事務局を素早く動かす方法
事業再構築補助金事務局って、差し戻しの回答の理由書を送ると3日後くらいに次の差し戻しを送ってきます。こんなペースだと全然進みません。
そこで、事務局を素早く動かす方法を開発しました。
この方法で担当者を逃げることを許さず、彼らが行う2週間分くらいの仕事を1日でやらせることに成功しました。
今回のやり取りを通じてわかったのは
コールセンターを通じて督促するのは効く
1日に1回までしか差し戻ししないルールがある
理由書は全部を読んでいない
逃がさない 徹底的に 逃がさない
です。
コールセンターを通じて督促する
朝9:30になったら事業再構築補助金に電話をします。コールセンターにつながるので、自分の番号と会社名、氏名を言って担当者から折り返してもらうように伝えます。このとき、
「そちらが電話するといったから電話を待っているのですが、早くしてくださいと伝えてください」「差し戻しコメントを書くのが大変で時間がかかってるならコメントはいらないら、コメントなしで差し戻してください、と伝えてください。jGrantsのシステム上、そちらから差し戻ししてもらわないと資料を送れないんです」
というような感じで伝えます。
これで電話が来なければ30分後にまた掛けます。それでもこなければまた30分後に書けます。
コールセンターは「担当者にお伝えします」というので、「さっきもそういったじゃないですか。ちゃんと伝えたのですか?それとも、担当者が無視しているのですか?」とコールセンターの落ち度を責めるように言います。
コールセンターでは履歴が残っているようなので、「担当者には伝わっています」というと思います。「それなら、担当者が無視しているということですね!?」と念押ししておきます。
これで、すぐに担当者から折り返し電話が来ました。「資料を読んでいたので時間がかかりました」みたいな言い訳が付いてきましたが。
1日に1回までしか差し戻ししないルールがある
このルールの存在に驚いたのですが、担当者によれば1日に1回までしか差し戻せないルールがあるそうです。そして、「ほうぼうに頭を下げて2回目の差し戻しをできるようにしてもらった」とか恩着せがましいことを言ってきました。
自分たちが差し戻した内容を覚えていない
「精査していてわからなかったのですが、項目○○の○○○○がみつからないんです。」と言ってきました。
「はぁ!?それは、あンたが昨日、対象外だといったから削除したんだろ!?」と怒ります。怒っていいですよ。
「そうやって、自分たちで対象外だと言っておいて、それを削除したら見つからないとか言って、それでまた何日も無駄に引き延ばすつもりですか?」
担当者の落ち度を見つけて、どんどん怒ってください。
理由書は全部を読んでいない
信じられないことに理由書を全部読んでいません。読んだとしても表面的になぞる感じなのでしょう。
前の理由書では輸入消費税の件は理解してくれたようなのですが、そこが面白かったのか、その他に書いた細かい金額の差異(少数点以下をどこで打ち切るかによる誤差)とかはまったく頭に入っていないようでした。
そのため、いまさら
「項目○○の○○の金額が事務局で計算したものと324円違うのですが・・」みたいなことを言ってきました。
「それは2つ前の理由書2の4ページ、3.2章に書いてあるでしょ!?読んでいないのですか」
「い、いえ、・・読んではいたのですが理解が追いつきませんでした」
なんてゆーか、言い逃れスキルだけはMAXです。
「あ、いまようやく理解できました」
1週間前に送った端数の計算をいま行って合致するかどうかを調べて「合致しましたー」とか言ってきます。
つまり、面倒なことは理解を後回しにしていたのでしょうね。
ここでも、事務局のミスをつっつきます。
「事務局のミスによって審査が長引いていますよね!?」
差し戻しが小出しなのはこのせい?
