいたのに、(事務局が喜びそうな文言を付けてあげておいたのに)、12日間も見落としていたようです。
やっぱり、理由書や資料の全部を見て差し戻しているのではなく、計算がわかりやすい点だけしか見ていないようです。
だから差し戻しが小出しになるし、無駄に時間がかかります。
今回の差し戻しで修正すべき事項は、この10656円を削除するだけとのことでした。
廃棄する部品はどの部品?
さて、私の事業では細かい部品を集めて機械装置を作っているのですが、事務局の中で誰かが補助対象額削減のあらたな着目点に気づいたようです。
簡単に言えば、
『ある機械を作る部品をA社とB社の両方から仕入れた。1000個ずつ仕入れて最初は2000個あった。それを1900個使う(補助対象)と100個残る(対象外)ので廃棄することになるが、廃棄分はどちらから仕入れた分になるか。A社とB社の単価は異なる』というような問題が起きています。
ここで、事務局の中の誰かが「廃棄金額が高くなるように=補助金額が減る方向に」しろと言っているらしいのです。まだ差し戻しにはなっていないけど、事務局の中の誰かが言い出して、審査が止まっているようです。
流用はできないか?
私の事業計画では装置を3台作ります。
その装置を構成する部品は交付決定時と比べて、あるものが減り、あるものが増えるようなことが起きているのですが、交付決定時から増えた分は一切認めないというのが事務局の見解のようです。
しかし、装置の製造において工夫をしており、3台の装置の価格は交付決定額よりも減っています。
こういった場合、減った金額を別の部品の購入に充てることはできないかというのが今回の議論のメインとなる点です。
なお、手引きによれば区分ごとに配分された額の10%以内の流用増減は認められるということが書いてあります。
これに対して事務局の見解は、「ある項目が値上がりして、別の項目が値下がりしたときのような場合に使える。交付申請にない項目を増やすのは不可」とのことでした。
交付決定時はそんなこと言っていなかった
この流用について交付申請のときに問い合わせたときには「予算が余ったら交付申請していなかった機械を買ってもOK。ただし認められるかどうかは不明。理由書は必要。」ということでした。
そのときのブログの記事はこちらです。
2023年5月16日に問い合わせたときには交付の事務局がそういったと電話で伝えると、実績の事務局は「調べたところ2022年10月から2023年6月まで電話での問い合わせ履歴はありませんでした」とか言ってきます。
いや、それはない。交付申請のために12回問い合わせているので、その記録はおかしい。都合の悪いのを消しているのではないかという疑いがもたれます。
1年半の間に実績が異様に厳しくなるようにルールが改悪されてきたのか、都合の悪い記録を消しているか、どちらかです。
事務局がいう流用の定義
それなら、事務局による流用の定義とな何か、と聞くと以下のようなケースを答えました。
1.ある項目が値上がりして、別の項目が値下がりしたときのような場合に使える。
2.交付申請した機械装置をメーカーが製造終了してしまったような場合で、代替モデルにチェンジしたような場合に使える。
だそうです。流用の意味がかなり狭められているのがわかります。
まとめ
「10%以内なら経費の流用が認められる」が何を意味するのか、事業再構築補助金で交付申請中の人はぜひ問い合わせてみていただきたいです。
実績と交付で言うことが違う可能性が高いので、交付の事務局の回答があれば教えていただけると幸いです。
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