16日午後5時前、FNNの単独取材に応じた男性。
今回の事件について、「お騒がせしてすみません」と謝罪しました。
カメラの前で謝罪したのは、静岡・磐田市で同居する娘に左腕を包丁で切り付けられ負傷した、ヤマハ発動機の代表取締役・日高祥博社長(61)です。
父親の左腕を包丁で切りつけ殺害しようとした疑いで逮捕されたのは、同居する33歳の娘でした。
事件が発覚したのは敬老の日の16日午前3時前。
同居する娘からの「父親に殴られた」という110番通報でした。
日高社長は左ひじ辺りを15cmほど切られましたが、命に別条はないということです。
2023年5月、G7広島サミットに合わせて、日本の自動車メーカートップが集結し、脱炭素に向けた最新技術を世界にアピールするイベントに日高社長の姿がありました。
ヤマハ発動機・日高祥博代表取締役(2023年5月):
災害が起きたとき、バッテリーEVは電源にもなり得る。バッテリーパックが色々な所に配置されていれば、携帯電話で連絡取りやすくしたり、最低限で冬場に暖をとるなど、急場をしのぐために人が持って動かせるバッテリーは有効になる。着脱式のバッテリーのスクーターをヤマハ発動機は開発していく。
日高社長は「人々の喜びや驚き幸福感の実現を目指し、ヤマハらしさに磨きをかけていく」としていました。
そんな父親と娘の間に一体何があったのでしょうか。
2人を知る人は、「買い物に休みの日とか、夕方、たまに朝・昼間に出かけていた。(Q.2人で?)そうですね。(Q.親子として仲が良い?)と思っていたんです…。(Q.トラブルを聞いたことは?)ないですね。(Q.最近のやりとりは?)きのうおとといも挨拶した。『こんにちは』と普通に」と話します。
日高家族が暮らすマンションに住む住人が撮影した映像。
撮影されたのは15日の午後9時過ぎ、娘からの110番通報が寄せられる約6時間前です。
マンションの住人や近隣住民は、事件が明らかになる前日からマンションの周辺に止まるパトカーを目撃していました。
近隣住民:
きのうの夜、あの辺りにパトカーがずっといるなと。赤色灯っていうんですか、つけない状態でずっと止まっていた。
警察は捜査に支障があるとして、娘の認否を明らかにしていませんが、事件の15日夕方にも娘から110番通報が警察に寄せられていたということです。
そして16日午後5前、日高社長はFNNの単独取材に応じ、今回の事件について謝罪しました。
ヤマハ発動機・日高祥博代表取締役:
お騒がせしてすみません。プライベートなことですし、警察も捜査中なので、あんまり言えないんですけど、報道されているのは事実です。
事件について、ヤマハ発動機は「プライベートなことであり、捜査中であることからコメントは控える」としています。
警察は当時の状況や動機について詳しく調べを進める方針です。