今回わかったのですが、担当者は内容を全部理解しているのではなく、わかりやすい部分から理解して、わかりにくい(原価29.81033円の部品を12000個とかの端数計算)は後回しにしていたのですね。
差し戻しが小出しなのはこのせいだと思われます。
差し戻しに対する回答を送って次の差し戻しが1か月後とかに来たときに、「あれ、これは既に解決した話じゃないの?」思うことも多々ありますが、クリアしたわけじゃなくて、まだ見ていなかっただけなのです。回答がないことは通過ではなかったのです。
事業者のミスを見つけて大喜び
そのくせ、後から言われてこちらが請求書に付箋を貼って追記した71728円を71128円と書き間違えたことについては、「あーこれは事業者様のミスですね~!これは問題ですよ~!」みたいに大喜びしてくるのが腹立たしい。
計算の元になった原価明細表の数字には誤りがないですから。表から請求書に転記する時のただの誤記ですよ。
逃がさない 徹底的に 逃がさない
一番のポイントはここです。
彼らは、一般の事業者が考えられないほどものすごくゆっくり仕事をしています。彼らのペースで仕事をさせると、夕方の17時ごろに差し戻しをしてくるので、回答を送ってもその日のうちには読まれません。しかも差し戻しは圧倒的に金曜日が多いので、土日で頭がリフレッシュされて月曜日に「はて、なんだっけ?」ということになって余計に審査が進みません。
事業者の皆さんが、どうやって儲けようかと頭を回転させているのに比べるとはるかに遅い速度でしか動いていないと思ってください。そのことがよくわかりました。
ですから、午前中に差し戻しをさせて、資料を送付するとともに、その内容をもとに議論して、夕方にもう一度差し戻しさせて資料を再送付させるくらいで追い立てなければ動きません。
まず、jGrantsで理由書を送るときのコメントに「本日の正午までに連絡をください」ということを書いておきます。
jGrantsのコメントは彼らのシステムに残るはずですし、他の担当者も読むことができるはずです。これまでの担当者の発言に矛盾があれば、書いてください。
仕事が遅いことを「意図的な遅延」と書き、意図的な遅延をさせていないことをことを担当者に自ら証明させるようにします。
電話が来たら、「わざと引き延ばしていますよね?」とか、「事務局からの回答は翌日にするような規定があるのですか?」と、遅い理由を突いてください。
誠意を見せろ
「読んで差し戻し事項をまとめます」みたいなことを言ってきたら「いつも17時前の終業時間直前に電話をかけてきて、そうやって逃げますよね?」
「こんなペースでやっていたらいつまでたっても終わりませんよ?」
「また、そうやって引き延ばすんですか?わざとですか?」
と、畳みかけるように言います。
今まで指摘してこなかったことを変なルールを追加して差し戻しならすぐに読めでしょう。それが誠意ってもんだ。
事務局は誠意を見せろ。
訴訟するぞ
「今回の差し戻し(様式6-3に何十行も追記)を決めた人に電話を代わってください。●●さん(担当者)のおっしゃる指示内容は良く分かりません。おそらくあなたも理解されていない。差し戻しを決めた人と直接お話したほうが、求めている書類の内容をよりよく理解できると思いますが」
と言います。
すると、「誰かが決めたわけではなくグループでやっています」とか言ってきます。名前を聞いても言わないし、代われといっても代わらない。
まぁ、絶対に口を割らないですね。鉄の掟があるのでしょう。
しまいには「差し戻したのは私です」とか言っています。おいおい、後ろにいる奴はそんな命がけで守るほどの人物なのか!?と聞きたい。
「じゃあ、あなたを提訴しますよ。意図的に遅延させたということで損害賠償です。補助金適正化法が根拠法です。まぁ、簡易訴訟なので訴えるのは簡単です。それでいいですか?」
黙り込んじゃうので、
「だって、あなたは今までこんな差し戻しを言ってこなかったじゃないですか。今までの審査をした人も誰も指摘してこなかったじゃないですか。何で最後の最後になって、こんな意味のない書類の形式変更をさせるのですか?差し戻しを決めたのはあなたじゃないんでしょう?誰が指示したんですか?」と畳みかけるように言いつつ、助け舟を少し出します。
背後の人をかばい続ければ担当者が訴訟のリスクを負うということを理解させます。それでも口は割りませんが、対応は早くなります。
担当っぴを独占した結果
「続きはまた明日」で逃がさないように、「何時までに連絡をください」と1時間後くらいを指定し、連絡がなければコールセンターを通じて鬼電します。
理由書に書いたことを理解していなければ、「はあ!?読んでいないんですか?」と怒ります。こういうときは怒っていいです。
二度目の差し戻しは17時過ぎでしたが、「こっちは徹夜で資料を作っているんだ。そうやっていつも終業時刻間際になって差し戻しをして、読みもせずに来週にするつもりか!?来週になるとまたリセットされているんだろ!またそうやって時間稼ぎするのか!?」と怒ります。
怒っていいです。
「は・・はい、今日中に読みます。月曜の朝に連絡します」
みたいになります。
その結果、理由書や付属資料について電話で細かい相違点を確認しながら、二度目の差し戻しをさせることに成功しました。
通常は3日かかる差し戻しを5時間で行わせました。また、この5時間の間に、3回分くらいの差し戻し内容に匹敵する相違点を電話で解消しました。
担当者を独占して普通の社会人のペースで仕事をさせたら、2週間はかかるであろう差し戻しのやりとりを1日で終わらせることができました。
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