球磨川流域の治水対策 人吉市が職員対象に研修会

4年前の豪雨で大きな被害を受けた球磨川流域の治水対策について理解を深めてもらおうと、4日、人吉市で市の職員を対象に研修会が開かれました。

4年前の令和2年7月の豪雨で球磨川が氾濫するなどし、21人が犠牲になった人吉市では、治水対策として堆積した土砂の掘削などが進められているほか、遊水池の整備も計画されています。

4日は、国と県が策定した球磨川流域の河川整備計画に基づく治水対策について、すべての市の職員に理解を深めてもらおうと研修会が開かれ、およそ150人が出席しました。

研修会では、はじめに県の担当者が、自然環境との共生を図りながら流域全体の安全、安心を目指す「緑の流域治水」の全体像について説明しました。

このあと国の担当者が、球磨川支流の川辺川に建設が予定されている流水型ダムについて、「人吉市の球磨川で過去70年間に、氾濫の危険性があった、または氾濫した洪水は5回発生していて、仮に流水型ダムが造られるとこれらを防ぐことができる」などと述べました。

出席した30代の女性職員は「流水型ダムを柱とするさまざまな治水対策を知ることができました。今後、計画が進むことを願っています」と話していました。

熊本のニュース